





2019年に町への帰還が始まった大熊町は
豊かな自然と真新しいものが共存し、
変化と進化を続けるニューコンパクトシティ。
観光、グルメ、宿泊に加え、新しい価値観のもと造られた施設など
いつもとはひと味違った観点で旅を楽しめるはず。
今回は、同じ福島県出身の松井愛莉さんが旅をナビゲートします。
写真/山田大輔 スタイリング/大浜瑛里那
ヘアメイク/相場清志 文/近藤由美

町内を巡るなら、誰でも無料で利用できる「生活循環バス」が便利。旅先の移動手段を考えたり、手配するのはちょっとした手間だったりしますよね? この「生活循環バス」は、町内の主要スポットを網羅しているので、旅行者が利用するのもおすすめです。なかにはゼロカーボンを目指す大熊町ならではの電動バスも運行しています。

徒歩ですぐ


JR大野駅の西側に産業交流施設「CREVAおおくま」と商業施設「クマSUNテラス」がオープンしました。真新しい施設を前に「ワクワクしますね」と松井さん。「CREVAおおくま」には無料で利用できるコワーキングスペース(Wi-Fi完備)があるので、旅の調べものやワーケーションに最適。地熱、太陽光、雨水を活用し、ゼロカーボンを目指した施設になっていて、3階には町を一望する開放的なテラスも。「クマSUNテラス」にはイタリアン、中華、ステーキなど7つのレストランとショップが並びます。
CREVAおおくま、クマSUNテラス 住所/福島県双葉郡大熊町下野上字大野116-5
時間/CREVAおおくま:8:00〜20:00、クマSUNテラス:店舗により異なる
定休日/CREVAおおくま:無休、クマSUNテラス:無休


車 約10分

「食べるの大好きです」とランチを楽しみにしていた松井さんが訪れたのは、カジュアルな雰囲気が心地良いカフェ。町内では珍しいハンバーガーを味わえるとあって町民からも人気です。ハンバーガーのバンズは、パン職人から教わって店内焼きしたもの。パティはビーフ100%と贅沢な仕立てです。「いつも食べているハンバーガーより大きかったのに、ペロっと軽く食べられちゃいました」とあっと言う間に完食した松井さんでした。
コミュニティキッチン090住所/福島県双葉郡大熊町大川原字南平1207-1(大熊町商業施設・おおくまーと内)
電話/080-3745-6011
時間/11:00〜14:00
定休日/木曜日




徒歩ですぐ



震災前から続く老舗喫茶は町民の憩いの場。店主の武内さんは“マスター”の愛称で親しまれています。「最近、コーヒーをよく飲むようになりました」と話す松井さんはサイフォンの仕組みに興味津々。オーダーが入ると豆を挽き、丁寧に淹れてくれるコーヒーの味は、確かにひと味もふた味も違った味わいを感じられます。地元のイチゴ直売所「ネクサスファームおおくま」のイチゴを使った「おおくまベリーみるく」「いちごみるく」もメニューに並びます。
喫茶レインボー住所/ 福島県双葉郡大熊町大川原字南平1207-1(大熊町商業施設・おおくまーと内)
電話/080-2835-2819
時間/11:00〜18:00(ランチタイムは14:00まで)
定休日/第1・3土曜日、日曜日


徒歩ですぐ

ビジネスホテルでありながら、のんびり寛ぎたい旅行者の期待にも応えてくれる宿。館内にレストランがないのは「近隣のレストランに足を運んでもらいたい」という思いから。それでも館内にある「O’sキッチン」にはお菓子やドリンクなどが用意されていて、宿泊者はいつでも無料で利用可能です。さらに、本格的なマッサージチェアも24時間無料で、大浴場には爽やかなレモン水が置かれているなど、きめ細かなおもてなしが。
ほっと大熊住所/ 福島県双葉郡大熊町大川原字南平1207-1
電話/0240-23-5767(受付時間10:00〜22:00)
時間/チェックイン15:00、チェックアウト10:00
定休日/無休


