さいたま市は埼玉県を代表する大都市ながら緑豊かで見どころも多く、気軽に旅気分を楽しめる街です。都心から電車で約30分と、アクセス抜群なのもうれしいポイント。中心となる大宮駅周辺には永い時を刻む古社「武蔵一宮 氷川神社」があり、門前町として、あるいは中山道の宿場町として栄えた周辺は懐かしさにあふれ、のんびり歩くのにぴったりです。世界で知られる「盆栽文化」も発展し、大宮盆栽村は2025年に開村100周年を迎えます。また、貴重な展示が揃う「鉄道博物館」をはじめ、文教都市の浦和にも美術館や博物館が多く、文化的な見どころも盛りだくさん。歩き疲れたら、市民に愛される料亭やうなぎの名店などで栄養たっぷりの埼玉名物をどうぞ。思いたったら出かけられる気軽な“遊び場”、さいたま市で春の一日をゆっくり過ごしましょう。
文/ランズ



- ACCESS
- ●JR東京駅 ⇒ 上野東京ライン約31分 ⇒ JR大宮駅
- ●JR新大阪駅 ⇒ 東海道新幹線約2時間30分 ⇒ JR東京駅 ⇒ 上野東京ライン約31分 ⇒ 上野東京ライン約31分 ⇒JR大宮駅
- または
- ●JR東京駅 ⇒ 上野東京ライン約26分 ⇒ JR浦和駅
- ●JR新大阪駅 ⇒ 東海道新幹線約2時間30分 ⇒ JR東京駅 ⇒ 上野東京ライン約26分 ⇒ JR浦和駅
鉄道ファンでなくともハマる人気の鉄道博物館や
悠久の歴史が感じられる武蔵一宮 氷川神社など
市を代表する見どころで大人の遠足を楽しみましょう。




「てっぱく」の愛称で知られる日本屈指の鉄道の博物館。館内は車両、歴史、仕事、科学、未来という5つのステーションに分かれ、鉄道と人の歴史を多彩な切り口で紹介しています。見どころのひとつが1階の車両ステーション。広々としたエリアに36両もの実物車両がずらりと並び、迫力満点です。また、2階では4台の在来線運転シミュレータで運転士気分を味わえるほか、総延長1,200mという鉄道ジオラマも見学できます。最上階のパノラマデッキやトレインテラスは眺めもよく、ちょっとした休憩におすすめ。館内にはゆったり食事を楽しめるレストランやカフェもあるので、一日楽しく遊べます。
DATA 住所/埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
電話/048-651-0088
入館料金/一般1,600円、小中学生600円、幼児300円
開館時間/10:00~17:00(最終入館16:30)
定休日/火曜日、年末年始


社記によれば聖武天皇の御代(724~749年)に、武蔵一宮に定められたという歴史ある神社。御祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)で、家内安全、商売繁盛、縁結びなどさまざまなご利益で知られています。また、「大宮」という地名は、氷川神社を「大いなる宮居」と称えたことが由来といわれ、古来より親しまれてきました。参拝順路は、大宮のシンボルでもある長い“氷川参道”から始まります。両側にケヤキ並木が連なる約2kmの参道は木漏れ日も心地よく、心が洗われるよう。三の鳥居を入って赤い欄干の神橋を渡ると、現れるのが堂々とした楼門です。社殿まで進み参拝を済ませたら境内にある摂社や末社などにもしっかりお参りし、最後は隣接する大宮公園でゆったりくつろぎましょう。
DATA 住所/埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
電話/048-641-0137


交通の要衝ゆえに、鮮度のよい食材が揃い
各地の豊かな食文化により磨き上げられた味。
それがさいたま市を象徴する名物グルメです。

1885(明治18)年、現在の大宮公園に茶屋として創業し、その後、武蔵一宮 氷川神社参道脇に移設。皇族の方々も利用したという由緒正しき老舗料亭です。歴史ある数寄屋造りの店内はすべて完全個室なので、特別なときや気の置けない時間を過ごしたいときなどに最適。旬の食材を使った懐石料理は全9品の花コース(9,900円)のほか、特選和牛ステーキコース、すっぽんコース、ふぐコースなども人気。平日のランチタイムには小懐石があり、6,000~7,000円で伝統の味を楽しめるのでおすすめです。
DATA 住所/埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-276
電話/048-644-0165
時間/平日11:30~15:00(最終入店13:00)、17:00~22:00(最終入店20:00)
土曜日11:30~21:00(最終入店19:00)、
日・祝日11:30~17:00
定休日/月曜日、ほか月に一度休業日あり








大宮の住宅街、食通の心をくすぐる店構えを持つのは、完全予約制の「鮨邸 ひろ」。岩手県出身の店主が、地元の海の幸、山の幸を多くの人に味わってほしいと始めた店です。提供するのは、三陸の魚介類や野菜と豊洲市場の極上本マグロなどを組み合わせた“おまかせコース”(ランチ7,700円、ディナー1万6,500円)。季節によって、毛ガニ、生ウニ、マツタケ、カキといった極上の食材が登場します。料理に合わせた日本酒も豊富に揃い、料理に合わせて、あるいはお酒に合わせて最高のペアリングが楽しめます。席はカウンターの6席のみで、職人の技を間近に見ながら食事ができるのも魅力です。
DATA 住所/埼玉県さいたま市大宮区土手町1-18-12
電話/048-871-8484
時間/ランチ12:00~13:30、ディナー19:00~21:30
定休日/不定休


2022(令和4)年、大宮駅東口徒歩約3分の場所に誕生した大型複合施設。「大宮門街」という名称は、人やモノが行き交う「交差点」として、また、新たな出会いを生み出す場所になることを期待して、ネーミングされました。建物はEASTとWESTの2棟あり、1~6階に各種ショップやレストラン、カフェなどが集結。台湾料理が味わえる「屋台料理 台湾中華 台南」、鮨・ふく・活魚が食べられる「鮨政庭」、そば懐石の店「SHABA」、肉懐石の店「とこのうしん」など、話題のお店も多数入店しています。気軽なランチ、あるいは少し贅沢なディナーなど、気分に合わせて選べます。
DATA 住所/埼玉県さいたま市大宮区大門町2-118
電話/048-782-9033
時間/店舗によって異なる
定休日/無休










明治19(1886)年に創業した川魚料理の老舗。江戸時代からのうなぎ料理の伝統的技術を継承する店として、「さいたま市伝統産業事務所」の認定も受けています。熟練の職人が厳選した国産の活鰻(かつまん)を手早くさばき、創業以来続く秘伝のタレにたっぷりとくぐらせて焼き上げるうなぎは、まさに最高のごちそうです。お店の2~3階は予約必須の完全個室ですが、気軽に味わいたい人は1階のテーブル席へ。予約不要で入店でき、国産うなぎを使用した鰻重(梅3,900円~)や鯉こく(1,200円)、なまずの天ぷら(2,100円)など、自慢の川魚料理が各種味わえます。
DATA 住所/埼玉県さいたま市南区鹿手袋1-2-26
電話/048-862-5648
時間/11:00~22:00(LO21:00)
定休日/木曜日


さいたま市では1925(大正14)年に「大宮盆栽村」が誕生し、以来、世界に誇る盆栽文化の発信地として親しまれてきました。現在は大宮周辺に5つの盆栽園や「さいたま市大宮盆栽美術館」などがあり、多くの盆栽ファンが訪れています。そんな盆栽ファンの心を掴んで離さない盆栽レストラン大宮では、初心者向けの手頃な品から高級品まで、幅広い盆栽道具を取り揃えており、食事とショッピングを楽しむことができます。また、盆栽教室、日本文化に関する教室なども随時開催。レストランの人気メニューは、盆栽をかたどった見た目が楽しい「盆カレーセット」。「まぐろとしらすのハーフ&ハーフ丼」(1,100円)など女性に人気のメニューも。
DATA 住所/埼玉県さいたま市北区土呂町2-6-8
電話/048-627-6095
時間/11:00~17:00
定休日/木曜日


