Special Interview Sara Minami
Special Interview 南 沙良
今回、和歌山県広川町を訪れたのは、NHK大河ドラマ『光る君へ』を始め出演作の公開が続く、南 沙良さん。海上釣堀、そば打ち体験、広川町グルメなど、海と山の恵み、歴史・文化を堪能する旅は「1泊2日じゃ時間が足りない」と振り返るほど、充実度満点。多忙な日々を送る南さんにとって、広川町のゆったりとした空気感と自然の中でのアクティビティは、心地よいオフタイムになったようです。撮影/佐野円香 ヘアメイク/坂本志穂 スタイリング/藤井希恵(THYMON Inc.) 文/竹林佑子

広川町を巡る2日間の旅はいかがでしたか?

とっても楽しみにしていた分、あっという間でしたね。広川町だけでなく和歌山県に来るのが初めてで、すごく濃密な2日間でした。緑が豊かで、四季折々の楽しみがあると思うので、またゆっくりと来たいなと思っています。

訪れたなかで、特に印象深い場所を教えてください。

どれも印象深いですがあえて選ぶなら、「釣堀紀州」での初めての釣り体験です。船での移動、海に囲まれた環境での釣りは、非日常感あふれる貴重な体験でした。最初に釣れた魚がタイなのも、縁起がいい気がしてなんだかうれしいです(笑)。日常生活ではあれほどアクティブに過ごす機会も少ないので、リフレッシュできました。

魚料理が大好き。 新鮮な海の幸を食べられるのは 旅の醍醐味かも 魚料理が大好き。 新鮮な海の幸を食べられるのは 旅の醍醐味かも

どのグルメもおいしそうに
召し上がっていらっしゃいました。

本当にどれもおいしかったです! 旬の食材を使用する「潮香」の創作フレンチが印象的で、特にカマスのクレソンソース添えはもう絶品。撮影後もシェフが別メニューを出してくださったので、しっかりいただいちゃいました。

「桜蓮-karen-」のベトナムコーヒーも
気に入っていましたね。

普段からコーヒーを飲むのですが、こちらは今までにない香りと味わいでクセになりそうです。またゆっくりと飲んでみたいです。セットで付いていたプリンも杏仁豆腐と2層になっていて、満足感がありました。

「廣八幡宮」では宮司さんのお話に
聴き入っていらっしゃいました。

すごく親しみやすいお人柄で、広川町の歴史にまつわるお話も興味深かったです。プライベートの旅でもよく神社巡りをするので、この旅でも立ち寄れてうれしかったです。今回は特別に舞殿にも上がらせてもらいました。中央で手をパンッと叩くと音の響きがとってもよくて、何度も叩いちゃいました! あの空間で音楽ライブが行われるというのも、うなずけます。

「西広海岸」では思わず見入ってしまう
夕焼けが見られました。

カメラに収めたいと思うほどの景色でした。雨上がりのタイミングだったからか、人が少なく夕焼けを独占した気分。海風が心地よく、日が落ちるまでの待ち時間も穏やかな気持ちになりました。

心地よい部屋で ゆっくりとスローな時間を 過ごすのもいいな 心地よい部屋で ゆっくりとスローな時間を 過ごすのもいいな

今回の旅の拠点となった宿「いさり」は国の登録有形文化財を改修した建物ですが、いかがでしたか?

趣のある建物で、入り口ののれんをくぐるときにワクワクしました。中庭が見える心地よい部屋だったので、宿でゆっくりとした時間を過ごすのもいいなと思いました。もともとは漁業用の網工場だったんですね。それを連想させる網の階段もユニークで、登るのが楽しかったです!

そば打ちでは先生が南さんの腕前を
絶賛していましたね。

毎年年末に祖母がそばを打ってくれていて、「いつか自分でも打ってみたいな」と思っていたのでうれしかったです。妥協せずに力いっぱい練ったので、打ち終えたあとは疲れ切ってしまいましたが、できたては疲れを忘れるくらいのおいしさでしたね。天ぷらも、定食も付いて大満足です。

移動の途中で立ち寄ったみかん畑も
産地ならではの景色でした。

斜面一面にみかんの木が植えられている様子を、初めて見ました。収穫時期によって味の乗り方が違うんですね。今の時期はまだすっきりとした甘みとのことで、その時々の味が楽しめるのは産地だからこそですね。

お土産は何を買われましたか?

「道あかり」で、じゃばらのパウダーを買いました。柑橘らしい爽やかな香りとしっかりとした酸味があるそうなので、お菓子作りをするときに使ってみたいなと思っています。それと、露茜(つゆあかね)のジャムをいただきました! すももを掛け合わせた梅だそうで、すごく綺麗な紅色。ヨーグルトにかけたりソーダ割りにしてみようかなと、今から楽しみです。

ニットトップス、ニットスカーフ、ボトム(ともにSIIILON|info@siiilon.com)、その他スタイリスト私物

次に来るときは、どんなプランにしましょう?

旬の魚グルメはまた食べたいですね。今回のアクティビティのほかにも、陶芸体験や西広海岸ではスキムボードもできるそうですし、温泉やサウナも大好きなので、ゆっくり過ごす時間も含むと1泊2日じゃ全然足りないですね(笑)。夏場のホタルも見てみたいな。

プライベートではどのような旅をされていますか?

2匹の犬と暮らしているのでなかなか気軽には行けませんが、寺院巡りが好きで年に一度は行っているかな。ゆっくりと旅の時間を取りたいという願望は常にあって、最近は海外の世界遺産を調べて眺めています。日常生活は家でまったり過ごすことが多い分、旅ではアクティブにいろんなスポットを満喫したい派です。

ニットトップス、ワンピース、ボトム(ともにA CCORDION|a-ccordion.jp)、その他スタイリスト私物

南 沙良
南 沙良 Sara Minami
Profile
2002年6月11日生まれ。東京都出身。映画『幼な子われらに生まれ』(2017年)で女優デビュー。初主演映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2018年)で報知映画賞、ブルーリボン賞他、数々の映画賞を受賞。TBS日曜劇場『ドラゴン桜』(2021年)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)に出演し話題に。2024年には再びNHK大河ドラマ『光る君へ』に主人公・紫式部の娘役、藤原賢子として出演。DMMTV『外道の歌』、ABEMA×Netflix『わかっていても the shapes of love』が配信中。