今回で8回目の『旅色』ご出演です。
ロケで訪れたなかで、
印象に残っている場所を教えてください。
どこかひとつ選ぶとしたら、山形県の赤湯温泉が印象的でした。駅のホームに降り立ってその場所の空気を吸ったとき、すごく気分がよくて、それだけで「来た意味があったな」と感じました。その感覚をもう一度味わいたくて、その後プライベートでも行ったのですが、やっぱりとても気持ちのいい場所でした。
自然を感じる旅がお好きなんですか?
そうですね、旅先で自然を感じることは大切にしたいです。でも最近は、街も楽しむようになったんです。これまでは、東京という都会に住んでいるからなのか、緑が多い場所に行きたくなることが多かったのですが、例えば、その土地にあるおいしいレストランや気になるショップに行くなど、そういったこともとても有意義だなと感じるようになりました。レストランやショップは東京にもたくさんあるけれど、例え土地の名物じゃなくても、同じくそこでしか出会えないものだということに気がついて。最近はそういうのを目的にした旅もいいなと思うようになりました。
今回は“食”で言うと、牛銀本店で松阪牛のすき焼きをいただきました。
古い日本家屋がすごく素敵な雰囲気でした。低い天井とか、丸いテーブルをお座敷で囲むスタイルは、どこか懐かしくてうれしくなります。心も温かくなる感じがして好きだなと思いました。関西風のすき焼きは、以前いただいたときにすごく感動して、またいつか食べたいと思っていたんです。家でも真似して最初にお肉を、お醤油と砂糖だけで焼くという関西風の作り方をしてみたことがあるんですけど、お店で焼いてもらうのはやっぱりおいしいですね。
「食べる」のほかに、「整える」「遊ぶ」のテーマで
いろいろな場所をまわりました。
三重県に到着して、一番初めに向かった先が大紀町の瀧原宮(たきはらのみや)でした。神社は緑が多いところが好きで、お願いごとをするというよりご挨拶をするという感覚で訪れることが多いですね。自然豊かな環境や建築を楽しむタイプなのですが、瀧原宮はすごく好みの場所でした。御手洗場になっているという川は、水のしぶきからマイナスイオンが感じられて心地よかったです。神社って、なんとなく気持ちのいい場所が多いので、旅先ではつい探してしまいます。それから、鳥羽市にある神明(しんめい)神社にも行きました。女性の願いを叶えてくれる「石神さん」が祀られていたのですが、昔から海女さんなど女性が活躍していた土地だからこそという感じがして面白いですよね。「石神“さん”」と呼ばれているところが親しみやすくもあり、海女さんたちにとって身近というか、心強い存在だったんじゃないかなと思いました。
ミュージアムなどユニークなスポットにも行きました。
鳥羽市立海の博物館は、建物の天井が背骨のようになっていて、魚の体の中にいるような気持ちになりました。ヘビからインスピレーションを得ていると聞いてなるほど! と。展示の方法も工夫されていて、今まで見たことがないものばかり。スタッフの方がいらっしゃると思ったら人形だったりして、ドキッとしました(笑)。その後に行った志摩地中海村も、最初に考えた人は面白いですよね。湾に面していて海が見えて、本当に外国の村みたいな場所。最初は別荘として造られたそうですが、クオリティがすごすぎて、今のような観光スポットになることを想定していたんじゃないかと思ってしまいます。カップルの方たちが闘牛の顔はめパネルで写真を撮っていて、私もやりたいなあと思って見ていました(笑)。
ニット146,300円、シャツ96,800円、スカート156,200円、パンツ96,800円(すべてPlan C|ブルーベル・ジャパン[ファッション事業本部]03-5413-1050)、バッグ152,900円(PIERRE HARDY|PIERRE HARDY TOKYO 03-6712-6809)、靴174,900円(参考価格 Gianvito Rossi|Gianvito Rossi Japan 03-3403-5564)、イヤリング75,900円、イヤーカフ66,000円、リング96,800円(すべてHirotaka|Hirotaka 表参道ヒルズ 03-3478-1830)
今回は心も体も整える「ウェルネス」の旅でしたが、新垣さんが最近、健康のためにやっていることはありますか?
昔から、ストレッチは寝る前などによくやっています。体がほぐれて寝つきがよくなったりと、効果を感じています。トレーナーの方が配信している動画を見ながら、その日の気分や時間帯、どこをほぐしたいかなどでプログラムを選んでやっていますね。必ず毎日やると決めているわけではなくて、不調を感じているときとか、体が求めているなという時にします。以前、運動はストイックにやらないといけないものなのかなと思っていたのですが、そうすると逆に体調を崩してしまったりもしたので、今は自分の体やペースにピタッと合うやり方を、まだ少しずつ模索しているところです。柔らかくやっていこうと思っています。食べることについても、あの食材が食べたい、と感じたら積極的に摂ってみたり。いろいろな健康法が紹介されていますけど、どれが合うかは本当に人それぞれなので、自分の感覚をちゃんと観察して、自分の体と相談しながらちょっとずつ見つけていければいいなと思いますね。これもウェルネスって言うのかな?
20代と30代で、
健康についての考え方に変化はありましたか?
30代になるとやはり、健康第一になりました。20代はやることがいっぱいあって、がむしゃらな時期だと思うので、健康が一番と言いつつそうもいかないことが多いですよね。それが30代に差し掛かると、体の変化を身に染みて感じてハッとするというか、自然に意識が変わりました。心身の健康という意味では、20代の頃はあまり旅行に行けなかったので、これからはもっと身軽に旅をしたいなと思っています。思い立って、さくっと現地で情報を集めるような近場の旅が理想です。旅先を決めるのもルールは全然なくて、気持ちの赴くままです。最近の旅は街が多かったので、今の気分は、鳥がチュンチュン鳴いていそうな山でしょうか。森が身近に感じられて、焚き火をしながらぼーっとするなんてすごくいいなと思います。
シャツ234,300円、パンツ116,600円、バッグ58,300円(すべてPlan C|ブルーベル・ジャパン[ファッション事業本部]03-5413-1050)、イヤーカフ[上]56,100円、イヤーカフ[下]103,400円、リング[右]49,500円(すべてHirotaka|Hirotaka 表参道ヒルズ 03-3478-1830)、リング[左]49,500円(Hirotaka|AVALON.INC. 03-6434-7333)、ほかスタイリスト私物