そんな気持ちを抱いた、ある旅色編集部員が
山口県山口市に初上陸!
“王道”から、ツウなものまで、
まだ山口市を詳しく知らない方にこそおすすめしたい、
場所やもの、食べるべきものを見つけてきました。
ここから“山口旅”を始めてください。


- 羽田空港 ⇒ 飛行機で約1時間30分 ⇒ 山口宇部空港 ⇒ 宇部市営バスで約35分 ⇒ 新山口駅
- 新大阪駅 ⇒ 新幹線で約1時間50分 ⇒ 新山口駅
山口市を訪れたからには、名物は必ず食べたいもの。国宝瑠璃光寺五重塔の門前にある長州苑に併設されたカフェでは、新しい山口名物に出会えます。テイクアウトもできる「飲む外郎 黒みつきなこ(500円)」は、あんこの味と粒感がしっかりした新感覚スイーツドリンクです。期間限定味が登場することも。ほかにも山口市の伝統工芸品「大内人形」をかたどった人形焼「大内人形焼(250円)」も人気です。

三方を海に囲まれた山口に来たら、海鮮のおいしさをぜひ味わってください。旬の一番良い食材を使った寿司と料理が堪能できる「貴心」。自由な発想と確かな舌、技術を兼ね備えた大将によるおまかせコースで提供されます。大将厳選の種類豊富なお酒と相性抜群です。掘りごたつのカウンターでは大将との会話を楽しむことも。

800年ほどの歴史を誇る湯田温泉でしっぽりもいいですが、初めて来たからこそ新たな食との出会いを楽しむのもおすすめ。湯田温泉の裏手でひっそりと営む創作料理レストラン。洋食のほか、豚骨と長州鶏のガラ、そして野菜の旨味が凝縮されたスープを使ったしゃぶしゃぶも人気です。22時から深夜2時までは、有名店泉屋監修のラーメン屋へと店舗の形態を変え、湯田温泉に来る人をいろいろな形で楽しませてくれます。

「割烹料理=和食」の概念にとらわれず、独創的な料理が食べられることで注目のお店。「生雲丹と温泉玉子のべっこう餡かけ」などのオリジナルメニューと、「くずし割烹 佑 」オリジナルのワインを合わせれば、箸が止まりません。店内は落ち着いた雰囲気で完全個室の用意もあります。初めての山口市で驚きの食を発見できること間違いなし!

食材もおいしい山口市ですが、ユニークな創作料理に出会える楽しみもあります。山口、九州、フランスの旬の食材を掛け合わせ、来るたびに新しい味に出会えると評判を集めているのが、「Tukino Hikari」の特徴。コース料理で、四季の移り変わりを表現しています。店内には技術や知識を活かしたパティスリー「T_H_mdr」が併設。おすすめは、山口県の食材を使用したサクサク生地となめらかなクリームの「BUCHI DAKKO」です。

コンパクトな街といえども、初めての旅先に疲れたら、人と地球にやさしい“初めての珈琲体験”はいかが? 東ティモール産の高品質なオーガニック豆を使用したコーヒーが人気のお店。甘い香りと濃厚なコク、すっきりとした苦味を感じます。カフェラテや期間限定ドリンク、素材にこだわったスイーツも。コーヒーの売り上げの1%は、生産国に寄付しています。

初めて訪れる地の歴史を知ると旅はもっと楽しくなります。せっかくならば、楽しく思い出に残る形で学びたいもの。長州苑の店内では山口市の伝統工芸品「大内人形」の絵付けができます。アクリル絵の具を使って絵付けをしていくので、大人も童心に戻って没頭すること間違いなし! ほかに和紙を使ったタペストリー体験も。

山口市の名物「外郎」はいくつかメーカーがあります。初めての人におすすめしたいのは昭和2(1927)年に創業の「御堀堂」。 国産の本わらび粉を使っているため、もっちりとした独特の弾力がでているのが特徴です。創業以来、外郎のみにこだわり、伝統製法を続けている奥深さを感じます。賞味期限がわずか2日の「生外郎」は現地を訪れた人だけのお楽しみ。ぜひ食べ比べてみてください。

地酒を楽しみにしているなら山城屋酒造から入っていくのがおすすめ。400年以上の歴史を紡いできた酒蔵が手掛けた日本酒「鴻城乃誉(こうじょうのほまれ)」や「スギヒメ」も山口ならではの味。ほか、女性にも日本酒を楽しんでほしいと開発した「Princess(プリンセス)」はフルーティーな味わいが人気です。市内で作られた酒米「山田錦」と山口三銘水を使って造られています。

何度か山口市を訪れたことがある人にもおすすめしたいのが、秋穂88ヶ所霊場83番札所、山陽花の寺霊場6番札所の高野山真言宗の寺院。四季折々の花々と行事、イベントなど「親しみある遊べるお寺」として県内外から多くの参拝者が訪れます。鎮座する巨岩の下を潜ると厄落とし、安産になるのだそう。毎月24日営業の茶房では幻のうどんが人気。山口市ならではのパワーを感じてください!

初めて訪れるなら山口県最古の名刹は抑えたいところ。室町時代にこの町を治めた大内氏や毛利氏の守護寺としても親しまれました。境内にある樹齢1000年を超える大イチョウは国の天然記念物に指定されおり、日本一の高さを誇ります。

冬と春で異なるボタンをみることも