未来を育む5人が予想!大阪未来年表
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関西復権の先に日本復権を見据えて
大阪は、世界に冠たる観光文化都市に!

大阪観光局理事長 溝畑 宏さん

1960年京都生まれ。東京大学法学部卒業後、自治省入省。その後、大分フットボールクラブ代表取締役、国土交通省観光庁長官、内閣官房参与、大阪府特別顧問、京都府参与などを歴任。2015年より大阪観光局理事長として活躍中。

大阪は江戸時代より文化・商業で栄えた町。そのポテンシャルは今も健在ですから、2025年の万博は千載一遇のチャンス! 東京五輪で成し得なかった元気な日本の魅力を世界に発信するため、私たちは都市・交通・文化・観光・食など多彩な角度から環境の構築を続けています。ただし、こうした発信を大阪だけに限るのはもったいない。大阪は日本各地の観光や文化をつなぐハブとして機能する「日本観光のショーケース」となるべきです。そしてその先に目指すは観光を超え「住んでよし、来てよし、働いてよし、学んでよし」の日本の実現。誰もが人種・信条・性別などの壁を越えて共生できる未来へ。義理人情に溢れる大阪なら、きっとできるはずです。

写真/久保秀臣 文/鷲巢謙介(メーカーズ)

わたしが考える未来の大阪はこれだ!

大阪のお笑い文化が医療や生活を変える!?
最新テクノロジーを取り入れ、ますます“おもろい街”に

漫才師 ネイビーズアフロさん

2011年にコンビ結成。ともに京都市出身。2020年「第50回NHK上方漫才コンテスト」優勝、2021年「第56回上方漫才大賞 新人賞」受賞。「かんさい情報ネット ten.」(読売テレビ) などにレギュラー出演中。

みながわさん
みながわさん

コロナ禍でお笑いのイベントを劇場から配信するという文化もできましたが、僕は改めて、なんばグランド花月やよしもと漫才劇場などで生の舞台を見ていただくことに勝るものはないと痛感しました。だから、未来の劇場はイベントの中継でホログラムを使うとか、演出面でのデジタル技術が充実したらいいなと思います。大阪は街も人もフランクですよね。誰に対しても砕けていて。僕はそこが日本一かなと思います。大阪で好きな街はダントツで梅田です。「うめきた」のような洗練されたエリアもあれば、「曽根崎お初天神通り商店街」のような、ちょっとミナミの雰囲気を感じるところもあって。モダンとフランクが混在しているところが魅力です。

はじりさん
はじりさん

「笑いは健康にいい」、「笑うとナチュラルキラー細胞が活性化する」とよく聞きますし、今もその研究がされていますよね。将来的に笑いは医療の一環になって、今でいう「腸活」ならぬ、健康のための「笑活(わらかつ)」が登場するのでは? 「こんな症状なら、このコンビのネタを見ましょう」とか、笑いが処方される時代が来たら面白いですね。大阪は街全体がサービス精神にあふれていて、ユニークな人もたくさんいます。キタとミナミでは人の感じが違っていて、道頓堀を歩いていても、本当にいろんな人がいて。自分の考えの外にある人の存在が非常に勉強になります。“生きた辞典”というか。僕は京都出身ですが、しばらくは大阪に住みたいです。

写真/田原由紀子 文/岩本和子

わたしが考える未来の大阪はこれだ!

大阪をミューラルの聖地に!
アートをより身近に感じられる街へ

WALL SHARE株式会社 CEO
川添孝信さん

10代の頃より、ヒップホップやグラフィティなど海外のストリートカルチャーに傾倒。誰もが気軽にアートに触れ合えるきっかけを作りたいという思いから、ミューラルと呼ばれる壁画を活用したプロモーションや街づくりを手がける会社を2020年に設立。

近年大阪の街で存在感を増している、壁を使ったアート「ミューラル」。日本ではまだ馴染みの少ないカルチャーですし、街の景色を変えてしまうこともあるので、壁を提供してくれる壁主の方はもちろん、街とのコミュニケーションがすごく重要だと考えています。そういった意味でも、大阪人は、根本に「おもろいもん好き」という気質がある分、東京をはじめ他の都市よりミューラルに関しては、感度が高いように感じます。昨年から大阪市此花区の梅花エリアにて、ミューラルを活用し、街に新たな価値観を生み出すというプロジェクトに取り組んでいるのですが、偶然にも万博会場から自転車ですぐの距離なので、万博開催時には万博と併せて楽しんでもらえればと思っています。将来的には、大阪が日本のミューラルの聖地となり、10年後、20年後にアートが誰にとってもより身近な社会になっていると嬉しいですね。

写真/田村和成 文/大山圭秀(編集七味)

現在、此花区には7作品のミューラルが点在、こちらはアメリカ出身のアーティストNychosによる作品
オーストラリア人アーティスト・BRONIKによる作品。下町である此花区梅花エリアの雰囲気にぴったり
わたしが考える未来の大阪はこれだ!

大阪スパイスカレーを世界に
世界平和の鍵はスパイスにあり!?

タレント・文筆業 小塚舞子さん

テレビ大阪『おとな旅あるき旅』をはじめ関西の情報番組を中心に活躍。19歳の時に訪れた名店「カシミール」の味に衝撃を受けたことをきっかけに、スパイスカレーの食べ歩きを始める。タレント活動と並行しスパイスカレーにまつわる執筆活動も行う。

スパイスカレー発祥地といわれ、たくさんの名店がある大阪。大阪・関西万博をきっかけに、世界中の人に大阪スパイスカレーの存在を知ってもらいたいですね。個人的には、会場内にカレーパビリオンを作ってもらいたいくらいです(笑)。今年の5月にカレー愛好家数名で「関西カレー保安協会」を立ち上げました。目的は関西のカレー文化の保全と普及としているので、これから万博に向けて盛り上げていければと考えています。万博閉会後は、パビリオン跡地にカレーミュージアムができたり、スパイスカレーを提供するお店を巡るバスツアーができないかなぁ、と勝手に想像しています。また、カレーを食べると「セロトニン」というハッピーホルモンが分泌されるそうです。スパイスカレーが今以上に普及され、世界中の人に親しまれるようになれば、いずれは世界平和にも繋がるかも!? これって言い過ぎですかね(笑)。

写真/古賀亮平 文/大山圭秀(編集七味)

この日、撮影に協力いただいたお店は大阪・谷町6丁目の「アララギ」。ひよこ豆入り豚キーマ、ポークビンダルーなどが人気
レトルトカレー「小塚舞子監修 何度でも食べたくなるシリーズ」がAmazonにて絶賛発売中。小塚さんの自信作だけに是非
わたしが考える未来の大阪はこれだ!