旅のスタイルでも、サステナブルツーリズム(持続可能な観光)やレスポンシブルツーリズム(責任ある観光)など、SDGsを意識することが増えてきました。この連載では、旅色編集部が“読者”と“サステナブルな旅”を体験。その旅を通してSDGsを一緒に考えていきます。2回目となる今回は、循環型ファームKURKKU FIELDS(クルックフィールズ)を訪れ、読者のmiiさんと一緒に循環がもたらす持続可能な消費の在り方を学びました。
写真/入江達也 文/川口裕子
千葉県在住。旅とホテルとカフェが好きな会社員。在宅で仕事をしていて、時間を上手にやりくりしながら、毎シーズン1回は日本のどこかに旅をしているそう。愛用のカメラはNikon Z fc。カフェにタンブラーを、旅にはアメニティを持参するなど、できることからサステナブルを取り入れています。
旅での体験や悩みの共有をしたり、新たな旅のカタチを見出す活動をするコミュニティ。
定期的に講座やイベントを開催中。
KURKKU FIELDSのサステナブルな取り組みを見て感じたことを聞いてみました。
KURKKU FIELDSで過ごした時間はいかがでしたか?
食事を楽しんだあとに施設内を見学したので、自分が食べたものが、食材になる前の段階を見られたのが新鮮でした。モッツァレラチーズの原料になるミルクを出してくれる水牛に会える経験なんて、めったにないですよね。自然から生まれてまた自然へと還っていくという、地球という生命体の循環にも触れられたような想いです。
サステナブルな取り組みで普段から行っていることはありますか?
使い捨ての削減です。カフェにはタンブラーを、旅先にはアメニティを持参しています。使い慣れている道具の方が、何かと安心です。あと、旅先では特に地産地消を意識します。居酒屋のメニューは土地の食材を使っていることが多く、その土地に暮らす人々の空気感も食事とともに味わうことができるので、私のようにお酒が飲めない人にもおすすめです。
サステナブルな旅で発見はありましたか?
「田舎に帰れば畑がある」という話も、今はあまり聞かなくなりました。都心からわずか1時間の距離に、農業や酪農について楽しく学べる場があるのは貴重です。自分たちが普段から食べている食材が、どのような想いを込めて作られているかを考えたことがなかったのですが、KURKKU FIELDSで食の循環に触れることで、食べ物に感謝する気持ちが高まりました。五感を刺激される旅でしたし、サステナブルなことには楽しみながら取り組もうと思いました。
KURKKU FIELDS
30ヘクタールという広大な敷地に、農・食・アート・自然がひとつの環でつながることをコンセプトとした、滞在型のサステナブルリゾート。地中に点在するスピーカーからBGMが流れる場内にはアート作品も点在。ワークショップも開催される。
住所/千葉県木更津市矢那2503
電話番号/0438-53-8776
営業時間/10:00~17:00
定休日/火・水曜日(祝日は営業、別日が振替休となる)