いわき湯本温泉|福島県

わざわざ行きたい 立ち寄り湯のすゝめ

いわき湯本温泉[福島県] 思い立ったら気軽に行けて日帰りでも楽しめる立ち寄り湯。津々浦々、ふらりと立ち寄ったのは1300年の歴史を持ついわき湯本温泉。
SCROLL
今月の湯は いわき湯本温泉[福島県]

いわき湯本温泉の公共浴場といえば「さはこの湯」。江戸末期の建築様式を再現した、純和風の建物が目を引きます。木の香り漂う檜風呂「幸福の湯」と、打たせ湯のある岩風呂「宝の湯」が日替わりで楽しめます。

今月の湯は いわき湯本温泉[福島県]

いわき湯本温泉 旅館こいとにある「野趣露天風呂」。観音山公園の麓に設けられ、小さな庭山に面した温泉です。四季の移ろいを感じながら湯浴みを楽しめます。15時から21時は日帰り入浴が可能です。

日本三古湯のひとつ、いわき湯本温泉へ
歴史ロマン漂う「さはこの湯」に立ち寄り

平安時代中期の法制書「延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)」に、道後温泉、有馬温泉と並んで記された、日本の三古泉のひとつであるいわき湯本温泉。毎分5トンの湧出量を誇る天然硫黄温泉です。無色透明で硫黄の香りが漂う温泉は、美肌や解毒効果が期待できることから「美人の湯」という呼び名も。駅の構内や温泉街に無料の足湯もあるので、寒い冬に訪れて、体の芯からポカポカに温まりましょう。温泉街は常磐線湯本駅から歩いて約10分と、アクセスも良好。そのため、全国各地から湯浴みを楽しむ人々が訪れています。開湯の歴史は1300年以上前の奈良時代。丹頂鶴の傷口を湯で洗った2人の旅人は、数日後に訪ねてきた高貴な美女が持っていた巻物のお告げにより温泉を開いたという「鶴の伝説」が伝わっています。公共浴場「さはこの湯」は、情緒ある立派な建物が目を引く立ち寄り湯。一見、何階建てかわからない外観と門の上にある火の見櫓が特徴です。

文/清水由香利(RUNS)

いわき湯本温泉
いわき湯本温泉

温泉DATA

泉 質
含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
効 能
美肌作用、解毒作用、冷え性 など
さはこの湯
住所/福島県いわき市常磐湯本町三函176-1
電話/0246-43-0385
時間/10:00~22:00(最終入館21:00)
定休日/第3火曜日(祝日の場合翌日)、元日
料金/300円

立ち寄り湯ついでにおすすめの立ち寄りスポット

温泉神社

温泉神社

いわき市内にある寺社仏閣のうち、「延喜式神名帳」に名が記されている「延喜式内磐城(いわき)七社」のひとつで、常磐湯本町の鎮守。例年だと、年越しには開運甘酒が、元旦にはすいとん、2日には招福餅が振る舞われます。季節ごとに色合いを変えたライトアップも通年行われています。

立ち寄り湯ついでにおすすめの立ち寄りスポット

鶴のあし湯広場

鶴のあし湯広場

地元の人も多く利用する憩いの場である足湯。あつ湯とぬる湯の2種類があるほか、手湯やペット用の足湯も。併設するイベントスペースでは、無料でフラ女将のステージが見られることも。

立ち寄り湯ついでにおすすめの立ち寄りスポット

フラ女将

フラ女将

いわき湯本温泉の宿の女将が着物でフラを踊る、フラ女将。総勢16名が、いわき湯本温泉を元気にするために活動し、町のイベントなどでフラのパフォーマンスを行っています。

立ち寄り湯ついでにおすすめの立ち寄りスポット

太平桜酒造

太平桜酒造

いわき湯本温泉ほど近くにある酒造で、「夢の香」や「天のつぶ」などの地産米を使い、丁寧な酒造りを行っています。直営店の「タイヘイ酒店」では、太平桜酒造の全商品を販売。時期によっては直営店でしか販売しないお酒もあります。

立ち寄り湯ついでにおすすめの立ち寄りスポット

湯本駅前みゆきの湯

湯本駅前みゆきの湯

JR湯本駅前にある温泉施設。常磐炭鉱の石炭と煉瓦工場をイメージした建物は、地元から切り出した杉材を使用して造られています。列車を待つあいだに浸かれるほど駅から近いので、観光客に人気の公共浴場です。