浅田政志の宿旅

特集「運をひらく 旅はじめ」にちなんで2019年7月号で取り上げた、宿坊をリバイバル。パワースポットのお寺に泊まれば心が整い、運気が開けそうです。
浅田政志の宿旅
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「心を洗う」という体験

「曹洞宗 福王山 正覚寺」埼玉県飯能市

坐禅の心得は呼吸を整えること。呼吸を整えると考えも整います。
食事も修行のひとつ
「五観の偈(ごかんのげ)」を唱えてから食べる
「典座料理」。食事中、私語は禁止。静寂のなか、
自分の咀嚼音が響きます。
目覚しは鳥のさえずり
起床は5:30。鳥の声、木の葉ずれだけが聞こえるここは別世界。
渾身の一文字
お経を書き写す修行。300字程度を写し終えるのに
1時間半から2時間くらいかかるそう。
心も磨く
帰る前には感謝を込めてお掃除を。
ヒノキでつくられた縁側の雑巾がけは清々しい。

曹洞宗 福王山 正覚寺

豊かな自然のなかに佇むお寺。宿坊として宿泊参禅を受け付けているほか、日帰りで坐禅や予約すれば典座料理がいただける。宿泊参禅は、夕方に上山し、坐禅、法話、読経。そののち、典座料理の食事や入浴などを済ますが、三黙道場(さんもくどうじょう)といって、私語を慎むなど作法も。ご住職さまが丁寧に教えてくれるので、ゆっくり自分の心を向き合える。

住所/埼玉県飯能市上名栗2326
電話/042-979-0235

浅田政志
Masashi Asada浅田政志
1979年三重県生まれ。2007年に写真家として独立。2008年、写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2020年、『浅田家!』として映画化された。著書に『NEW LIFE』(赤々舎刊)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『浅田撮影局 まんねん』(青幻舎)など。また、国内外で個展やグループ展を精力的に開催している。
http://www.asadamasashi.com/