さつまいも栽培にぴったりの土壌。
江戸時代には甘い焼き芋が大ブームになり、
「“栗より”おいしい」を九里(くり)四里(より)に言い換えて
それを足した「十三里」という愛称までついたほど。
旬である10月の13日は「さつまいもの日」にもなりました。
現在も、関東各地には魅力的なお芋スイーツが盛りだくさん!
トップ写真、文/佐藤 潮.(effect)
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「ザ・ペニンシュラ東京」に本店を構える『& OIMO TOKYO』のアトリエ兼カフェで、看板食材は熟成蜜芋。鹿児島県にある契約農家が育てた安納芋を、特製の貯蔵庫で30日から60日ほど熟成させて、甘さ、旨みを引き出したものです。カフェスペースでは、発酵バターと蜜芋をミックスした熟成蜜芋クリームでいただくパンケーキをはじめ、元三つ星フレンチのパティシエ、大矢泰士さんが手がけた贅沢で斬新なお芋スイーツの数々が楽しめます。






「CONTRAL nakameguro」1階。周囲は閑静かつ洗練された雰囲気でテラス席も充実
住所/東京都目黒区青葉台1-14-4 CONTRAL nakameguro 1F
電話/03-6416-4908
営業/11:00~18:00、金土日 9:00〜18:00
定休/水曜
アクセス/東京メトロ日比谷線、東急東横線 中目黒駅から徒歩10分
駐車場/無

さつま芋の生産量は鹿児島県が全国1位ですが、焼酎の原料としての需要が高く、食用では茨城県がトップ。産出額も2014年から連続で全国1位をキープしていて、なんと干しいもの生産は全国の約9割も占めています。そんな全国屈指のさつま芋激戦区で、2005年に移動販売からスタートしたこちらのお店。「焼き芋サンド」の大ヒットで全国的な知名度を得るまでに。地元ブランド「旭甘十郎シルクスイート」をはじめ「ひめあやか」「すずほっくり」など、県内を中心に全国から厳選された焼き芋が食べ比べできるのも嬉しい!


住所/茨城県土浦市沖新田1
電話/029-846-0240
営業/12:00~18:30
定休/月曜(祝日の場合は翌日)
アクセス/JR常磐線 荒川沖駅から徒歩10分
駐車場/10台

江戸の町民から本場ものと称えられたのが「川越いも」。1750年ごろ飢饉にそなえてはじまった芋づくりが、1793年からの焼き芋屋ブームにのり「さつまいもといえば川越」と名物番付に記されるほどのトップブランドとなったのです。時は流れ現在「川越いも」の品種である「紅赤」は幻と呼ばれるほど希少な存在になりました。2017年には日本農業遺産にも認定された本場もの味わいが、なんとプリンとして楽しめます。東京から川越までの距離は約13里(52km)。小江戸・川越で「栗よりおいしい十三里」ご堪能あれ!


住所/埼玉県川越市幸町1-13
電話/049-277-5762
営業/10:30~17:00
定休/不定休
アクセス/JR新宿線 本川越駅から徒歩11分
駐車場/無

さつま芋の名産地として江戸時代から埼玉県(川越)と競い合い、現在も茨城県に継ぐ全国2位の生産額を誇るのが千葉県。なかでも注目なのが「お江戸見たけりゃ佐原へござれ佐原本町江戸まさり」と唄われた小江戸・佐原です。銘菓「芋どら」を販売するこちらのお店の建物は、県指定の有形文化財。かつては「正文堂書店」として享保年間(1716~1736年)から本の販売を続けていました。現在では、土作りからこだわっているという、契約農園のお芋をたっぷり使用したスイーツがずらりと並んでいます。


住所/千葉県香取市イ503
電話/0478-51-1105
営業/土曜、日曜、祝日11:00~17:00
定休/月〜金曜
アクセス/JR成田線 佐原駅から徒歩10分
駐車場/無