浅田政志の宿旅

旅の目的は、あの宿に泊まること―。エレガントな宿泊体験を切り取る写真連載。第35回は、大きなバイバス沿いの雑木林のなかに佇むホテル。喧騒とは無縁で、居心地はロイヤルです。
写真家 浅田政志の宿旅
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人生の夢舞台

Vol.35「水戸プラザホテル」茨城県水戸市

市民に広く愛され、結婚式や成人など慶事で利用されることも多い水戸プラザホテル。建物の中央には屋根全体がガラス張りのアトリウムガーデンがあり、ステージで記念撮影する方も多数。人生の節目にぴったりな舞台です。
水戸プラザホテル
ピントを奪う文様
インテリアデザインは、発明家・エジソンのひ孫である、ジョン・デビッド・エジソン氏によるもの。特にロビーの絨毯の文様が特徴的で、カメラのピントも周囲の視線も奪うインパクトです。
ロイヤルな居心地
皇族の方もお泊りになる水戸プラザホテルは、ダイニングやリビングがあるプラザスイートをはじめ、ダブル、ツイン、ジャグジー付きのツイン、4人まで泊まれるフォースルームなど部屋タイプが多彩です。
水戸プラザホテル
開業20周年を迎える水戸プラザホテルは、その厳かな空気がホテルの重厚感、高級感となっています。しっかりとしたバスローブやタオルなどのアメニティはホテルクオリティ。お客様の要望により購入も可能になりました。
水戸プラザホテル
推しグッズ充実
水戸プラザホテル
水戸プラザホテル
宿泊者だけの隠れ家
宿泊者専用のリラクゼーションラウンジでは、新聞や雑誌を読みながらウェルカムドリンクをゆっくりいただけます。アトリウムを見渡せる空中庭園は、海外リゾートのよう。笠間焼のカップもここは茨城だと思い出させてくれます。
水戸プラザホテル
開かずの扉
燦々と陽光が降り注ぐアトリウムの天井、実は開閉式になっているそう。ただ、気圧の関係でつむじ風が起きるため、開いたのは開業以来ただの一度きり。開かなくてもその開放感はほぼ屋外です。
水戸プラザホテル
水戸プラザホテル
スイーツ美術館
スイーツブティックpalette(パレット)には専属パティシエによる、 笠間栗など地物を使った美しいスイーツが並びます。オーダーすればお部屋で、ティータイムには中庭のカフェでも楽しめます。カフェではアフタヌーンティーも人気。雨でもオープンテラス気分でティータイムが過ごせます。
水戸プラザホテル
この輝き、プライスレス
ロビー奥にあるらせん階段でひときわ存在感を放っているのが、ロブ・マイヤー製のシャンデリア。価格は2000万円以上で、掃除だけでも数百万円かかるそうですが、ウェディングフォトなどで人気のスポット。その輝きは人生の門出を後押しします。

「水戸プラザホテル」

もともと水戸駅の近くにあり、移転して20年。一歩踏み入れれば、国道バイパス沿いにあるとは思えない優雅な空間が広がっています。ヨーロピアンクラシックの豪奢なインテリア、広いアトリウムガーデンはリゾート地のようでもあり、中庭のレストランで食事をした帰りに写真を撮ったり、併設するチャペルの下見に訪れたり市民に愛されるホテルでもあります。少しおめかしして出かけたくなるはずです。

住所 / 茨城県水戸市千波町2078-1
電話 / 029-305-8111
料金 / 1泊9,500円~(サービス料別)

浅田政志
Masashi Asada浅田政志
1979年三重県生まれ。2007年に写真家として独立。2008年、写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2020年、『浅田家!』として映画化された。著書に『NEW LIFE』(赤々舎刊)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『浅田撮影局 まんねん』(青幻舎)など。また、国内外で個展やグループ展を精力的に開催している。水戸芸術館で個展「だれかのベストアルバム」が開催中(~5月8日[日]まで)。
http://www.asadamasashi.com/