人気の観光地や大都市にも、暮らす人や
長く滞在する人にしか見せない顔があります。
そんな新たな魅力に触れるのが「都市型ホテルスタイル」の魅力。
THE GENERAL KYOTOは、かつて町家が並んでいたエリアにあり、
全5施設で、それぞれを回遊できる仕組みをつくることによって
住まうように宿泊でき、まちをより楽しめます。
文／合津玲子（ランズ）
※新型コロナウイルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。最新の公式情報をご確認ください。
建物があるのは、下京区の閑静な住宅街。シンボリックな「ケラマツツジ」が植えられた中庭を望みつつチェックイン。開放感あふれる空間が非日常へと誘います。
シンプルな客室にも、各棟を担当したアーティストによるアートが置かれています。高辻富小路の場合は、アトリエ・オイによる竹をイメージした照明があり、スタイリッシュな空間になっています。
宿泊者は、ほかの施設のラウンジを無料で利用できるのもうれしいところ。散策の途中に立ち寄ってそれぞれの施設のアートや建物に身をゆだねるのも素敵です。「高辻麩屋町」は中庭を眺めてゆっくりとできる、シンプルモダンなつくり。まるで上質なカフェにいるようなひと時が過ごせます。
※現在はコロナウイルスの影響により休館しており、宿泊・利用はできませんが、事前に申し込めば見学は可能です。
散策から帰ってきたら、「高辻富小路」の館内を楽しみましょう。空間デザインを手掛けたのは、世界的なデザイングループ、アトリエ・オイ。「陰影」をテーマにしており、レストラン「富小路ダイニング」では和傘を応用した照明器具が目を引きます。ほかに清水焼をアレンジした間接照明もあり、見どころ満載です。
夕食後は、中庭に面する開放的なラウンジへ。天井を覆うように飾られた本美濃和紙のモビールが印象的。明るい雰囲気のなかで読書を楽しんだり、旅の思い出に浸ったりするのもいいでしょう。またホテルに泊まれば、ほかの施設のラウンジを無料で利用できるので、立ち寄ってそれぞれの施設のアートや建物に身をゆだねるのも素敵です。
THE GENERAL KYOTO 高辻富小路
住所／京都府京都市下京区富小路通高辻下る恵美須屋町187
電話／075-746-3697
THE GENERAL KYOTOの愉しみ方は、５つの棟を回遊しながら、暮らすように過ごすこと。
高辻富小路以外の施設の概要をご紹介しましょう。
※現在はコロナウイルスの影響により休館しており、宿泊・利用はできませんが、事前に申し込めば見学は可能です。
京都の町家の伝統的なつくりである「ウナギの寝床」の形状を残す、コンパクトな施設。安藤雅信氏が内装を手掛けており、廊下、ラウンジ、客室などさまざまな場所にアートが飾られています。
住所／京都府京都市下京区麩屋町通綾小路下る俵屋町298
電話／075-746-3928
5棟のなかでも最も広いスペースを確保した施設。「内田デザイン研究所」がデザインを担当しており、茶室やタタミサロン、フィットネスジムなどがあり、旅をしながらさまざまな体験ができます。
住所／京都府京都市下京区麩屋町通高辻上る鍋屋町241-1
電話／075-746-3928
アートを担当したのは現代アートの巨匠、日比野克彦氏。館内は「京都の食」と「交流」をテーマに、氏ならではの段ボールアートがあったり、ゲスト自ら料理ができるキッチンがあったりと、楽しい工夫が満載。
住所／京都府京都市下京区富小路通高辻上る筋屋町152
電話／075-746-3928
祇園エリアにある棟で、寺田尚樹氏がデザインを担当。客室はバンクベッド形式で機能性を重視。ラウンジはないものの、バーが備えられ、コンパクトななかに広がりを感じるスペースです。
住所／京都府京都市東山区大和大路通四条下る大和町18
電話／075-746-3928
