


『カーサの猫村さん
旅の手帖』
人気漫画の書籍化です。主人公は雑誌編集部でお手伝いをしている猫の猫村さん。編集長とともに「京都」「萩・角館の城下町」「民藝の街・松本」などをめぐり、ラストでは「走るホテル・寝台列車カシオペア」を一人で取材するまでに! 旅ののほほんとした気分が彼女のやわらかなフォルムと相まって、ページをめくるたび楽しい気分に。写真、名所やお店の情報も満載で、ガイドブックとしても役立つ1冊。

1,650円/マガジンハウス
『吾輩も猫である』
漱石の没後100年&生誕150年を記念して8人の人気作家が競演。猫に生まれ変わった妻のミステリーあり、京都から博多にもらわれていく子猫の話あり、猫の手を借りた恋(!)あり、バラエティーに富んでいるけど共通するのは「猫は家へ帰る動物だ」ということ。外でどんな冒険をしても、必ず自分のいるべき場所を見つけ、戻っていく。そんな読み味は、旅をほうふつとさせます。魅力あふれるアンソロジー。

539円/新潮文庫
『東京周辺
神社仏閣どうぶつ案内』
動物像で有名な1都5県の神社仏閣ガイドです。本書では猫が一番人気で、おびただしい招き猫が並ぶ世田谷の豪徳寺、お参りすると行方不明になった飼い猫が戻ってくるという立川の阿豆佐味(あずさみ)天神社・蚕影(こかげ)神社、犬猫の像が向かい合わせに仲良く並ぶ座間神社など5か所を紹介。由来やご利益のお話ほか、御朱印や絵馬の写真、付近の行楽地情報も。春になったら足を運んでみませんか?

1,892円/メイツ出版



『世界から猫が消えたなら』
余命わずかの主人公が、電話、映画、時計など大切なものを一つ消すこととひきかえに、一日の命を得ていきます。ただし、消したものは思い出ごと消えてしまうという一風変わった愛の物語。さて、私たちの生活必需品って何だろう? 水やスマホや布団? 欠かせないものっていくつもありますが、心の拠り所にしている思い出や忘れられない記憶って、必需品ではなく、日常の何気ないものから生まれているんですね。そんな気づきをくれる物語で、心を浄化してくれるんです。劇中に登場する猫キャベツが流行させた「キャベツ巻き」は一時大ブームに! 悶絶かわいいのでハッシュタグ(#キャベツ巻き)をチェック。

『ティファニーで朝食を』
玉の輿にのりたい風変わりな娼婦が運命の恋と出会うまでを描いた作品。多くの女性の永遠の憧れ、オードリー・ヘプバーンの代表作の一つですが、実は彼女とともに茶トラネコも主人公だと思っています。なぜなら、ホリーの無邪気で気まぐれ、自由奔放なキャラクターは猫の性質とそっくり。いわばホリーの投影でもあるんですよね。ちなみにこの猫は俳優猫のオランジー。映画では名付けられないまま終わりますが、動物界のアカデミー賞と呼ばれる「パッツィ賞」を2度受賞した天才猫。すりよったり、ご飯を食べたり、名優なんです。雨の中、トラ猫を真ん中にして抱き合う男女はロマンチックの極みです。

『ルドルフとイッパイアッテナ』
大人でも親子でも楽しめる、読み応えのある絵本が原作のアニメ映画です。迷子になった飼い猫の子猫ルドルフが、迷い込んだ東京で人生経験豊富な大人の野良猫イッパイアッテナと出会います。イッパイアッテナの由来がわかった時は思わず、その発想に笑ってしまいますよ。声優は鈴木亮平さんが務めていてこれがまたピッタリ! 友情や冒険や教養にあふれた可愛いらしさに癒される物語でありますが、それだけじゃないんです。動物達との向き合い方にチクリとする展開もあり、図らずも命との向き合い方には考えさせられる展開もあるんです。
