信州一の広さを誇る諏訪湖に面し、中山道の宿場町・門前町として栄えた諏訪エリア。中心にあるのは、全国の諏訪神社の総本社である諏訪大社です。湖を中心に4か所の境内地があるので、四社を巡り、歴史ある社殿やご神木、御柱などを見学して、厳かな気分を味わいましょう。今年は7年毎の寅と申の年に行われる御柱祭が4月〜6月にかけて開催予定なので、1200年以上続く祭を紹介する「おんばしら館よいさ」でひと足早く、祭を体感するのもおすすめです。厳しい冬を越えて、春はもう目の前。早春の諏訪湖ならではの清々しい気分を存分に楽しみましょう！
文／合津 玲子
諏訪大社は国内最古の神社のひとつといわれる神社。全国の諏訪神社の総本社でもあります。諏訪湖をはさんで、南に上社本宮と上社前宮、北に下社春宮と下社秋宮の4か所に分かれて鎮座しており、4か所を巡ってお参りすれば、諏訪大明神の御神徳がいただけます。
社殿は弊拝殿と片拝殿のみで本殿をもたない「諏訪造り」。歴史的建造物も数多い。
電話／0266-52-1919
旧中山道と甲州街道の分岐点に立つ。二重楼門造りの幣拝殿と左片拝殿、右片拝殿が横に並んでいる。
電話／0266-27-8035
最初に御祭神が祀られた、諏訪信仰発祥の地。高台にあり眺めもいい。
電話／0266-72-1606
旧中山道沿いにある。神楽殿と幣拝殿、左右片拝殿、宝殿が横に並ぶ。
電話／0266-27-8316
天下の大祭と呼ばれる御柱祭は7年毎の寅年、申年に行われます。「おんばしら館よいさ」では、御柱の大きさを体感できる模擬御柱、曳行路を示したジオラマや祭で使う道具の展示のほか、木落体験装置で「木落とし」を体験することも可能。祭りについて学べます。
住所／下諏訪町168番地１
電話／0266-26-0413
時間／9:00～17:00（入館は～16:30）
入館料／大人300円、木落とし体験200円
休／年中無休（臨時休館あり）
「万治の石仏」は下社春宮の近くに鎮座する石仏。かつて、春宮大鳥居奉納の際、石工がこの石にノミを打ちいれると血が流れ出たため、大鳥居の造作はやめて、阿弥陀様を刻んだと伝わる不思議な石仏。胴体部分に万治3（1660）年とあることが名前の由来です。
電話／0266-26-2102（下諏訪観光協会）
本陣とは、江戸時代、参勤交代の大名など身分の高い人が泊まった宿泊施設。本陣岩波家は幕末、皇女和宮が京都から江戸の徳川家茂のもとへ降嫁する際、宿泊したことでも知られています。江戸時代から残る回遊式庭園は必見の美しさです。
住所／下諏訪町3492
電話／0266-28-7055
時間／要予約※お問い合わせください
入館料／大人500円
標高938mの高台にあり、諏訪湖をはじめ、岡谷市、下諏訪町も一望できる眺望抜群の公園。夕景や夜景も素晴らしく、信州サンセットポイント100選にも選定されています。
住所／諏訪市大字上諏訪10399番地
電話／0266-52-4141（諏訪市役所都市計画課）
昭和3(1928)年、片倉財閥によって建てられた温泉浴場。豪華な大理石造りの千人風呂は、深さが1.1ｍあり、底には玉砂利が敷き詰められ、心地いい刺激が感じられます。ゆっくりと浸かり、旅の疲れを癒しましょう。
住所／諏訪市湖岸通り4-1-9
電話／0266-52-0604
時間／10:00～20:00（受付は～19:30）
入館料／大人750円
休／第2・４火曜日
天草100％のところてんや、諏訪地方の厳しい寒さのなか職人の手によってつくられる寒天、寒天を使ったお菓子などを製造直売している施設。カフェでは、ところてん、あんみつなど、昔ながらの寒天スイーツのほか、かんてんプリン、寒天＆ソフトクリームなども食べられます。
住所／諏訪市四賀赤沼1545-1
電話／0266-52-1056
時間／10:00～19:00（土日祝は9:00〜）
休／木曜日、年末年始
遊覧船に乗って諏訪湖を一周。約25分の船旅で、湖上からの眺望を楽しみましょう。霧ヶ峰や八ヶ岳などが望め、天気が良ければ富士山まで見ることができて、最高の気分が味わえます。
住所／諏訪市湖岸通り3-1-27
電話／0266-52-0739
時間／10:00、11:30、13:30、15:30に運行
料金／大人920円
休／湖面結氷の場合は運休
＊3月2日までは、土日のみの営業。3月3日より通常営業
