松阪もめんを着て松坂城跡の散策を楽しむ
テーマのある旅 情緒あふれる街歩き
こだわりの着物を身にまとって 情緒あふれる街歩き

こだわりの着物を身にまとって 情緒あふれる街歩き

祝い事やイベントなどで着る機会もある着物。新しい年が始まるタイミングに合わせて袖を通すと、背筋が伸びて気持ちも引き締まります。着物の産地や着物が似合う街で行われている着付け体験は手ぶらでOKなので、とっても気軽。城下町や昔ながらの建物が残る名所や観光スポットを着物で巡れば、ひと味違った散策が楽しめるはず。

文/松尾好江(ランズ)

松阪さんぽ
松坂城跡を背に御城番屋敷の風情ある石畳を歩く
松阪さんぽ
松坂城跡の一部の石垣は自然石をそのまま積み上げる「野面積み」と呼ばれる工法で造られ、水はけが良く、堅固であるのが特徴

Spot01 藍色の縞模様の松阪もめんで 松阪さんぽ

松阪さんぽ
松阪もめん手織りセンターでは、
1時間程度のプチ織姫体験も(要予約)
松阪さんぽ
明治44(1911)年に建てられた図書館を改修した「松阪市立歴史民俗資料館(2階 小津安二郎松阪記念館)」には松坂城跡や松阪もめん、映画監督の小津安二郎などに関する資料が展示されている
三重県松阪市

5世紀後半頃に大陸から機織りの技術が渡来したことが松阪地域の紡織の始まりだといわれています。その後、貿易商だった角屋七郎兵衛によって良質な綿が現在のベトナム北部周辺からもたらされました。江戸時代には、40軒余りの藍染屋があり、「松阪もめん」が生産されるように。「松阪もめんきもの観光レンタルセンター」「Utsukushiya」では着付け体験が受けられます。市内には、日本100名城のひとつである松坂城跡や、かつて紀州藩士が暮らした武家屋敷など歴史を感じられるスポットが多数あり、趣ある街歩きを楽しめます。松阪もめん手織りセンターでは、松阪もめんの機織り体験もできるので、挑戦してみるのもおすすめです。

松阪もめんきもの観光レンタルセンター 住所/三重県松阪市日野町589-1
営業時間/10:00~19:00(季節により異なる)
休/月・木曜日
料金/3000円/3時間
アクセス/電車:JR・近鉄松阪駅から徒歩約5分、車:伊勢自動車道松阪ICから約15分
電話/0598-21-0551

小山さんぽ
天慶3(940)年に創建され、京都の祇園社(八坂神社)から分霊を勧請した須賀神社

Spot02 絹織物の本場結城紬で 小山さんぽ

小山さんぽ
おやま本場結城紬クラフト館では、第1土曜日に糸つむぎの実演を見学できる
栃木県小山市

小山市東部の鬼怒川に面した地域や茨城県結城市を中心に生産されている高級絹織物「結城紬」。平成22(2010)年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。真綿から手でつむいだ糸に絣(かすり)くくりという技法で模様をつけ、地機(じばた)という織機で織ることが特徴とされています。「おやま本場結城紬クラフト館」では、伝統の技を身近に感じてもらえるようにと着心地体験を実施。無地、縞、絣などから着物を選べます。近隣には、2トンの大神輿を担ぐ祇園祭が行われる須賀神社や、地場野菜等が購入できる、まちの駅思季彩館があります。また、クラフト館では職人による糸つむぎや地機織の実演を間近で見学でき、職員の指導を受けながら体験することも可能です。

おやま本場結城紬クラフト館 住所/栃木県小山市中央町3-7-1 ロブレビル1階
営業時間/9:00~18:00(着心地体験は10:30~16:00)
休/月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、12月29日~1月3日
料金/2500円(着心地体験)
アクセス/JR宇都宮線小山駅から徒歩約1分、車:東北自動車道佐野藤岡ICから約30分
電話/0285-32-6477

小山さんぽ
結城紬の糸で行うコースター織体験(第3日曜日、1000円)
小山さんぽ
街歩きの途中には、日光東照宮の造営の際に江戸から物資を運ぶ船でにぎわったといわれる思川を眺めながらひと休みも
長浜さんぽ
着物で長浜市内を散策するイベント。3月10日までさまざまなサービスを受けられる
長浜さんぽ
黒漆喰の壁が特徴の旧銀行を改装した「黒壁スクエア」を中心に、さまざまなショップが並ぶ

spot03 着物の街なかイベント 長浜さんぽ

長浜さんぽ
長浜城主豊臣秀吉を祀る豊国神社
長浜さんぽ
昭和27(1952)年から始まり、今回で71回目を迎える新春の風物詩「長浜盆梅展」
滋賀県長浜市

長浜市内では、3月10日まで「きもの DE 長浜」が開催中です。着物を着て街歩きを楽しめるイベントで、市内約55店舗でお得にショッピングが楽しめ、さらに食事の際に割引やプレゼントを受けられるサービスも。着物は、長浜駅前のえきまちテラス長浜内の「着物レンタル 結い Yui」でレンタルすることができます。えきまちテラスから徒歩約5分の距離にある黒壁スクエアには、北国街道沿いの街並みに明治時代から建つ古い銀行を改装した商業施設があり、レストランやカフェ、ガラス工房や雑貨店などを巡ることができます。また、国の名勝に指定されている迎賓館「慶雲館」では、1月9日から長浜盆梅展を開催。純和風の座敷に約90鉢の梅の盆栽が並ぶ美しい景色を堪能できます。

着物レンタル 結い Yui 住所/滋賀県長浜市北船町3-24 えきまちテラス長浜2階 SunSAn内
営業時間/10:00~22:00
休/火曜日
料金/4400円
アクセス/JR北陸本線長浜駅から徒歩約1分、車:北陸自動車道 長浜ICから約10分
電話/0749-59-3336、0749-53-2650(長浜観光協会)

杵築さんぽ
北台武家屋敷通りにあり江戸時代の面影を残す、杵築藩上級武士の屋敷「大原邸」

spot04 城下町をそぞろ歩き 杵築さんぽ

大分県杵築市

“和服の似合う町”をテーマに、着物で楽しめる杵築市。「レンタルきもの和楽庵」では約350着のなかから好きな着物を選び、着付け体験ができます。武家屋敷と商人の町をつなぐ石畳の坂道「酢屋の坂」は、土壁と石垣が印象的。北台武家屋敷通りには上級武士の屋敷「大原邸」が。茅葺屋根や回遊式庭園など格式の高さが随所に見られ、当時の暮らしぶりを知ることができます。八坂川河口そばの高台に築かれた杵築城は公園として開放されており、ランドマークとして広く親しまれています。町には、大正時代の酒蔵を改修した建物の芝居小屋「きつき衆楽観」もあり、さまざまな演目が観劇可能。武家屋敷での茶道体験やガイドによる散策など、数多くの体験プログラムも用意されています。

レンタルきもの和楽庵 住所/大分県杵築市杵築372-4
開園時間/10:00~16:00(受付は~14:00)
休/水曜日、12月29日~1月3日
料金/3000円~
アクセス/電車:JR日豊本線杵築駅からタクシーで約10分、車: 大分空港道路杵築ICから約5分
電話/0978-63-1210、0978-63-0100(杵築市観光協会)

杵築さんぽ
坂の下に酢屋があったことに由来して「酢屋の坂」と呼ばれるように。杵築の代表的な坂のひとつ
杵築さんぽ
土壁が残る北台の武家屋敷通りは城下町の面影を残している
杵築さんぽ
昭和45(1970)年に模擬天守が再建された杵築城。天守閣からは杵築市内を一望できる