日本の良さに触れつつ、子どもにも楽しんでもらう
伊勢の“いいとこ取り”旅
私がおすすめするのは、毎年行っている伊勢とその周辺のエリアです。何回も行っているので大好きなスポットがたくさんあるのですが、私たち家族が大切にしている「日本の良さに触れつつ子どもにも大いに楽しんでもらう“いいとこ取り”旅」をコンセプトに、1泊2日のプランを考えてみました。伊勢神宮の周辺は厳かな空気が漂い日本の良さに触れられるスポットがたくさんあるだけでなく、実は子どもが楽しめるスポットもあるんです。笑福(えふ)が飽きてしまわないように、そういう場所を合間合間にはさんでいます。笑福の100日参りから毎年子連れで訪れているので、旅の見どころだけでなく子連れならではのポイントもお伝えしますね。
我が家が毎年伊勢神宮に行く理由としてもうひとつ、1年に1度神様の元を訪れて、前の年の家族のできごとを報告し、お礼を言いたいという思いがあります。結婚式から伊勢とのご縁が始まっていることもあり、伊勢神宮は鈴木家にとって、家族の顔を見せて成長を報告する、まるで第二の故郷のような場所なんです。さらに神様に今年1年もよろしくお願いしますとあいさつをすると気が引き締まり、この伊勢旅行から1年がスタートするような感覚になります。大人も子どもも楽しめる伊勢旅行、体験してみませんか。
「伊勢神宮・内宮」
伊勢神宮は125社のお宮とお社の総称で、外宮と並んでその中心となっているのが「天照大御神」を祀る内宮。正式名称は「皇大神宮」。内宮の入り口である宇治橋をわたり、長い参道を歩いていくと、荘厳な雰囲気が広がり、まさに神域。
【住所】三重県伊勢市宇治館町1
【TEL】0596-24-1111(代表)
【参拝時間】1~4月、9月:5:00~18:00、5~8月:5:00~19:00、10~12月:5:00~17:00
【定休日】なし
★ お伊勢参りの順番は、外宮→内宮の順が古くからの習わしなので、我が家ももちろんこの順番。外宮と内宮の間は意外と遠くて、バスで20分くらいかかるので注意してくださいね!
★ 内宮では神様にお願いをするのではなく、「今年もよろしくお願いします」とあいさつをします。さらに神楽殿でご祈祷のひとつである御神楽も必ず申し込みますね。御神楽の演奏と巫女さんの舞を見ていると、気持ちがすっと落ち着くんです。ここで毎年お札をもらい、それを返しに行くという目的もあって、伊勢に毎年行っています
★ 子どもを連れて厳かな場所に行くのは勇気がいるかもしれませんが、説明すれば意外とちゃんとわかってくれます。笑福が2、3歳のときから「ここは神様がいる場所だから、静かに手をあわせるんだよ」と伝えているので、静かにしてくれていますよ。また飽きないように子どもが楽しめるスポットを合間に入れる、休憩をこまめにとるなど、工夫もしています
「鳥羽水族館」
鳥羽市の海沿いに位置し、ジュゴンを日本で唯一飼育展示している水族館。約1200種類、3万点もの生きものたちが飼育されており、飼育種類数日本一を誇る。自由通路の館内では、興味のある生きものを思いのままに観覧できるのが魅力。
【住所】三重県鳥羽市鳥羽3-3-6
【TEL】0599-25-2555(代表)
【営業時間】9:00〜17:00(7月20日~8月31日は8:30〜17:30)
【定休日】なし
【料金】大人2,500円、小人(小・中学生)1,300円、幼児(3歳以上)600円
★ 伊勢旅行の1日目は伊勢神宮の周辺で、2日目は少し足を延ばして子どもが楽しめることを中心に。笑福が生き物好きということもあって、鳥羽水族館はとても気に入ったようです。日本で唯一ジュゴンが飼育されている水族館で、ゆったり泳ぐジュゴンの姿が印象的でした。それ以外にもアシカショーなど見どころ満載!
★ なかでも笑福のお気に入りは、「ドクターフィッシュ」の池。手を入れると皮膚の角質を食べにくるドクターフィッシュとの触れ合いに、大興奮でした
撮影/十河英三郎 取材・文/上野郁美(エフェクト) スタイリスト/マルコマキ