明治・大正時代の意匠を残した文化遺産として、一般公開されている歴史資料館。幕末から昭和の終わりまで公衆浴場「戎湯」として営業、経営者・須井甚蔵の名前から通称・甚風呂と呼ばれていました。入り口を入って左が男湯、右が女湯、番台やコイン式のマッサージ器が置かれ、当時の様子が想像できます。また手回しの電話機や蓄音機、振り子時計といった、今はなかなか見かけないなつかしい生活用品があり、ノスタルジックな気分に浸れます。

フルーツ王国といわれるほど、果実の生産量が日本トップクラスの和歌山。今の季節はミカンや柿、冬になればイチゴ、夏には桃や梅がお目見えします。和歌山といえばみかんのイメージがありますが、ほかの柑橘類もたくさん育てられています。「まるもり青果」は親切な接客が評判なので、旬のフルーツやおいしい果物の見分け方、意外な食べ方などを訊ねてみて。地元の青果店で買った季節のフルーツをお土産にすると、きっと喜ばれるはず。

フレンチレストラン出身のご主人と奥様で営むカフェレストラン。素材にこだわった洋食ランチも気になるけれど、今回注目したのは地元の果物を使った、季節のフルーツたっぷりのパフェ。ご主人の見事な包丁さばきで、フルーツがイキイキとした、なんとも麗しいパフェに出合えます。11月はシャインマスカット、12月は和歌山生まれのイチゴ・まりひめのパフェが登場予定。大型のサイフォンみたいな器具で一晩かけて抽出する水出しコーヒー（400円）もおすすめ。