イルカたちの楽園のトンネル水槽で
楽しそうに泳ぐイルカたち
©のとじま水族館
テーマのある旅 海の世界が覗ける水族館
幻想的に彩られた旅のひととき 海の世界が覗ける水族館

幻想的に彩られた旅のひととき 海の世界が覗ける水族館

魚になった気分!?

海や水辺に住む生き物たちを間近で、見られたり触れたりできる水族館。大きな水槽のなかで気持ちよさそうに泳いでいる姿は、見るだけで癒されます。海の中を再現した視界いっぱいに広がる水槽や、光によって幻想的な雰囲気を作り出す演出など、日常を忘れて楽しめる工夫が随所に施されています。そんな没入体験ができる水族館で、リラックスした時間を過ごしましょう。

文/松尾好江(ランズ)

サンシャイン水族館
マリンガーデンの「天空のペンギン」では、頭上にオーバーハングする
横幅約12mの水槽を楽しそうに泳ぐペンギンたちが見られる

Spot01 都会で非日常を過ごす サンシャイン水族館

東京都豊島区

地上40m、ビルの屋上にある都会の水族館に、2020年7月、新エリア「海月空感(くらげくうかん)」が誕生しました。国内最大級の横幅約14mの「クラゲパノラマ」水槽は、緩いカーブを描いているため、水槽の前に立つとふわふわと揺れ動くミズクラゲが視界いっぱいに広がります。「クラゲトンネル」水槽は、水槽の左右、上部に広がるクラゲが見られるので、水のなかにいるような浮遊感を楽しめます。海月空感は、水中のゆらめきを表現した照明やアロマ、音楽を使用することで、落ち着きある癒しの空間に。また、屋外の「マリンガーデン」の水槽は頭上に設けられたものもあり、水槽の下から気持ちよさそうに泳ぐペンギンたちの姿を見ることもできます。

サンシャイン水族館 住所/東京都豊島区東池袋3-1 サンシャインシティ ワールドインポートマートビル 屋上
時間/9:30~21:00(秋冬は10:00~18:00)※入館は閉館1時間前まで
休日/無休
料金/2,400円
アクセス/電車:池袋駅から徒歩約10分
電話/03-3989-3466

サンシャイン水族館
サンシャイン60ビルを背景に、ドーナツ型の水槽「サンシャインアクアリング」で泳ぐアシカは迫力満点
サンシャイン水族館
弧を描く巨大な「クラゲパノラマ」水槽。漂うミズクラゲによって視界を覆われ、水中にいるような没入体験が叶う
サンシャイン水族館
「クラゲトンネル」ではゆらゆらと揺れ動くクラゲを下から眺められる
生きているミュージアムNIFREL
魚たちが泳ぐ影と水の波紋が重なるアーティスティックな「およぎにふれる」ゾーン
大阪府吹田市

Spot02 アート空間に包まれる 生きているミュージアムNIFREL

生きているミュージアムNIFREL
色鮮やかな生きものたちに心奪われる「いろにふれる」ゾーン
生きているミュージアムNIFREL
「WONDER MOMENTS」は、ニフレルの「感性にふれる」のコンセプトを体現したもの。直径5mの球体と床の円形スクリーンに映し出される映像と音楽で、水や花、生きもの達の美しさを表現している

「感性にふれる」をコンセプトに、水族館、動物園、美術館を融合し、自然や生きものをより身近に感じられるニフレル。館内は「多様性」をテーマに8つのゾーンに分かれており、生きものと空間全体をひとつのアートのように表現しています。「いろにふれる」ゾーンは、13の水槽に赤・青・黄色など色鮮やかな魚たちが泳いでいます。空間はゆるやかに7色に変化しているので、ゾーンの世界観に引き込まれます。「およぎにふれる」ゾーンは、暗がりの水槽の一部に光をあて、魚たちの影と水の波紋で不思議な空間を生み出しています。「うごきにふれる」ゾーンでは、カピバラやワオキツネザル、インドクジャクなどさまざまな生きものが行き交う姿を間近に見られます。

生きているミュージアムNIFREL 住所/大阪府吹田市千里万博公園2-1 EXPOCITY内ニフレル
時間/10:00~18:00(平日)、9:30~19:00(土・日・祝日)※入館は閉館の1時間前
休日/無休
料金/2,000円
アクセス/電車:大阪モノレール万博記念公園駅から徒歩約2分
電話/0570-022060(ナビダイヤル)

生きているミュージアムNIFREL
万博記念公園に隣接する「EXPOCITY」内に建つNIFREL
のとじま水族館
能登の海をイメージしたプロジェクションマッピングが天井や床に映される「のと海遊回廊」

spot03 日本海で海中散歩気分を のとじま水族館

石川県七尾市

水族館のスタート地点にある「ジンベエザメ館 青の世界」では、ジンベエザメや能登半島近海を回遊する大型魚類を中心に見られます。日本海側の水族館では最大級の水量1600tの巨大な水槽で、上・真横・下など周辺8カ所から神秘的な青い海の世界を観察できます。本館の「のと海遊回廊」は、能登の海をテーマに海のなかを感じられるよう水槽ごとの境を最小限に抑えた一体型のアクリル水槽を採用。さらにプロジェクションマッピングを床や天井に投影して、海中散歩しているような臨場感を味わえます。「イルカたちの楽園」には長さ22mのトンネル水槽が設けられ、イルカたちが縦横無尽に泳ぐ姿を下から見ることができます。約1万尾のイワシが作り出すビッグウェーブも見ごたえ抜群です。

のとじま水族館 住所/石川県七尾市能登島曲町15部40
時間/9:00~17:00(3/20~11/30)、9:00~16:30(12/1~3/19)※入館は閉館の30分前
休日/12/29~31
料金/1,890円
アクセス/のと鉄道七尾線和倉温泉駅からバスで約30分、車:能登自動車道七尾ICから約40分
電話/0767-84-1271

のとじま水族館
さまざまな色でクラゲの水槽を照らす本館の「クラゲの光アート」は、幻想的な雰囲気
のとじま水族館
「ジンベエザメ館 青の世界」で見られるジンベエザメの給餌シーンは圧巻
のとじま水族館
「イルカたちの楽園」のトンネル水槽は、自然の光が差し込むため、見上げると海のなかにいるような気分になれる
京都水族館
京の海(日本海)を再現した「京の海」大水槽では、マイワシやエイの仲間など約50種の生きものが見られる
京都府京都市

spot04 海と京の川文化を伝える 京都水族館

京都水族館
360度パノラマ水槽「GURURI」では、約1500匹のミズクラゲと一緒に水中を漂っているような感覚に
京都水族館
生きた化石とも呼ばれるオオサンショウウオのリアルな生態を観察できる「京の川」エリア

「水と共につながる、いのち。」をコンセプトに、川の源流から海へいたるつながりと、水を通じて多くのいのちが共生する生態系を再現しています。京都府内を流れる鴨川や由良川の生態系を表現した「京の川」エリアでは、国の特別天然記念物で生きた化石とも呼ばれるオオサンショウウオのリアルな生態を間近に楽しめます。約500tの人工海水を利用した「京の海」大水槽には、マイワシの群れやアジ、エイやサメの仲間などおよそ50種の多種多様な京の海(日本海)の生きものがいて、海中に差し込む光のなかをゆったりと泳いでいます。約30種5000匹のクラゲが展示されている「クラゲワンダー」のパノラマ水槽「GURURI」では、360度水槽に囲まれた空間で、クラゲと一緒に浮かんでいるような浮遊感を味わえます。

京都水族館 住所/京都市下京区観喜寺町35-1(梅小路公園内)
時間/10:00~18:00(季節によって変動あり)※入館は閉館の1時間前
休日/無休
料金/2,200円
アクセス/電車:JR京都線京都駅から徒歩約15分
電話/075-354-3130(営業時間内)

京都水族館
9/30までの期間限定で、クラゲをモチーフにした爽やかなラムネ味のソフトクリーム「クラゲ発生!ブルーソフト」(580円)が食べられる