日本三大清流のひとつである長良川を中心に
東西を結ぶ拠点として発展してきた岐阜市は、
歴史の面影を残す町並みと自然であふれています。
受け継がれる伝統美と現代の美が交差するまちを、
松本まりかさんと旅しました。
写真/佐野円香 動画/三澤駿人 文/藤村実里(ホワイトノート)
※新型コロナウィルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。最新の公式情報をご確認ください。
岐阜市を巡る旅のはじまりは岐阜城から。
かつての城下町の情緒を感じる川原町や
美食の数々に心もお腹も満たしたら
1300年続く鵜飼の伝統に触れ、
さらなるタイムトリップへ。
車 約15分
車 約15分
市の中心にそびえる金華山の山頂に位置する「岐阜城」。美濃の戦国大名・斎藤道三や織田信長の居城であったこの城は、岐阜市のシンボル的スポットです。岐阜公園と山頂駅を結ぶ金華山ロープウェーで約4分、山肌を登りながら眼下に岐阜の町を望みます。城内には織田信長の偉業を記した史料展示もあり、楼上の展望台には360度の大パノラマが広がります。武将たちが眺めたであろう絶景に酔いしれつつ、癒しの時間を過ごしましょう。
住所/岐阜市金華山天守閣18
電話/058-263-4853
時間/9:30~17:30(10/17~3/15までは~16:30)、元日のみ6:30~16:30
休館日/無休
入館料/大人(16歳以上)200円、小人(4歳以上16歳未満)100円
車 約5分
車 約5分
長良川沿いに佇む古民家を活用したレストランでは、フレンチをベースとした創作会席をいただきます。地元出身オーナーの「この地から食文化を発信したい」という想いから、昼夜共通コースはリーズナブルな価格設定で、地元の人たちにも愛されています。岐阜産の食材や季節の味覚を取り入れ、味はもちろん、見た目の彩りも豊か。大きな窓からは長良川や養老山脈を望め、ゆったりと美食を味わう時間が過ごせます。
住所/岐阜市元浜町35
電話/058-212-0132
時間/11:30~15:00(LO13:30)、17:30~22:00(LO20:30)
定休日/不定休
徒歩 約5分
長良橋の南の端から西へと続く川原町は、かつて美濃和紙や木材、茶などを全国に船で輸送していた川湊として栄えていました。当時の商屋を思わせる格子造りの建物が今も立ち並び、なかでも、奥行きのある建築構造を利用したカフェ&ギャラリー「川原町屋」は、レトロ感あふれるスポット。店内に伝統工芸の「水うちわ」を販売するショップを構え、岐阜市ならではのお土産が手に入ります。奥にある蔵には、ひと休みにぴったりな喫茶も。
住所/岐阜市玉井町28番地
電話/058-266-5144
時間/10:00~18:00(LO17:30)、土・日・祝日10:00~18:30(LO18:00)
定休日/木曜日(鵜飼シーズン中は無休)
車 約5分
車 約5分
長良橋から岐阜グランドホテルまでをつなぐ、全長約1.3kmの遊歩道です。風情あふれる旅館が立ち並ぶ景色や金華山を横目に、川沿いをそぞろ歩き。早朝にはランニングや散歩をする人の姿、夕方には川沿いに設置されたベンチで夕涼みをする人など、市民にとって欠かせない憩いのスポットとなっています。「高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン」のコースとしても使われ、鵜飼開催期間中はライトアップされた岐阜城を背景に鵜飼を間近で見ることができます。
住所/長良川右岸(長良橋~岐阜グランドホテルまでの約1.3km)
徒歩 約3分
長良川右岸から一歩入ったエリアには、鵜匠たちの家が立ち並びます。鵜匠は鵜と共に暮らし、シーズンには毎晩10羽ほどの鵜を連れて漁に出るのです。鵜匠の暮らしぶりから、1300年以上も続く鵜飼文化の息づく暮らしや伝統を垣間見ることができます。一般住宅のため宅内は見学不可ですが、運よく鵜匠に会えれば鵜飼について直接教えてもらうことができるかも。歩いて3分の場所には「長良川うかいミュージアム」もあるので、そちらもおすすめ。
住所/岐阜市長良中鵜飼
お問合せ先/岐阜観光コンベンション協会
電話番号/058-266-5588
シーズン:毎年5/11~10/15(鵜飼休みを除く)
お問い合わせ先:岐阜市鵜飼観覧船事務所
電話:058-262-0104
鵜飼とは、鵜を巧みに操って川にいる魚を獲る漁法。日本の鵜飼の紀元は7~8世紀といわれ、1300年以上前から長良川流域でも鵜飼が行われていました。長良川鵜飼が今日まで続いてきた理由は、長良川の良質な水、そして交易の要所として繁栄した歴史が深く関係しています。1899年に鵜匠は宮内省主猟局に所属しました。現在も年8回、禁漁区である「御料場」で皇室に鮎を納める「御料鵜飼」を行うなど、その務めを果たしています。「鵜飼は決してそれ単体のものではなく、岐阜が歩んできた歴史や文化と繋がっているんです。長良川の恵があり、鵜飼文化を守る人々のたゆまぬ努力があったからこそ続いているものです」と鵜匠代表の杉山さんが教えてくれました。
車 約5分
車 約5分
長良川のほとりに建つ、創業160余年の温泉旅館です。梁とステンドグラスがあしらわれた「蔵の湯」の大浴場や露天風呂は圧巻。無色透明な長良川温泉の源泉は大気に触れると赤褐色に変化します。鉄分が豊富なので、身体を芯から温めてくれそう。食事は岐阜の郷土料理を中心に、旬の素材を活かした美食が揃います。館内では女性用の浴衣やアロマ、ネイルセットの貸し出しもあり、おもてなしの心に癒されます。
住所/岐阜市湊町10番地
電話/058-265-1551
時間/チェックイン15:00、チェックアウト10:00
料金/1泊2食付き20,900円~(大人2名利用時、一泊あたり)