「古事記」や「日本書紀」など、
神話の舞台が今も残り、大切にされている宮崎県の高千穂は、
神々の気配をすぐそばに感じられるよう。
豊かな自然のなかを、長谷川京子さんと
1泊2日の旅に出かけました。
写真・動画/土山大輔(TRON) 文/旅色編集部 プラン作成/板垣侑季(旅色コンシェルジュ)
※新型コロナウィルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。最新の公式情報をご確認ください。
数々の神話や伝説が語り継がれる高千穂。
まずは山の滋味を味わい、
高千穂の時間に体内時計をなじませましょう。
それから、神々の気配が色濃い
神話の舞台を訪ねましょう。


車 約1時間15分
車 約1時間15分
ひむか神話街道(県道7号)を進み、「尾谷」のバス停から山あいへ続く坂道を上がった先にある食事処。野菜の小鉢が9種並んだ看板メニューの「やさいワンプレート」(1,650円)は、その日の朝、近所の直売所に並ぶ地物野菜によってお料理の内容が変わります。東京で日本料理の腕を磨いたご主人の料理は素材を生かしたやさしい味。奥様が接客を務める店内は静かで、窓の外には日本の原風景のような棚田が広がります。お店までは細い道ですが、不安にならずに進んでください。ほっとするような山の滋味が待っています。
住所/高千穂町三田井4587
電話/0982-76-1087
時間/11:30~17:00
定休日/不定休




車 約7分
車 約7分


太陽の神様である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、弟の乱暴に怒って閉じこもったという洞窟・天岩戸をお祀りする神社です。東本宮と西本宮があり、東本宮は天照大神が岩戸から出たあとに住んだ場所を祀り、西本宮は隠れていた場所を祀っています。天岩戸は拝殿の裏手から遥拝できますが、ご神職のご案内が必須。30分ごとに1度ご案内があるのでぜひ神話の舞台を拝ませていただきましょう。岩戸川を挟んで望む天岩戸は幻想的。写真は厳禁なので目に焼き付けましょう。
住所/高千穂町岩戸1073-1
電話/0982-74-8239


徒歩 約10分
天岩戸神社から、岩戸川沿いの遊歩道を15分ほど歩いた先にあるのが、天照大御神が天岩戸に姿を隠した際に、どうしたものかと八百万の神々が相談したという場所。間口約40m、奥行き約30mの洞窟「仰慕窟(ぎょうぼがいわや)」があり、なかには鳥居とお社が立っています。ここにお参りすると願い事が成就するといわれており、周囲には参詣した人が願いを込めて積んだ石がたくさん。ほかの人の願いを奪わないように、遊歩道の手前から石を拾っておくのがおすすめです。
住所/高千穂町大字岩戸
電話/0982-74-8239(天岩戸神社)

徒歩 約10分


天岩戸神社から天安河原へ向かう途中にあるカフェ。高千穂牛が気軽に味わえる「高千穂牛ドッグ」(650円)やソフトクリームが人気で、眺めのよいテラス席で味わえます。おすすめは、ホットコーヒー(410円)。オーナーで陶芸家の佐藤和彦さんが手掛けたコーヒーカップで供され、その温かみのある手触りに癒されます。
住所/高千穂町岩戸1082-21
電話/0982-76-1200
時間/10:00~17:00
定休日/不定休


車 約15分
車 約15分
地上の国を治めるため、瓊々杵命(ににぎのみこと)が降臨する途中、道案内を務めた猿田彦命(さるたひこのみこと)と、天照大御神を天岩戸から出すのに一役買った、芸能の神・天鈿女命(あめのうずめのみこと)が結婚して住んだ地と伝えられています。切り出したばかりの荒木を利用して急いで宮居を造ったため、荒立宮と名付けられたそうで、縁結びと、また天鈿女命にあやかって芸能にご利益があるとされています。境内には、板木がいくつかあり心を込めて7回打つと願いを叶うのだとか。「カツーン」という音が響くたびに心が清らかになるようです。
住所/高千穂町大字三田井667
電話/0982-72-2368






高千穂の中心地から、少し奥まったところにある癒しの宿。門をくぐると空気が変わったかのように静かで、四季折々で表情豊かな庭園に次第に心がほぐれていくよう。庭園と露天風呂を備えた離れでは、上質なひと時が過ごせます。楽しみの食事は、長谷川さんが「味も量もちょうどよかったです。こちらに寄り添ってくれる感じがする」というほど、こだわりの逸品ぞろい。なかでも、隣の椎葉村で養殖されている、宿オリジナルの「神仙キャビア」は低塩分で繊細な味付けが人気で、宿の売店やホームページから購入できます。
住所/高千穂町大字三田井1127-5
電話/0982-72-2257
時間/チェックイン14:00、チェックアウト11:00
料金/1泊2食付き49,500円~(大人2名利用時、一泊あたり)
