日本海と白神山地に抱かれた地で
眼前に広がる海絶景を眺めながら湯に浸かる
青森県の西海岸に位置する深浦町は、雄大な日本海と、世界自然遺産である白神山地に抱かれた自然豊かな地域。町の西海岸に位置する黄金崎にあるのが、黄金崎不老ふ死温泉です。特徴的な名前は「ここで養生すれば、老いたり弱ったりしない」と伝わることに由来します。海沿いに造られた浴槽には、赤茶色の湯がなみなみと掛け流されており、眼前に広がる海と潮風、波の音と相まって、極上のリラックス気分が味わえるとして人気があります。
温泉のある黄金崎には金銀財宝が隠されているという伝説も。戦国時代、この地で有力な海賊だった黄金崎善衛門が、交易船から奪った莫大な金品をある場所に隠したとされ、その場所は「朝日さす、夕日かがやく丘の上に、漆百樽、黄金万金」とされています。
ときは経ち、大正時代にこの伝説が再燃する出来事が起こります。地元の人が馬を放しておいたら、足に漆をいっぱいつけて帰ってきたことから、この埋蔵金伝説は一躍有名に。ちなみに善衛門が隠した財宝はいまだ見つかっていません。この温泉が最も人気なのは夕暮れ時。この時刻に入れるのは宿泊者のみですが、大きな夕陽が海に沈み、空も海も真っ赤に染まる美しい景色を湯に浸かりながら堪能できます。
- 泉質/
- 含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)
- 効能/
- 神経痛、腰痛、創痛、皮膚病 など

艫作崎灯台
日本海北部最大級の高さを誇る白亜の灯台。灯台の建つ海岸線は「夕陽海岸」と呼ばれており、美しい夕陽が見られることから、恋する灯台にも認定されています。

十二湖
深浦町に複数ある湖の総称で、大崩展望所から見下ろすと12の池や湖が見えることから十二湖と呼ばれています。なかでも「青池」は青インクを流したように神秘的な色合いで人気です。

円覚寺
大同2(807)年に坂上田村麻呂が建立したとされる、真言宗醍醐派の寺で、北前船などの商人や船乗りの信仰を深く集めました。聖徳太子の作と伝わる十一面観音が安置されています。

深浦マグロステーキ丼
マグロの水揚げ量が青森県内一という深浦町産の天然ホンマグロをたっぷりと使ったマグロ尽くしのどんぶり御膳。町内6店舗で食べることができ、全店1500円で販売されています。

夕陽の絶景風呂と
地元の海産物を味わう
黄金崎不老ふ死温泉
沈みゆく夕陽が眺められる黄金崎不老ふ死温泉の一軒宿。海辺の露天風呂のほかに、新館大浴場「不老ふ死の湯」、本館大浴場「黄金の湯」があり、いずれも源泉かけ流しで日本海を眺めながら浸かることができます。料理に使用する海産物のほとんどは地元の網元から直接仕入れており、浜焼きやチャンチャン焼きなど、素材の味を引き出す地元のシンプルな調理法で味わえるのも魅力。客室は全室オーシャンビューで、モダン和室、和室、洋室の3タイプから選べます。
住所/〒038-2327 青森県西津軽郡深浦町大字艫作字下清滝15
電話/0173-74-3500