夜遊びも旅のカタチ 吉祥寺 NIGHT OUT with chelmico×オミール(Y.I.M)

chelmicoが吉祥寺での夜遊びを提案する後編は
この街を知りつくすミュージシャン仲間との対談でお届け。
吉祥寺を愛するchelmicoの2人にとって
“実家”のような、「cherry loville」を舞台に
同じ女性2人組ラップ・ユニット、Y.I.M.のオミールと
爆笑の中、吉祥寺の魅力を語り尽くす。

撮影/クリス(500G)
取材・文/野村博史(デュアルクルーズ)

Vol.2「talk」
吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)
吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)

吉祥寺の夜は
都会で味わうジャングルクルーズ

オミール:夜もやっていたお気に入りの喫茶店が、最近なくなっちゃったんだよねー。

Rachel:え、どこだっけ??

オミール:シェモア。

Mamiko:あー、あのおじいちゃんと犬がいるお店だ。

オミール:そうそう。あと、個性的なのは駅の公園口。バスがよく通るんですけど、「あんな所をよく通るな」ってくらい狭い道を抜けていくところが、ほかの街にはない光景だよね。そして、誘導のおじさんが強烈!

Rachel:あ、分かる! インカムスピーカーがめちゃくちゃ爆音なんだけど、たぶん地声がデカイんだよね。よくあんなデカイ声でるなって、いっつも思うわ(笑)。すっごい頑張ってるよね。

Mamiko:本気でやってるもんね。使命感あるって感じ!

オミール:それと、井の頭公園駅から吉祥寺駅に向かって井の頭公園を夜に歩くと、すごい気持ちいいんだよね。なんか、緑が多くて原始世界みたいで。ジャングルクルーズの最後みたいで楽しいんです。原始時代から文明社会に開けていく感じもして、楽しくてテンション上がるよね。

Mamiko:あ、分かるわ。その感じ。

吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)
吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)

アーティストとしてだけでなく、
服のセンスが好きで
MVのスタイリストを頼むことも

Rachel:プライベートで2人で吉祥寺に遊びに来ていて、古着屋の「mint」に行ったらオミールがいたんです。偶然オミールがいてビックリした!

オミール:そうそう。働いているところに普通に入ってきたよね。

Rachel:実は私、数年前に、移転する前の「mint」でバイトしていて。その時にオミールと一緒に働いていたんです。だから、オミールは職場の先輩なんです(笑)。

Mamiko:その先輩に選んでもらった服が、MVの衣装になるとはね。

オミール:そうだね、選んだねー。

Mamiko:だからMVのクレジットにスタイリングとして、オミールって入ってるんだよね。

Rachel:似合っているのを選んでくれるんですよー。

Mamiko:ほんとに可愛くて。Y.I.M.のインスタとか、MVとかで見ていたものがもともとツボで。カルチャーに対しての考え方がすごい好きですね。

Rachel:うん、めちゃくちゃオシャレ。

吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)
吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)

3人にキャッチコピーをつけるなら、“雑な関係”

お2人にとってオミールさんってどんな存在ですか?

Rachel & Mamiko:友達!

オミール:そうね…。みんなマイウェイなんで。

Rachel:みんな一人っ子(笑)。距離感が広がらない感じがいいんですよね。

Mamiko:一緒にいてラクなんです。それに尽きますよね。

逆にオミールさんは?

オミール:2人の言う通り。全部おんなじです。

Mamiko:あ、ずるい。もうちょっとなんか言ってよ。

オミール:なんだろうね。うーん……楽しいですね。相方のアスちゃんと喋っているのとおんなじ感じです。

Rachel & Mamiko:あー、分かるわー。

オミール:お前ら、アスちゃんの何を知っている!?

Rachel:(爆笑)!! 別の人だとめちゃ緊張するのに、オミールもアスちゃんも、ラクでいられる。

オミール:だから、なんだろうね。お互い雑な関係?

Mamiko:雑って(笑)。でも、何かいいね、キャッチコピーが雑な関係って。

吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)
吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)

イナタい雰囲気やイルミネーションのダサさも、
気取らずに楽しめる街

Rachel:もしかしたら吉祥寺もそんな感じの街なのかもしれないね。なんか、気張らなくていいって言うか。雑多だけど完結している。だから対外的に気を張らないと言うか。そこがいいんですよね。

Mamiko:ただ慣れ親しんでいる。小さい頃から来ているってのもあるけど、地元みたい。あと、誰も他人を気にしていないって感じが好きですね。

オミール:マミコの言う通りかもね。慣れ親しんでいる。そして、道が分かる! これが一番の魅力。

Rachel:確かにそれはある! あとは、ココ(cherry loville)にオミールがいるので、実家みたいで落ち着くね。

オミール:(笑)。それと、冬は駅前にイルミネーションが出るんですけど、毎年ダサいんですよ。

Rachel & Mamiko:今日も見た! ダサいよね。

オミール:そこがいいんだよ。ダサいのよ。吉祥寺ってあか抜けない。

Rachel:絶妙にイナタい(笑)。

オミールMamiko:そうなのよ。そこが愛くるしいんだよね。

吉祥寺 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with chelmico×オミール(Y.I.M)
PROFILE
chelmico(チェルミコ)
Rachel(レイチェル)とMamiko(マミコ)からなるラップユニット、等身大のリリックとキャッチーなメロディーで、今年25周年を迎える「爽健美茶」のブランドアンバサダーを務めるなど、注目を集めている。1月5日(日)にスタートしたNHK総合『映像研には手を出すな!』のオープニングテーマソング「Easy Breezy」を2020年の第1弾デジタルシングルとして1月17日に発売。3月1日より10都市を回る全国ツアー「chelmico 感謝祭Tour 2020」を開催中。
PROFILE
オミール(Y.I.M.)
日々の己の暮らしに対する疑問を自分達に投げかけるスタイルのリリックが特徴のMCオミールとMCあすちゃんからなるラップユニット。オミールはメンズを中心としたビンテージの服、雑貨etcを取り扱う古着店「Cherry Loville」でも勤務している。2月5日(水)に、7インチシングル「KEMUNIMAKU」feat. asuka andoをリリース。3月29日(日)には、東京・笹塚ボウルでリリースパーティーを行う。
chelmicoとオミール(Y.I.M.)

店舗情報

cherry loville(古着店)

住所/東京都武蔵野市吉祥寺南町1-15-1-2F
電話/0422-43-0956
営業時間/12:00~20:00