旅好きを自覚したのはいつ頃ですか?
幼い頃からよく両親に旅行に連れて行ってもらっていて。子どもながらに、現実から離れるワクワク感みたいなものを味わっていました。普段とはやっぱり気分も違うし、大好きでしたね。旅の面白さにはっきり目覚めたのは、たぶん20歳のときに、母と行ったパリの旅。母とパリをたくさん歩きました。美術館巡りもたくさん。そのなかで1人で街を歩いてメトロにも乗っちゃってみたり。言葉も通じない国ですごくワクワクするのと同時に、ちょっぴり不安や怖さもあって、それがとても印象に残っています。「こうやって海外でもひとりで歩けるんだ!」とも思えたし、「これが“旅”っていう感覚なのかな」って。レストランに入ってもメニューすら読めないなかで、けっこうがんばってましたね。そういうのも全部が楽しくて、そのとき、もっといろいろ知らない土地に行きたいなぁっていう思いが芽生えた記憶があります。
いろいろな国にいらっしゃったのでしょうね。
20代の頃、子どもを産むまでは、1年間ですごい回数になるくらい海外に行っていた時期もありましたね。で、世界中を旅しているうちに、やっぱり日本って最高だなぁって思うようになったんです。だって、何でも揃ってるじゃないですか。料理もおいしいし、安全だし。どこに行っても衛生的できれいだし。これからは、そんな日本も旅したいなって。あらためて考えてみたら、国内でも行ったことないところがありすぎる! 日本の素晴らしいところをもっと見つけたいと思って数年前からは、海外よりも国内に目が向いてます。