浅田政志の宿旅

わざわざ泊まりに行きたい、そんな宿を訪ねる写真連載。第8回は、5000冊以上のマンガが揃うスタイリッシュなホテル。眠れる気がまったくしません。
浅田政志の宿旅
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Vol.8 「MANGA ART HOTEL, TOKYO」東京都千代田区

夜ふかし、必至。
押入れをイメージしたベッドのなかで読み始めれば眠れない夜が始まります。
好きな本に囲まれる贅沢。
マンガに集中できるよう各部屋の入口はずらしたつくり。ギャラリーのような空間に並ぶ本はすべて購入もできます。
読むマンガに悩んだら、すべての作品についてるおすすめコメントを参考に。また、1日10冊読むのが仕事というスタッフに相談するのもアリ。
マンガを読むのも仕事です。
選定基準は、アートかどうか。
「装丁がアートか」「アートのように、(読んで)心が動くか」を基準に
選んだマンガは選りすぐりの約700タイトル。
外でも読めます。
マンガは部屋のなかで読むもの、と思っていませんか?
ここにはテラスがあるので“外”読書もできます。
漫喫ではなく、“漫泊”。
清潔な寝具、男女別に分かれたフロア。安全で快適、そして眠れない夜が待っています。
一晩では足りません。
好きな本はもちろん、食わず嫌いだったジャンルのマンガにも挑戦してみては?
夜は長い。そう思うのは最初だけ。

MANGA ART HOTEL,TOKYO

マンガをテーマにしたカプセルホテル。フロアは男女別に分かれており、それぞれに数千冊が並んでいます。13:00~19:00の間は行き来が自由なので、好きな本を選びましょう。ただお部屋への持ち込みはお一人5冊まで。「どれを読もう?」と“マンガ迷子”になったときは、すべての作品についているおすすめコメントを参考にするか、スタッフに相談を。ちなみに2週間近く連泊するベテランもいるそうです。

住所/東京都千代田区神田錦町1-14-13 LANPOOL KANDA TERRACE
料金/4900円~(1泊)
URL/https://mangaarthotel.com/

浅田政志
Masashi Asada浅田政志
1979年三重県生まれ。2007年に写真家として独立。2008年、写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。『浅田家』をもとにした映画『浅田家!』が2020年10月2日(金)公開予定。著書に、『NEW LIFE』(赤々舎刊)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『家族写真は「」である』(亜紀書房)など。国内外で個展、グループ展を精力的に開催している。