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夜遊びも旅のカタチ 六本木 NIGHT OUT with 野宮真貴×クリス・ペプラー

野宮真貴が六本木での夜遊びを提案する後編は、
20年来の友人と対談でお届け。
六本木ヒルズにあるJ-WAVEで
ナビゲーターを務めるクリス・ペプラーと、
ヒルズレジデンスに住んでいたこともある野宮が、
六本木の夜を語る。

撮影:倭田宏樹(TRON)
取材・文:及川静
ヘアメイク:冨沢ノボル、池田永一
スタイリング:MASSE*MENSCH、吉田幸弘

Vol.2「talk」
ビルボードライブ東京(クラブ&レストラン)

六本木は音楽と縁のある街
今も昔も日々ライブが楽しめる

野宮:クリスさんは、いつ頃から六本木に?

クリス:僕は子供の頃から。父親がアメリカンクラブのメンバーで、アメリカ大使館も近く、当時の六本木はアメリカ村だったから、ガキの頃から遊んでた。

野宮:子供の頃からなのね。六本木ヒルズ開業以前の街は、どんな感じだったの?

クリス:ちょっと高級感があったかな? 新宿や池袋、渋谷よりもハイソな感じ。でも、ヒルズができる前ぐらいに、ちょっと歌舞伎町化して。

野宮:80年代ね。ディスコとか。

クリス:それで、高校生ぐらいになるとディスコに行ってた。もう時効だよね?

野宮:ふふ。どこに行っていたの?

クリス:赤坂見附のビブロスとか。

野宮:ビブロスは大人のディスコで、憧れてた。外タレも多くて。

クリス:そこでクラプトンも見た。いろんな人がライブ終わりに来ていたから。

野宮:私は玉椿とか、レキシントン・クイーンも外タレがお忍びで来るから行ってた(笑)。「レッドシューズ」は今でも行ってる。小さなライブハウスもたくさんあったよね?

クリス:PIT INNもあったしね。小さい箱もいいよね。「エレクトリック神社」はジャムセッションをやっていたり……。

野宮:クリスさんはベースを弾くから参加してもいいよね?

クリス:恐れ多いよ(笑)。「バウハウス」もあるしね。六本木はサパークラブから歴史が始まっているから、生バンドがいる店が多いんだよね。世代を超えて。

野宮:そうね。「ビルボードライブ東京」は私も毎年ライブをさせていただいてるけど、海外の素晴らしいアーティストも出演するから、クリスさんと共通で好きなアーティストが来たら、一緒に行ってみたいな。

六本木 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with 野宮真貴×クリス・ペプラー

商店街から、展望台やアート作品まで!
下町情緒も夜景も文化も味わえるのが六本木

クリス:ヒルズから歩いていける麻布商店街も面白いよね。お祭りとか。

野宮:「麻布十番 納涼まつり」は毎年すごい人気だよね! 人もすごいけど、昔は違ったの?

クリス:最寄駅がなかったからね。

野宮:そっか、なかったんだ。

クリス:土地柄、大使館が多いから、商店街のお祭りだけど、非常に国際的で、他とは全然違ってた。出店も。

野宮:いろんな国の出店が?

クリス:そう、エスニック料理があったり。

野宮:楽しいですね。ヒルズに住んでいた時は、子供が喜んで行ってました。

クリス:そういえば、僕の奥さんはもともと番組のアシスタントだったんだけど、J-WAVEがヒルズに引っ越してきた時に、みんなで麻布十番の祭りに行こうという話になってね。それが一人、また一人と行けなくなって、結局二人になっちゃって。それがきっかけなんだよね(笑)。

野宮:まあ! いい話ですね。

クリス:麻布十番まつりの後は、森タワーの展望台に行っちゃったりして、いつの間にかデートになっちゃった。

野宮:ロマンチック!

クリス:話が逸れたね(笑)。僕もヒルズの裏に3年ぐらい住んでいたことがあるんだけど、ヒルズは便利だよね。アートがあるところもいい。

野宮:そう! 森美術館もあるし。敷地内にもアートがたくさんあるのよね。

クリス:アリーナもあったりして、商業だけじゃなく、文化を作ろうという発想が、故・森稔社長のすごくいいところだったと思う。

野宮:私もそう思います。

六本木 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with 野宮真貴×クリス・ペプラー
六本木 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with 野宮真貴×クリス・ペプラー
中国飯店 六本木店(中華・上海料理)

深夜まで営業している中華料理店から
スパニッシュ、イタリアンまでジャンルが豊富

野宮:今回の対談場所の「中国飯店 六本木店」は、ヒルズに住んでいた頃は家族でよく来てました。息子が中学受験に受かった時、喜びの気持ちを『中国飯店のチャーシューを口いっぱいに頬張った時よりうれしい』って表現してた(笑)。

クリス:あはは(笑)。

野宮:それで、お祝いもココですることにしたんです。おじいちゃん、おばあちゃんも呼んで、食後は写真館に行って、みんなで記念写真を撮って。

クリス:いいね。野宮さんの好きなメニューは?

野宮:私が好きなのは光麺(こうめん)。何も入ってない素ラーメンみたいなの。

クリス:おいしそう。あと、夜食だと「香妃園」の鶏そばも昔から有名だね。

野宮:「香妃園」の看板メニューだよね。あの麺ののどごしがクセになる。コラーゲンたっぷりだし。今も行ってますよ。

クリス:六本木ヒルズのウエストウォークの5Fにある「BIKiNi SIS(ビキニ・シス)」もおすすめ。アヒージョが油っぽくなくて、おいしいんだよね。

野宮:スパニッシュ・バル?

クリス:そう。スパニッシュで、ニュー・スクールというか、新世代というか。

野宮:じゃあ、お高いんじゃない?

クリス:六本木は姉妹店だからかな? お手頃なの。ビキニはちょっと発見だった。

野宮:へー。

クリス:野宮さんのおすすめは?

野宮:私はね、ミッド・タウンの中のピザ屋さんで「ナプレ」。一歩、店内に入るとナポリのお店に来たような雰囲気なんです。天井が高くて、テラス席もあって、雰囲気がいい上に、おいしくていいですよ。

六本木 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with 野宮真貴×クリス・ペプラー

昔ながらの町のお寿司屋さんや
和食&焼鳥など日本料理も良店揃い!

クリス:六本木はまだまだ開発が進んで変貌していくけれど、姿が分からない場所もあってね。結構、値が張らないお寿司屋さんもあるんだよね。

野宮:クリスさんの好きなお寿司さんは、どこ?

クリス:「阿部寿司 六本木店(意気な寿し処阿部)」か、「笄鮨(こうがいずし)」かな? お寿司屋さんは、そうそう簡単に行けないところが増えているじゃない?

野宮:そうね。記念日にしか行けないようなところより、町のお寿司屋さんという佇まいで、おいしい方がいい。

クリス:そうそう。町のお寿司屋さんで、おいしいところがいいよね。この二軒は気軽に行けるお寿司さんで、笄鮨は20年くらい行ってるかな? あ、「久高(くだか)」は知ってる?

野宮:お寿司屋さん?

クリス:いや、和食屋で、お母さんと息子さんがやっているお店でね。お母さんが野菜中心の健康を考えた日本料理を作っていて、息子さんが日本酒に詳しいんだよね。

野宮::へー。オーガニックなのね。

クリス:そう。最近、日本酒にハマってるから結構行ってて。日本酒といえば、麻布十番の「はせがわ酒店」は店内で立ち飲みもできて、いいんだよね。あと、麻布十番の「Shaji(シャジ)」。焼鳥屋なんだけど、もうビストロなんだよ。

野宮:(画像を見ながら)おいしそー!

クリス:ここはおいしいし、ワインのセレクションも素晴らしいから、ぜひ行ってみて!

六本木 NIGHT OUT Vol.2「Talk」with 野宮真貴×クリス・ペプラー
野宮真貴
PROFILE
野宮真貴Maki Nomiya
ピチカート・ファイヴ3代目ボーカリストとして、90年代に一世を風靡した「渋谷系」ムーブメントを国内外で巻き起こし、 音楽・ファッションアイコンとなる。2019年はデビュー38周年を迎え、音楽、ファッションやヘルス&ビューティーのプロデュース、エッセイストなど多方面で活躍している。2012年から渋谷系とそのルーツの名曲を歌い継ぐ音楽プロジェクト「野宮真貴、渋谷系を歌う。」を行っており、その集大成となるベストアルバム「野宮真貴 渋谷系ソングブック」をリリース。ベストセラーとなった「赤い口紅があればいい」(幻冬舎刊)も文庫本となり発売中。3/20にリイシューされた、ピチカート・ファイヴ時代にリリースしたソロアルバム「miss maki nomiya sings」も話題になった。11/3(日)に日本コロムビア時代のピチカート・ファイヴの名曲をリイシューしたベスト・セレクション・アルバム、「THE BAND OF 20TH CENTURY: Nippon Columbia Years 1991-2001」が“アナログ盤7inch BOX”と“CDアルバム”として発売予定。LIVEタイトル「野宮真貴、ピチカート・ファイヴを歌う。」が11/26(火)ビルボードライブ大阪、11/27(水)名古屋ブルーノート、12/4(水)~12/5(木)ビルボードライブ東京にて公演予定。
www.missmakinomiya.com
クリス・ペプラー
PROFILE
クリス・ペプラーChristopher Peppler
テレビ、ラジオ・パーソナリティ。FMラジオ局J−WAVEが1988年に開局すると同時に、ナビゲーターとして抜擢され、31年間に渡り:TOKIO HOT 100のDJを務めている。日本のミュージックマスターとして知られ、音楽、映画やスポーツなどエンターテイメントを中心にTV番組、CM出演、映画、ドラマ出演、ビッグセレブの来日記者会見やインタビュー、イベントMCなど幅広く活躍中。
http://www.cpojpn.com/

店舗情報

中国飯店 六本木店(中華・上海料理)

住所/東京都港区西麻布 1-1-5 オリエンタルビル 1F、2F
電話/03-3478-3828
営業時間/月曜~日曜・祝日 ランチ11:30~14:00 LO. / ディナー17:30~25:30 LO.
定休日/無休