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非日常をこころから愉しむ秋の軽井沢へ
1泊2日のRefresh Trip 軽井沢[長野県]、浅田政志の宿旅 Train Hostel 北斗星[東京都]

新垣結衣スペシャルインタビュー

ピュアな瑞々しさはそのままに、艶やかな大人の表情も魅力的な女優の新垣結衣さん。以前は旅に対して構えてしまっていたという気持ちが、近頃、少し変わってきたのだとか。最新の旅の話から、軽やかな旅への憧れまで、今のガッキーの旅事情を、丁寧に語ってくれました。写真:齋藤 弦(ACSYU)スタイリスト:道券芳恵 ヘアメイク:藤尾明日香 文:相田玲子

最近、プライベートで旅はされましたか?

はい。家族と車で軽井沢へ。出不精な私の“最新旅”ですね(笑)。行き先を軽井沢にしたのは、たまたま犬も一緒に泊まれる宿が取れたから。その旅では私はわりとホスト役というか、ドライバーに徹して、どういう見どころがあるのかなって調べたり。みんなで相談しながら「アウトレット行く?」とか(笑)。それこそ、車で走っているだけで気持ちよかった! 緑が多くて、ふと目に入る建物の屋根の形もかわいくて。雪が降るエリアなのか、洋風の三角屋根が多いんですよね。あと、浅間山が見える公園に行ったんですけど、とっても空が広くて、山を近くに感じて、もうそれだけで十分満足でした。

Special Interview Yui Aragaki

お仕事では今年、ふるさとの沖縄にもいらっしゃったとか。

沖縄での仕事は「旅」というより「里帰り」かな。撮影用のホテルに泊まらせてもらうと旅っぽいですけど、地元の空気感の中での撮影だし、食べるものも馴染みのあるものばかりなので。でも、そのとき行ったサンゴ畑とかは、仕事じゃなければ、もしかしたら認識すらしなかったかもしれない。仕事を通して初めて知る沖縄というのも確かにあります。沖縄って車がないと移動できないから、子どもの感覚だと島の端から端までってすごく遠いんですよ。私は10代のときにもう上京しているので、住んでいる地域以外の沖縄に興味を持つこともなかったんです。だから、撮影で初めて行ったビーチがあったり、初めて足を踏み入れた土地があったり、島があったり。たぶん地元の人が知っているよりも、もっときれいな、映える場所を教えてもらえるから、そのたびに「あぁ、こんなに神秘的な部分があるんだな」って感動します。「みんな沖縄が好きになるな、そりゃ」って(笑)。そう思いながら仕事してますね。

Special Interview Yui Aragaki

どうしてもお仕事での旅が多くなると思いますが、それを新垣さん自身の旅に近づけるために、何か工夫していることはありますか?

ロケで地方に行っても、撮影現場からのアクセスを重視すればやっぱり普通のビジネスホテルとかになるし、それだとどうしても「仕事で来てる」って感じがしてしまうかな。でも、そういうときでも、ホテルのその部屋が自分にとって、撮影中ホッとできる憩いの場になってほしいから、家から香りのあるものを持って行って置いてみたりとか。あと、持って来た服は全部出してハンガーにかけて、洗面所まわりのものも全部並べて。なるべく自分の空間にする努力はしますね。

30代になって、旅のスタイルに何か変化は?

変化というか、心掛けていることは、「そんな大それたことではない」と思うようにしようって。やっぱりどうしても腰が重くなってしまうタイプなので……。荷造りもそうです。あれもこれも持って行かなきゃと思っちゃうから大変なわけで、現地で買ってもいいんだし、なくてもなんとかなる。できるだけミニマムにと考えるようになりました。あと、「意外と近い!」と思い込む(笑)。そういうふうに思えば、もうちょっとフットワークが軽くなるかなーって。なので、ここ最近、旅の荷物はかなり減っているんですよ。仕事で地方キャンペーンに行くようなときも、なるべくリュック1個で、とか。前は「準備しなきゃ!」って構えてしまう感じだったのが、どんどん身軽になってきていると思います。

Special Interview Yui Aragaki
Special Interview Yui Aragaki

今、どんな旅に憧れますか?

週末を利用して海が一望できるような宿に泊まって、月曜にはサッと仕事に繰り出していくような、ほんのちょっとした息抜きの旅をするととってもいいよって教えてくれた先輩がいて。私はまだ、思いつきで「そうだ、明日行こう!」っていう感じでは旅行に出かけたことがないので、そういうのを試してみたいですね。それができたら、心の切り替えとかガス抜きみたいなのが、とっても上手になりそうだなと思います。本当にみんなフットワークが軽くて、それがすごく羨ましい。まさに、大人の女性の一人旅。気負うわけでもなく、パッと決断して、パッと行ってパッと帰って来る。私も、旅への価値観の持ち方をそういう方向に変えていきたいな、とは思っています。もっとラクに、知らない場所だったり新しい場所だったり、もしくはただただ好きな場所だったりに、サクッと軽やかに出向くことができるようになりたい。もっと、旅を身近なものにしたいですね。

なかなかそうできないのはなぜでしょう。

やっぱり犬を置いて行くのが……。だからもっと、ペットと一緒に行ける場所とか、泊まれる宿とかの情報が欲しい。私が初めて犬連れで旅に出た10年くらい前に比べたら、そういう施設も情報もすごく増えてるなとは思うんですけど、でも、もっとあるといいなぁ。どっちかっていうと私自身が一緒にいたいので。一緒に行けたら万々歳ですね!

撮影協力:星のや軽井沢

Special Interview Yui Aragaki
新垣結衣

ニットベスト49,000円(アンスクリア|アマン 03-6805-0527)、ワンピース38,000円(CASA FLINE|CASA FLINE表参道本店 03-6447-5758)、リング(シルバー)52,000円、リング(ゴールド)76,000円(トムウッド|ステディ スタディ 03-5469-7110)

ニット(ベージュ)57,000円(ヴィンス|Vince 表参道店 03-6804-1224)、スカーフ付きトップス37,000円(イン|ブランドニュース 03-3797-3673)、パンツ25,000円(ランバン オン ブルー|レリアン 03-5491-8862)、ショートジャケット72,000円(アカネ ウツノミヤ|ブランドニュース 03-3797-3673)、ピアス19,000円(KAORU|カオル ルミネ有楽町)、バッグ168,000円(ハンティング・ワールド|ハンティング・ワールド帝国ホテル店 03-3501-7080)

タートルニット69,000円(ビスチェ 参考商品)、パンツ68,000円(アディアム|アディアム 東京ミッドタウン店 03-3402-1019)、ピアス47,000円(MARIHA|ショールーム セッション 03-5464-9975)

※表示価格はすべて、税抜表示となります。

新垣結衣(女優)
Profile
1988年6月11日、沖縄生まれ。ティーン誌『二コラ』(新潮社)のモデルとして活躍後、女優業を主軸に。主演映画『恋空』が大ヒットを記録し、数々の映画賞を受賞。2011年に『全開ガール』で連続ドラマ初主演を果たし、以後、『リーガル・ハイ』、『空飛ぶ広報室』、社会現象にもなった『逃げるは恥だが役に立つ』など数多くの作品に出演。ドラマシリーズからスタートした映画『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』は2018年の邦画興行成績トップ。同年、主演を務めたドラマ『獣になれない私たち』も話題に。映画やドラマはもちろん、CMや雑誌などでも幅広く活動中。