名古屋からは車で約30分というアクセス至便な小牧市。四季折々の景観を彩り、歴史ロマンあふれる小牧山城、全国でも珍しいパワースポットは、私たちの心を癒し、時にパワーを与えてくれるでしょう。美しい空間・作品に出会える文化施設も多く、日本三大地鶏の一つで小牧市が発祥の「名古屋コーチン」や地元民が愛してやまない「しるこサンド」などのおいしいグルメも揃い、話題の施設のニューオープンもあるなど活気づいています。そんな小牧市のいまを語る上で外せない名所やお店を訪ねるプランを2つ紹介します。明日からの活力を養う日帰り旅へ出かけましょう。
文／中嶋茉幸（アントレース）
※掲載内容は2024年10月時点のものです。最新の情報は公式HPなどでご確認ください。
手作りケーキや季節のフルーツを使ったタルトなどの販売から、ランチ、はたまた愛知らしくモーニングメニューまで揃う、なんとも頼もしい存在の洋菓子店から旅をスタートさせましょう。お店の自慢は名古屋コーチン（実は小牧市が発祥！）の卵を使った「小牧かすてら」（1カット237円）や小牧の特産品であるえび芋を生地に練り込んだ「ノエルドーナツ」（259円）など、地元産の食材を活かしたスイーツたち。看板商品の「小牧山シュー」は、香ばしいシュー生地にたっぷりのカスタードクリームが詰まっていて、サクッとした生地の食感とリッチで濃厚なクリームの味わいが魅力の一品です。
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住所／小牧市小牧3-556 ルミナスツインズ小牧・南館
電話／0568-75-5820
営業時間／ショップ9:00〜19:00、カフェ平日10:00〜17:00、土日9:00〜17:00
※モーニング、ランチは時間設定なし
定休日／火曜日、第1・第3木曜日
近年、本を借りたり学習をしたりするだけの場から地域活性化の中核としての役割を担う図書館が全国で増えていますが、2021年に開館した小牧市中央図書館もその一つ。館内はおしゃべりが許される珍しい図書館として知られ、飲食可能スペースや、1階にはカフェやコミュニケーションラウンジ、イベントスペースなど開かれた場が設けられ、賑わいを生んでいます。また、緑豊かで読書もできるテラスは地元の人々からも好評で、ここで先ほど買ったスイーツをぱくり。「居心地の良い滞在型の図書館」がコンセプトの、新しい図書館の建築美を楽しむひと時を。
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住所／小牧市中央1-234
電話／0568-73-9951
開館時間／9:00〜21:00 ※1階エントランスエリア（カフェ含む）は8:00〜21:00
定休日／毎月最終月曜日（祝日または12月31日の場合は直前の月曜日）、年末年始（12月31〜1月3日）、特別整理期間（年1回5日間）
ランチは閑静な住宅街に佇むイタリアンで。2007（平成20）年創業の「イタリア料理 Kan」は、オーナー独自の目利きで仕入れた新鮮な食材を使用した、四季折々の料理を提供しています。素材本来の良さを引き立てた繊細な味付けは、シンプルながら奥深い味わい。ランチタイムはコース1種類のみの潔さで、2種類から選べるパスタと、ボリュームたっぷりなのが嬉しい前菜の盛り合わせとスープ、デザート、飲み物がついて2,350円。和モダンなデザインの店内でゆっくりとくつろげば、心もお腹も満たされること間違いなし。
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住所／小牧市堀の内5-287
電話／0568-77-5166
営業時間／ランチ11:00〜15:00（LO14:00）、ディナー17:30〜22:00（LO20:00）
定休日／水曜日 ※祝日の場合は翌日
市の中央部に位置する標高85.9ｍの史跡小牧山。戦国時代に織田信長が、美濃攻めの拠点として初めて築城したのが「小牧山城」です。信長の亡き後、徳川軍と羽柴（豊臣）軍の後継者争いである「小牧・長久手の合戦」では、徳川家康がここを本陣としました。彼らの足跡を辿れる史跡・展示品の数々には、歴史ロマンをかきたてられることでしょう。現在天守はありませんが、山頂には城を模した「小牧山歴史館」が。4階展望室（標高100m）からは、岐阜から名古屋まで広がる濃尾平野を一望できます。四季の表情にも富み、春には桜の名所と知られ、11月下旬になると山々が紅葉に染まる美しい季節へ。秋の色鮮やかな景色は、心に残るワンシーンになるはず。
メナード美術館は日本メナード化粧品の創業者夫妻が中心となり収集した美術品を広く一般に公開するため、1987年10月、夫妻の出身地である小牧市に開館しました。収蔵作品は、マネ、セザンヌといった印象派以降のヨーロッパ絵画から横山大観、梅原龍三郎などの日本画・日本洋画、彫刻、工芸、書まで1,600点を超えています。敷地内に建つ別館アネックスでは、講演やワークショップなどのイベントを随時実施しています。日常の喧騒を忘れ、一点一点の作品と向き合いながら、その多様な表現に触れることで、心に豊かさと安らぎが訪れることでしょう。
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住所／小牧市小牧5-250
電話／0568-75-5787
開館時間／10:00〜17:00（最終入館16:30）
定休日／月曜日（祝休日の場合は直後の平日）、展示替等による臨時休館、年末年始
入館料／一般1,000円、高校・大学生600円、小・中学生300円
帰路に着く前に、小牧駅中にある「小牧駅前観光案内所」へ立ち寄りましょう。名古屋コーチンを使った特産品や、東海の味ともいえるしるこサンドなど地元の人気スイーツから、織田信長の花押入りグッズなどが揃います。その後は徒歩約1分、駅直結の名鉄小牧ホテル1階にある「Cafe AZALEA」へ。パティシエ渾身のスイーツやセイボリーが宝石箱のように美しく並べられた「アフタヌーン宝石箱」は、思わず見惚れてしまうほど。野菜たっぷりのランチプレートも種類が多く、平日も地元の人で賑わっています。心ときめく午後のティータイムで、旅を締めくくりましょう。
