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みかんの町は暮らしやすい。 わたしが広川町に移住したワケ

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広川町は旅先としても魅力的ですが、大阪圏内まで約1時間と都市部へのアクセスが良好。自然豊かで住環境がよく、さらには移住・定住希望者への支援制度が充実し、近年移住する人が増えてきているそう。実際に暮らしてみるとどうなのか……生活拠点を広川町へ移した人に、広川町との出会いや移住後の暮らし、町の魅力などを聞きました。

写真/佐野円香 文/竹林佑子

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わたしが広川町に移住したワケ

Case 01 オーベルジュ「いさり/潮香」支配人(移住歴 約2年8ヵ月)宇田 遥さん Q 広川町に移住したきっかけは? A 歴史・文化に携われる環境を求めて。

以前は和歌山市内で中学校教員として働いていたのですが、学生時代から仏教文化や歴史に興味があり、「いつか伝統・郷土文化に関わりたい」と思い続けていました。あるとき移住先を探している友人に影響されて見つけたのが、「空き家となった古民家の活用制度」がある広川町。それまでは町名くらいしか知りませんでしたが、調べていくと広川町には明治後期から昭和初期にかけて建てられた文化的・技術的に優れた古民家が多く、そこに関心を持ったのが移住のきっかけです。それから町役場に問い合わせ、1〜3年の任期で地域活動を行う「地域おこし協力隊」に就任しました。

Case 01
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わたしが広川町に移住したワケ

Q 実際に住んでみていかがですか? A 地域の方との輪も広がり、新名所の支配人に。

町役場の方から「いずれ古民家を改修したオーベルジュを作りたい」と伺っていたので、私も携われればと、まずは空き家の施設で小さな交流の場を運営したり、あまり知られていない郷土史を調べたり、できることからトライしました。「地域おこし協力隊」の役割は“町に生業を作る”ことなので、不安になることもありましたが、次第に地域の方との輪が広がり、地元の行事にも参加したりするようになり、「いさり/潮香」のプロジェクトが本格的に始まった際に「立ち上げに入りませんか」とお声がけいただいたんです。そして、現在は支配人を務めています。2025年3月に「地域おこし協力隊」の任期を満了した後も変わらずに、今後も広川町で暮らしていきたいと思っています。

Q 実際に住んでみていかがですか? A 地域の方との輪も広がり、新名所の支配人に。
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Q 広川町はどんな町ですか?A 新しさを受け入れてくれる、前向きな町。

「広川町を残していかなければ」という思いを持っている方が多く、地域の皆さんが前向きに動かれています。そういったポジティブな雰囲気のなかで、自然体で移住者をフォローしてくれている印象です。今、私は町の伝統行事「稲むらの火祭り」に役員として携わらせてもらっていますが、「歴史ある祭りに新参者は入れないのでは?」と思っていたのでびっくり(笑)。大事な会議に参加させていただいたり、アイデアを取り入れてくださったり、町民として分け隔てなく接してくれることに感謝しています。

Q 広川町はどんな町ですか?A 新しさを受け入れてくれる、前向きな町。
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Q 広川町に移住を考えている人にひと言お願いします。A 豊かな自然の中で、新しいチャレンジをしたい人に。

新しいことをスタートさせたい気持ちを受け入れてくれる町です。テーマパークや大きなショッピングセンターはないけれど、自然にあふれ、旬の味わいやアクティビティを楽しめて日々がとても豊かです。高速道路が通っているので和歌山市まで約30分とアクセスがよく、移動にも困らないので、ちょうどいい田舎暮らしができますよ。

Q 広川町に移住を考えている人にひと言お願いします。A 豊かな自然の中で、新しいチャレンジをしたい人に。
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Case 02 陶芸家(移住歴 約6ヵ月)日下英孝さん Q 広川町に移住したきっかけは?A 豊かな自然と支援制度の充実に惹かれて。

大阪で生まれ育ち、長年アパレル販売をしていました。仕事に満足はしていたものの「このまま一生、都会に住むのかな」という思いをずっと抱いていました。そこで、趣味の茶道の影響もあり、30代半ばになり、思い切って京都の窯元へ転職。腕を磨きながら、もっと自分に合った場所はないかと思いながら、例えば旅行先で「移住するとしたら……」と想像していました。そんな中、和歌山の海と山がある景色に惹かれ、さらに広川町の起業支援制度が目に留まりました。私は、いずれ独立して陶芸体験をメインとした活動をしたいと目指していたので、何度も足を運んで検討し、2024年4月に「地域おこし協力隊」として移住しました。

Case 02
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Q これから広川町でどんなことをしたいですか?A 陶芸を広川町の体験観光としてさらに広めたいです。

広川町には元々陶芸施設がありますが、より地域の方に身近で、そして広川町の観光体験として広めていければ、と考えています。現在はイベントでの出張体験のみですが、ありがたいことに満員御礼が続いています。なので少しずつ拡大し、オーベルジュの「いさり/潮香」、カフェ「munini」のスペースでも実施できるよう進めていて、その他にも町の方々とイベントを企画中です。この土地に来て半年ですが、町役場の皆さんも協力的で少しずついろんな方と繋がりながら、活動の幅を広げています。広川町の土でも試作しているので、楽しみですね。

Q これから広川町でどんなことをしたいですか?A 陶芸を広川町の体験観光としてさらに広めたいです。
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Q 広川町に移住を考えている人にひと言お願いします。A 柔軟に活動ができるのでビジョンがある人におすすめ。

広川町の移住者支援は充実していて、家探しも手伝ってもらいました。移住には事前準備が多いので、サポートしてもらえたのは心強かったですね。広川町は自然が魅力的で、移住や事業運営にあたってのサポートの手厚さに助けられています。地域イベントや移住者との繋がりもあるので、ビジョンがあり、新しい取り組みをしたい方にとっては柔軟に活動できる環境が整っていると思います。

Q 広川町に移住を考えている人にひと言お願いします。A 柔軟に活動ができるのでビジョンがある人におすすめ。
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まずはここから 古民家コワーキング施設「旧浦清兵衛商店」

都会へのアクセスのよさと、のどかな自然に囲まれて穏やかな住環境が整う広川町の暮らしに興味を持ったけれど、移住に不安を抱く人にはまずは広川町で過ごしたり、仕事をしたりして、移住後の暮らしを想像するのがおすすめ。国の登録有形文化財にも指定される「旧浦清兵衛商店」は、コワーキング施設。リノベされているので快適に仕事ができます。

Q 広川町に移住を考えている人にひと言お願いします。A 柔軟に活動ができるのでビジョンがある人におすすめ。
さらに興味がある方はサイトをチェック 広川町移住定住支援サイト >

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