八ヶ岳の玄関口であり、避暑地や別荘地として古くから人気の地域・長野県茅野（ちの）市。そして日本百名山のひとつ・蓼科山の山麓に広がる立科町（たてしなまち）。このエリアは「蓼科・白樺高原」と呼ばれ、蓼科湖、白樺湖、女神湖を中心とした“レイクリゾート”として癒しの旅が叶う場所です。のんびり過ごすことが好きだという當真あみさんと湖を巡りながら、その周辺の観光スポットを楽しむことで、“レイクリゾート”ならではの旅の良さを実感しに行きます。
写真／中野修也 スタイリング／大村淳子 ヘアメイク／SAKURA 文／近藤由美
注目したいのは2つの国宝。妊娠中の丸く膨らんだお腹とハート型のお尻がポイントの「縄文のビーナス」と逆三角形の仮面を付けた「仮面の女神」です。今から約4,000〜5,000年前に作られたもので、現在も解明されていない謎もあるそう。ほかに、子どもたちが“ままごと”で使ったと考えられる「ちっちゃい土器」や、文様やつくりが雑な印象を受ける「下手な土器」と称される遊び心ある展示もあり、誰もが縄文の世界に興味を持てるはず。
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住所／長野県茅野市豊平4734-132
電話／0266-76-2270
時間／9:00〜17:00まで見学可※最終入館は16:30まで
定休日／月曜日（祝日の場合は翌火曜日）、年末年始
観覧料／600円、高校・大学生500円、小・中学生400円
茅野市出身の建築史家・建築家の藤森照信先生が、設計から建築まで手がけた「古過庵」。「ちの観光まちづくり推進機構」主催のワークショップで、参加者と共に約2ヶ月かけて造り上げたものです。竪穴住居というと茅葺き屋根をイメージするかもしれませんが、最近の研究では土屋根の可能性も検討されるように。「古過庵」は藤森先生の意向で樹皮・土葺き屋根が採用され、周辺の環境に溶け込むような佇まいが魅力です。
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住所／長野県茅野市豊平4734 青少年自然の森 内
新緑、紅葉、雪に覆われた白銀の世界など1年を通して楽しめる「北八ヶ岳ロープウェイ」は、登山者でなくとも、気軽に2,000m超えのエリアへ行けるのが特徴。頂上には、天気が良ければ日本アルプスを一望できる展望デッキや、北横岳が噴火したときの溶岩が固まってできた溶岩台地を散策できる「坪庭」があり、雄大な自然美を満喫することができます。當真さんは「雪がある時期にまた来たい！」と、北八ヶ岳の自然に魅了されていました。
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住所／長野県茅野市北山4035-2541
電話／0266-67-2009
運行時間／8:40〜16:40、土・日・祝日8:20〜17:00※時期により変動あり（詳しくは公式HPを確認）
定休日／無休※スノーシーズン前に設備点検のための休業あり
料金／往復2,600円、片道1,400円、小学生以下 往復1,300円、片道700円
蓼科湖は1952（昭和27）年に農業用温水ため池として誕生した“森の湖”です。その湖に隣接する「蓼科BASE」は観光案内所や宿泊施設、日帰り温泉、ショップ＆レストランが併設されたユニークな複合観光施設。今回のお目当ては施設内にある「AIN SOPH. ripple」のヴィーガンバーガーです。大きなバーガーには地元の無農薬野菜などこだわりの食材がたっぷりで、スパイスや調理法にも工夫が施されています。「蓼科BASE」内のショップで購入したフードは外のテーブルで食べることも可能なので、蓼科湖を眺めながらの優雅なランチタイムを楽しみましょう。
霧ヶ峰の主峰であり、日本百名山のひとつ・車山。移動中も楽しい2つのリフトを乗り継いで、気軽に山頂へ。頂上からは、天気が良ければ南アルプス、中央アルプス、北アルプスに加え、富士山、浅間山、御嶽山など日本の中央部の山々がほぼすべて360°一望できるエリア屈指のビュースポットです。条件が整うと幻想的な雲海を見られるチャンスも。周辺では例年、6月上旬からは真っ赤なレンゲツツジが、6月下旬から7月中旬は鮮やかな黄色のニッコウキスゲといった高山植物が一面を彩ります。
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住所／長野県茅野市北山3413
電話／0266-68-2626（車山高原スカイパークリゾート）
リフト営業時間／9:00〜山頂往復最終16:00（営業期間4月下旬〜11月3日※強風・雷の際は休止）
定休日／不定休、7月以降は無休
白樺湖を臨むように建ち、2023年にオープンした新本館は“レイクリゾート”の名の通り、白樺湖をより身近に、魅力的に感じられるようにデザインされています。特に、客室の大きな窓から見える白樺湖と美しいグラデーションを作る山々の風景は、絵画のように印象的。山と湖に包まれる「湖天の湯」、ビュッフェスタイルのレストラン「湖畔の風」のほか、信州の特産品や民芸品が並び、屋台では地酒も味わえる「しらかば仲見世」や白樺湖でのアクティビティが、滞在を盛り上げてくれます。
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住所／長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野1596
電話／0266-68-2100
時間／チェックイン15:00、チェックアウト10:00
定休日／無休
白樺湖周辺は、1970年代にスキーやスケート人気をきっかけにリゾート開発が進み、観光拠点として発展してきました。湖に浮かんでいるような気分になれる桟橋が点在するほか、スワンボートやカヌー、SUPなどのアクティビティが充実。中には、アクアサイクルやクリスタルカヤックなど珍しいものも。“サウナー”には「レイクサイドパーク」のテントサウナが人気で、白樺湖を水風呂として利用できるのが最大のポイント。自然に親しみながら心身のリフレッシュを。
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住所／長野県茅野市北山白樺湖3419-3
さまざまなアクティビティとグルメが楽しめる「白樺高原アクティビティパーク」。今回は、BBQランチの後にフリスビーをチョイスしました。「大自然に包まれた場所で体を動かして、楽しかったです」と、冬はゲレンデになるという開放的な空間で気持ちよく体を動かした當真さん。ほかに、ゲレンデを駆け下りるマウンテンカート、白樺高原の美しい星空を観察する星空体験ツアーや宝探しなど、趣向を凝らしたプログラムも用意されています。
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住所／長野県北佐久郡立科町芦田八ヶ野750
電話／0267-55-6204
時間／9:00〜17:00
定休日／無休※メンテナンスによる休業日あり
レイクリゾートエリアで最も標高の高い場所にある湖の「女神湖」は、パワースポットとして知られています。近くの蓼科山を、古くは女の神山（めのかみやま）と呼んだことが、その名の由来とか。「湖を眺めながらくつろいでいる人がいて、うらやましかったです」と當真さん。自然に包まれ、自分と向き合うことができるスポットなため、古くから大学のスポーツ合宿の地として選ばれるほか、最近はワーケーションスペースも設けられています。
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住所／長野県北佐久郡立科町芦田八ヶ野
繁忙期はオープン直後から賑わう「牛乳専科もうもう」。「牛乳本来の味を感じていただきたい」と言う店主の中野さんの思いから、ソフトクリームに使用する牛乳の割合を、一般的なものより多くしているそう。定番「牛乳ソフトクリーム」は、すっきりとした後味と自然なコクがポイント。ほのかな苦味と豊かな風味の「コーヒー牛乳ソフト」との食べ比べもおすすめです。12～13時頃の昼ご飯時は混雑が少なめで、店周辺の牧歌的な風景の中で味わうソフトクリームのおいしさは格別です。
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住所／長野県北佐久郡立科町芦田八ヶ野40-1
電話／0267-55-7557
時間／9:00〜17:00※冬期は10:00〜17:00
定休日／無休※冬期は水曜日
「長野県の農産物はだいたい揃います」と代表の山本さん。茅野を中心に諏訪、原村、松本などの農家から朝採れの野菜やフルーツが届けられるアンテナショップのような店で、観光客はもちろん地元の人や近隣の別荘利用者も多く訪れます。瑞々しい野菜や粒揃いのフルーツだけでなく、県内の特産品やお土産が所狭しと並ぶ店内は、いるだけでワクワクしてきます。この地域で古くから作られている寒天や味噌、乳製品、シャルキュトリーなども要チェック。
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住所／長野県茅野市米沢3905-1
電話／0266-75-5510
時間／9:00〜17:30※冬期は9:30〜17:30
定休日／無休※1〜4月は水曜日
