×

地元民が語る 浅川の誇り

FOCAL[フォーカル]

浅口市を知るためには、そこで暮らし、働き、一番近くでまちを見ている人に聞くのが近道です。そこで、“天文のまち”の象徴・岡山天文博物館の館長と、市内で1867年に創業した歴史ある酒蔵の6代目、2人の匠にインタビューを敢行。おふたりの目には、浅口市のどんな魅力が見えているのでしょうか。

写真/山田大輔 文/近藤由美

FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り01

見上げる星空はいつも同じではない空と触れ合う時間が暮らしを豊かに

東京都出身。中学生の頃、長野県を訪れたときに見た星空の美しさに心を奪われ、天文学を学べる大阪教育大学に進む。その後、岡山天文博物館の館長を務めている。現在は、少しでも天文の世界に興味を持ってもらえればと来場者の案内や、博物館主催のイベントの企画・運営などに携わっている。

見上げる星空はいつも同じではない空と触れ合う時間が暮らしを豊かに
FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り01

天の川も見られる恵まれた環境 世界的な規模の望遠鏡も身近に

まずは天文の魅力、そして“天文のまち”浅口市の魅力を聞いてみました。「浅口市は星空がとてもきれい、天の川も見られるんですよ! 私も初めて岡山に来たときは、その美しさに感動しました」と粟野さん。滅多に見ることができない流れ星も、夜空をよく見ていたらきっと見ることができると教えてくれました。「浅口市には大きな望遠鏡が本当にたくさんあります。こんなに気軽に行ける場所で、こんなに大きな望遠鏡が並んでいるところは日本ではここだけですし、世界中を見渡してもそうはありません」。

天の川も見られる恵まれた環境 世界的な規模の望遠鏡も身近に
FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り01

長い修理を経て、再び公開へ国立天文台 ハワイ観測所岡山分室

天文施設を訪れたことがない人も多いはず。そこで、岡山天文博物館の見どころを教えてもらいました。「2025年4月に国立天文台の望遠鏡の見学を再開しました。長く修理をしていたので、久しぶりに間近で見ていただけるようになりました。ガラス越しの見学はいつでもできますし、実際にドームの中に入って、望遠鏡をのぞける観望会を年に数回開催しています(要予約、詳細はホームページを確認)。なかなかできない体験だと思いますので、ぜひお越しください」。

長い修理を経て、再び公開へ国立天文台 ハワイ観測所岡山分室
FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り01

この地で天文や宇宙に親しみ 将来を担う子どもたちに期待

「アジア最大級、日本最大級の望遠鏡の観測によるニュースに注目していただきたいです。宇宙人がいるかもしれない星を探す観測もしているんですよ」と、ワクワクした表情で話す粟野さん。地球のルーツをたどるような研究が行われ、今後さまざまなことが解明されていくそう。「夏休みになると宿題を抱えた小学生が来てくれることも多いのですが、気になることがあったら、どなたも気軽にお声がけください。そして、天文に興味を持っていただけたら! ここでの体験を通して、将来、天文の世界に進んでくれる方がいたら本当にうれしいです」と、天文を学ぶひとりとしての思いも聞かせてくれました。

長い修理を経て、再び公開へ国立天文台 ハワイ観測所岡山分室
FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り02

自然に寄り添う酒造りを愛し“天文のまち”浅口を誇りに思う

大学で電子工学を学んだ後、東京にある酒類総合研究所で酒造りの基礎を学び、家業の「丸本酒造」に入る。それとほぼ同時期に、自社での酒米づくりをゼロからスタート。その後、世界3大オーガニック認証の取得、海外への積極的な輸出にも取り組み、150年以上という酒蔵の歴史に甘んじることなく真摯に酒造りをしている。

自然に寄り添う酒造りを愛し“天文のまち”浅口を誇りに思う
FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り01

市内には4つの酒蔵が残る 浅口の自然環境は酒造りにぴったり

浅口市には、「丸本酒造」「嘉美心酒造」「平喜酒造」「神露酒造」の4つの酒蔵があります。酒造りにとって、浅口市にはどんな魅力があるのでしょうか。「まずは水です。うちは、竹林寺山の伏流水を使っています。竹林寺山は、天文観測のために夜は入山が制限される場所で自然が守られ、きれいな水を育んでくれます。もちろん酒造りにも適しています」と、丸本さん。さらに「岡山は晴れの国と言われますが、晴れると照量が十分に供給されます。すると光合成を促し、お米の粒は大きく成長して、極上の酒米になるわけです」と続けます。浅口市の酒造りの特徴を聞くと、「辛口あり、旨口あり。それぞれが違うところがいい」と、蔵ごとに特徴のある酒造りのあり方を教えてくれました。

市内には4つの酒蔵が残る 浅口の自然環境は酒造りにぴったり
FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り02

気軽に、楽しく、おいしく これからの日本酒との付き合い方

昭和40年代後半をピークに、日本酒の国内での消費量は減少が続いています。その一方で、和食が世界遺産に登録された2013年以降、日本酒の輸出は増え続け世界中で愛されています。改めて今、日本酒の楽しみ方を聞いてみました。「たくさん飲む必要はありません。お食事と一緒に、一口食べたら、一口飲む。すると、料理の味が変わりますよ。おいしかったものがさらにおいしくなる、ペアリングです。このおいしさと満足感は、料理だけでは味わえません」とアドバイス。

気軽に、楽しく、おいしく これからの日本酒との付き合い方
FOCAL[フォーカル]
まちを紡ぐ浅口市民にフォーカス 匠のモノ語り
匠のモノ語り02

酒造りを支える竹林寺山は誇り天文施設と共にさらなる高みへ

最後に、今後の展望を伺いました。「話が逸れてしまうかもしれませんが(笑)。私個人としては、酒造りの水をいただいている竹林寺山は特別な存在。地元の人間として、何より竹林寺山天文台を誇りに思っています。単なる観光地ではなく、“学び多き天体のまち”として知っていただけたら、ワクワクしますね。もちろん、お酒もおいしいので、ぜひ飲んでみていただきたいですが……。天文施設が集まり、世界クラスの望遠鏡を備えている場所は他にないでしょ!」と、まちの誇りを語ってくれました。

酒造りを支える竹林寺山は誇り天文施設と共にさらなる高みへ

海と山の贈り物 浅口市が誇る特産品

1泊2日のリフレッシュトリップ 星降る天文のまち 浅口市で描く旅物語

FOCAL[フォーカル]
contents