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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅

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旅色アンバサダーとして活躍中のあんはなさんが、山形県内各地域の食や文化に触れながら県内のパワースポットを巡る1泊2日の旅へ。絶品の精進料理を堪能し、歴史ある街並みを散策しながら、それぞれのお堂に伝わる歴史や物語を紐解いていきます。県内各地の魅力とともに自身を見つめて、心をととのえる、そんな旅に出かけてきました。

写真/若木智美(ワッカプラス) 文/梅津千春(ART&旭)

スケジュール&アクセス
旅色アンバサダーあんはなさん
1泊2日の山形県の旅 スケジュール
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1日目は八女市の中心部、八女・福島を散策。歴史を感じる美しいまち並みを歩き伝統建築を利用したレトロなお店でグルメやお買い物を楽しみます。宿泊は、町家をリノベーションした素敵なお宿へ。
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  1/7

願いが叶う!?「三匹のうさぎ」で知られる熊野大社にお参り

創建は1200年以上前という東北随一の歴史と規模を兼ね備えた神社で、縁結びのパワースポットとしても知られています。日本三熊野の一つでもあるこちらの神社で外せないのが「三羽のうさぎ」伝説。本殿裏側の「三羽のうさぎ」の彫刻をすべて見つけると、願いが叶うんだとか。二羽目までは授与所で教えてくれますが、三羽目は人から聞いたり、場所を教えたりしてしまうとご利益がなくなってしまうそう。三羽目は何とか自力で見つけたい!

[DATA]
住所/南陽市宮内3476-1
電話/0238-47-7777
時間/拝観自由 ※授与所は9:00~17:00
料金/拝観無料

願いが叶う!?「三匹のうさぎ」で知られる熊野大社にお参り
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置賜三十三観音 第三十番 長谷観音

創建は867(貞観9)年。熊野大社の入口参道に位置する真言宗醍醐派の寺院。慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん・通称:慈覚大師)が熊野権現に参詣した際、荒廃した社殿を再興させようと自作の観音像を安置したのが始まりとされます。1589(天正17)年に宮内の領主・大津土佐守本次が再建し、飛騨の工匠に造らせた「匠堂」は、文政年間に火災のため焼失。現在の御堂は、1827(文政10)年に上杉十一代藩主・斉定公により再建されました。その際、安置された観音像は、長谷観音堂の御本尊で、奈良時代の高僧・行基が彫刻したものと伝わっており、約180㎝の聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)立像で、現在は秘仏として崇められています。

置賜三十三観音 第三十番 長谷観音
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  2/7
徒歩で約1分
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  2/7

季節の野菜・果物のおいしさを存分に堪能!ジェラートエンでひと休み

熊野大社での参拝を終えたら、参道沿いにある人気のジェラート店へ。地元農家さんの野菜や果物にこだわったナチュラルな味わいのジェラートはすべて毎朝手作り。季節限定のフレーバーも含め、常時16種類ほどのフレーバーが店頭に並びます。秋口には「ドライ無花果みるく」や「葡萄のシャーベット」「和栗」がお目見え予定! 2階にはイートインスペースもあるので、参道をゆっくり眺めながら、家族や友だち同士で色んな味のジェラートをシェアしても楽しそう。

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住所/南陽市宮内3647-2
電話/0238-40-0805
時間/10:00~17:00
定休日/木曜日

季節の野菜・果物のおいしさを存分に堪能!ジェラートエンでひと休み
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  2/7
車で約1時間
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  3/7

“裏山寺”の隠れスポット垂水遺跡で記念写真

松尾芭蕉の名句「閑さや岩にしみ入る蝉の声」で知られる立石寺(通称:山寺)の奥地にある、”裏山寺”と呼ばれるエリア。正式名称を「峯の浦」といい、かつて山寺を開山した慈覚大師が山寺の構想を練った場所といわれています。地元の方の話では、大正時代までは山伏の修行する姿も見られたそう。豊かな自然に囲まれた山道を15分ほど進むと現れてくるのが垂水遺跡です。凝灰岩でできた白い岩肌に蜂の巣状に穴が開いた巨岩と鳥居が突如目の前に! 蜂の巣状に穴が開いた巨岩の割れ目には不動明王が祀られ、修験跡や五輪塔窟などの遺跡も残る隠れた名所です。

[DATA]
住所/山形市山寺千手院
電話/023-695-2816(山寺観光案内所)
時間/拝観自由
料金/拝観無料

“裏山寺”の隠れスポット垂水遺跡で記念写真
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最上三十三観音 第2番 千手院観音

山寺の麓にあり、御本尊の「木造千手観世音菩薩立像」は、現在は秘仏として安置されているため拝観不可ですが、代わりに高さ約1mの金色の千手観音立像を拝顔できます。観音堂の左右に祀られている十二支護り本尊への参拝も是非。JR仙山線の線路がお堂までの石段を横切っている大変めずらしいお寺ですので、電車に気をつけて参道を登るようにしましょう。

[DATA]
住所/山形市大字山寺4753
電話/023-695-2845
時間/7:00〜17:00
料金/拝観無料

最上三十三観音 第2番 千手院観音
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  4/7
車で約15分
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  4/7

“地元民が愛する惣菜がたっぷり味わえるTenpoでランチ

天童温泉の有名旅館「ほほえみの宿 滝の湯」の料理人がセントラルキッチンで作った惣菜が味わえる人気のカフェ。惣菜はイートインだけでなく、テイクアウトで購入もできます。旅館がつくる家庭料理をコンセプトに、旅館の味を家庭でも気軽に味わってもらいたいと2023(令和5)年3月25日にオープン。車麩の揚げ煮やぜんまいの煮物など地元でよく食べられている惣菜が8品もつく「滝の湯のお惣菜ランチ」は白米付きが1,200円、鰻のむきそば茶漬けが1,500円です。鰻のむきそば茶漬けは数量限定なので、開店後すぐの注文がおすすめ!

[DATA]
住所/天童市鎌田本町1-2-1広重美術館1F
電話/080-2844-7233
時間/10:00~18:00
定休日/火曜日

“地元民が愛する惣菜がたっぷり味わえるTenpoでランチ
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  5/7
車で約10分
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  5/7

“出雲大社と並び称される縁結びの若松観音にお参り

最上三十三観音第一番札所である若松観音(鈴立山若松寺)(れいりゅうざんじゃくしょうじ)は開山1300年を誇る天台宗の寺院で「西の出雲、東の若松」と称されるなど、良縁成就の観音様として知られています。観光客だけでなく各界の著名人も足を運ぶ程の人気なのだとか。「縁むすび祈願」「良縁ご祈祷」は随時行われているそうなのでこの機会に挑戦してみるのもいいかも。厳かな雰囲気をまとった古参道からの拝観や境内にある天童市内が見渡せる見晴らし台からの眺望もおすすめです。

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住所/天童市大字山元2205-1
電話/023-653-4138
時間/4〜9月7:00〜17:00 
   10〜3月8:00〜16:00
料金/拝観無料

出雲大社と並び称される縁結びの若松観音にお参り
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  6/7
車で約1時間
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  6/7

大正時代にタイムスリップしたかのようなレトロな景色が広がる銀山温泉へ

開湯は1614(慶長19)年。国民的ドラマの舞台となったことで一躍脚光を浴び、全国的にその名が知られるように。銀山川の両岸に大正~昭和初期にかけて建築された洋風木造の温泉宿が立ち並び、タイムスリップしたかのような雰囲気。特に雪が積もる冬の夜は、雪化粧した昔懐かしい木造建築に、ガス灯の優しい明かりが反射し、何ともノスタルジック。泉質はナトリウム塩化物・硫酸塩泉で切り傷や慢性婦人病などに効能があるとされています。

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住所/尾花沢市大字銀山新畑
電話/0237-28-3933(銀山温泉観光案内所)

大正時代にタイムスリップしたかのようなレトロな景色が広がる銀山温泉へ
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最上三十三観音 第24番 上ノ畑観音観音 第2番 千手院観音

昔、土地の豪族・高橋信濃が旅人の道中の安全祈願をするため、山の中腹にお堂を建て、春日の作と伝えられる聖観世音菩薩を安置したのが始まりと言われています。火災により何度か焼失していますが、信濃の子孫が出羽と奥州とを結び、関所も置かれた「軽井沢越」に観音堂を独力で再建しました。祖先以来、高橋家は準本陣格となり観音様に奉仕しています。

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住所/尾花沢市上柳渡戸207
電話/0237-28-2437
時間/7:00〜17:00
料金/拝観無料

最上三十三観音 第24番 上ノ畑観音観音 第2番 千手院観音
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  7/7
徒歩すぐ
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 1st DAY  7/7

幽玄な雰囲気漂う仙峡の宿銀山荘に宿泊

宿泊は、銀山温泉で一番広い露天風呂と、身体にフィットする角度で入浴できる「寝湯」、立ったまま温泉が楽しめる深さ115cmの「立湯」を持つ近代的な旅館「銀山荘」をチョイス。客室数は40室。無透明でやわらかなお湯が自慢で、純和風の客室からは銀山川をゆっくり眺めることができます。お楽しみの夕食には、口の中でとろける山形黒毛和牛のローストなどをメインに地元食材を使った和食膳を提供しています。もちろん、食事のお供には山形の美味しい地酒がおすすめだそう。

[DATA]
住所/尾花沢市大字銀山新畑85
電話/0237-28-2322
料金/1泊1室1名様料金
   22,330円 ~(2名利用時の1名料金)

幽玄な雰囲気漂う仙峡の宿銀山荘に宿泊
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舟でしか行けない縁結びのパワースポット「外川神社」を訪ねた後は、身も心もホッとする金剛樹院で「お寺ごはん」を堪能。フォトジェニックなスポットとして話題の「丸池様」にも立ち寄って、記念写真をパチリ。最後は、山形・酒田の伝統文化に触れる、つるし雛の「傘福」製作を体験し旅を締めくくりましょう
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  1/4
車で約1時間
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  1/4

船でしか行けない外川神社 仙人堂でお参り

約800年前、源義経の臣下であった常陸坊海尊によって創建され日本武尊を主祭神として祀っています。最上川高屋乗船場の対岸にある「外川神社(仙人堂)」は、「義経ロマン観光」の舟下りでのみ立ち寄ることができる神社としても有名。たくさんの伝説を持ち、古くから農業・航海安全の神として信仰されてきました。最近では縁結びに御利益がある神社としても有名で、最寄りの無人駅「高屋駅」から仙人堂までの「縁結びロード」は人気スポットに。

[DATA]
住所/最上郡戸沢村大字古口字山内3263
電話/0233-72-2110(戸沢村観光物産協会)
   ※舟下りは0234-57-2143(義経ロマン観光)
定休日/無休※12~3月は団体予約のみ
時間/10:00~17:00
料金/拝観無料 ※渡し船代として500円(高屋→仙人堂→高屋の往復コース)がかかる

船でしか行けない外川神社 仙人堂でお参り
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  2/4
車で約30分
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  2/4

庄内三十三観音 第2番 羽黒山 金剛樹院でお寺ごはんランチを楽しむ

庄内唯一の天台宗の寺院で羽黒山内八大寺院のひとつ。境内の庭園に湧く金剛清水は巡礼の喉を潤す水として知られており、裏山には平安前期の古墳「中旬館」があります。こちらでは1日1組の宿坊体験のほか、住職の奥さまが手作りしている「お寺ごはん」(精進料理)がいただけます(いずれも要予約。お寺ごはんは最大15名まで※昼食)。あんはなさんも「わぁー、盛り付けもとっても綺麗だし、食べごたえもあって、お肉もお魚も使われてないなんて信じられない!」と精進料理のおいしさに感動の声を上げていました。

[DATA]
住所/鶴岡市羽黒町手向字手向285
電話/0235-62-2564
時間/8:00~17:00
料金/拝観無料

庄内三十三観音 第2番 羽黒山 金剛樹院でお寺ごはんランチを楽しむ
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  3/4
車で約1時間
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  3/4

神秘の泉に魅せられる 庄内屈指の映えスポット丸池様で記念撮影!

ランチのあとは庄内屈指の映えスポットで、鳥海山の麓に位置する丸池様へ。丸池様というのは一般的な呼び名で、鳥海山大物忌(おおものいみ)神社の境外末社に当たる「丸池神社」が正式名称。古くから池そのものが御神体として崇められ、2008(平成20)年には、鳥海山信仰の一翼を担う重要な史跡として国指定史跡にも指定されました。池の直径は20m、水深3.50m。湧き水だけで満たされており、水の色は幻想的なエメラルドグリーン。光の加減により微妙に色が変わっていく光景は神々しく、うっとりする美しさです。

[DATA]
住所/飽海郡遊佐町直世荒川57
電話/0234-72-5886(遊佐町企画課観光物産係)
時間/散策自由

神秘の泉に魅せられる 庄内屈指の映えスポット丸池様で記念撮影!
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  3/4
車で約30分
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1泊2日でいく 山形で心をととのえる旅 2nd DAY  4/4

旅の締めくくりは「山王くらぶ」の傘福製作で

1895(明治28)年に建築された酒田を代表する老舗料亭で、江戸時代に栄えた華やかな酒田の料亭文化を伝える施設として国の登録有形文化財となっています。館内には江戸から明治にかけて日本海海運で活躍した北前船で賑わったころを紹介する展示エリアと、日本三大つるし飾り「湊町酒田の傘福」の常設展示室などが設けられており、細工物の製作体験(体験費用1,650円 別途入館料必要※要予約)もできます。あんはなさんも今回、傘福製作に挑戦! 家内安全のご利益があるとされる「うさぎ」をつくりました。

[DATA]
住所/酒田市日吉町2-2-25
電話/0234-22-0146
時間/9:00〜17:00 (入館受付16:30まで)
入館料/一般410円、高校生200円、小・中学生120円 ※傘福特別展示期間は一般800円
定休日/12〜2月の火曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日

旅の締めくくりは「山王くらぶ」の傘福製作で

歴史ロマンを感じる 最上三十三観音巡り

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