宇治田原町をもっと深く知りたくなったら、季節ごとのイベントを知ったり、いろんな体験をしてみるのがおすすめ。特に、近年は移住者も増えており「宇治田原町は住みやすい!」という絶賛の声も。まちや住民同士の雰囲気がとても暖かく、京都の市街地や大阪にも、車があれば1時間ほどで行けることが人気のようです。季節の行事や、移住者の話を通して、さらなる魅力に迫ります。
宇治田原町をもっと深く知りたくなったら、季節ごとのイベントを知ったり、いろんな体験をしてみるのがおすすめ。特に、近年は移住者も増えており「宇治田原町は住みやすい!」という絶賛の声も。まちや住民同士の雰囲気がとても暖かく、京都の市街地や大阪にも、車があれば1時間ほどで行けることが人気のようです。季節の行事や、移住者の話を通して、さらなる魅力に迫ります。
茶摘み体験や新茶奉納といった、宇治田原町の風土に根ざした行事がたくさん。四季の移り変わりとともに行なわれる、個性豊かな風物詩を知りながら町の1年を体験しましょう。
宇治田原町の春の風物詩といえば、まちの茶畑で行われる茶摘み体験。町内の茶農家が行っていたり、地域のイベントとして開催され、“日本緑茶発祥の地”らしい光景が各所で見られます。初夏の爽やかな気候の中、お茶の香りに包まれながらリフレッシュできると人気。飲み比べて産地や銘柄を当てる「茶香服(ちゃかぶき)」が催されることもあるので、ご当地ならではの体験をしたい方にはうってつけです。
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毎年5月上旬ごろ開催
江戸時代末期、流行している疫病を払うために野菜で干支をかたどった、かぼちゃやなすなどの野菜を四角い灯籠に飾りつけて、世相を織り込んだ風刺句や祝い歌を書いたことが始まりとされている「灯籠張り」。地域にある4つの谷の集落ごとに作られ、長福寺に奉納されます。境内では多くの灯りがともされ、盆踊りや夜店で賑わいます。日本遺産のまち、宇治田原町湯屋谷での幻想的な夜が楽しめます。
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毎年8月中・下旬ごろ開催
10月に4日間に渡って開催される田原祭。起源は平安時代にまで遡り、平将門の乱を平定した藤原秀郷が田原の領主となったことを祝ったことが始まりだとされています。初日に行なわれる「神幸祭」では神輿の巡行、3日目の「前夜祭」では夜店も楽しめます。そして、ハイライトは最終日の「還幸祭」。神事や芸能、駆け馬が御旅所で奉納され、地域を巡行しながら各神社に戻っていく様子は圧巻です。
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毎年10月スポーツの日前の木~日曜に開催
元文3(1738)年、日本緑茶製法を編み出した永谷宗円の偉業を称え、生家の焙炉(ほいろ)で大晦日から元日未明にかけて、伝統の手もみ製法で偉業を偲びつつ茶を仕上げ、永谷宗円を祀る茶宗明神社に奉納します。ライトアップや灯ろうの明かりで浮かび上がる生家周辺の幻想的な雰囲気が楽しめます。
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毎年12月31日~1月1日に開催
町の魅力をめいっぱい楽しんだ後は、いつもと違う空間でリフレッシュするのはいかがでしょうか。ちょっと贅沢な民宿でのんびりするのもよし、アウトドアを満喫するのもよし。日々の疲れを癒してくれる、とっておきの宿泊施設を紹介します。
築100年以上の焙炉(ほいろ)小屋(木造製茶小屋)を、左官職人やデザイナーがリノベーションした農業体験型宿泊施設。そのため、土間や壁には土の風合いが活かされ、和紙や照明にも味わいがあります。窓からは田園風景や鷲峰山(じゅうぶざん)が見え、天気のよい夜には満天の星も。一棟貸しのため、友人や恋人、家族連れで気兼ねなくくつろげます。また、季節によって、田植えや茶摘み、稲刈り、薪拾いなどを町の方に教えてもらえるので、事前に調べてから予約するとグッド。
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住所/宇治田原町岩山中出5
電話/090-3652-2086(代表山本)
定休日/なし
※冬季(10月10日~翌年4月20日)は休業
料金/1棟1泊素泊まり9,900円~(1名から可能)
森林浴の森・日本百選にも名を連ねるこちらの公園では、テントの持ち込みはもちろん、バンガローもあり、多彩なキャンプを満喫できます。炊事場やシャワーといった設備も整っているので、ビギナーにもおすすめ。最長3.8kmの散策路があるので、昼間はウォーキングで汗をかき、夜はのんびりとした時間が過ごせます。好環境が揃っているので、人気の“ソロキャンプ”デビューにもおすすめです。
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住所/宇治田原町大字郷之口小字末山3番地
電話/0774-88-3895
営業時間/2月26日~11月第2日曜:8:30~17:00、11月第2月曜~2月25日:8:30~16:00
定休日/11月第2木曜日~2月25日の木曜日と年末年始
料金/入園料・大人400円 小人200円、テント使用1張り(持ち込み)1,000円、バンガロー・3,500円(5人用)、5,500円・7,000円(8人用)
地元の人と交流しながら、自然の中でのんびり暮らす宇治田原町での生活に憧れたら、移住体験施設の利用がおすすめです。また、実際に移住したご家族の生活の様子なども伺いながら、宇治田原町での日々の暮らしの魅力を深堀りします。
宇治田原町に移住することを希望や検討をしている方が、一ヶ月単位で体験居住をできるお試し住宅。442平方メートルの敷地の中、和室4部屋、洋室1部屋にLDKとホビールームという広々とした間取りになっています。家具やエアコン、電化製品も設置されており、駐車場完備なのも魅力。地域の方々とのふれあいもできるため、リアルなまちの様子を知るのにぴったり。宇治田原町への移住を本格的に考え始めたら、体験してみることをぜひオススメします!
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問合わせ/宇治田原町まちづくり推進課
電話/0774-88-6616
貸付期間・単位/1か月単位で、1か月~3か月(1回のみ更新可)
賃料/月額30,000円
※電気、ガス、水道料金等、放送受信料、飲食費、寝具費、日用消耗品費等は、利用者負担。詳細はお問い合わせください
Profile/中山さん一家
2018年埼玉県富士見市から移住。幸季さんは奈良県生駒市出身。知子さんは京都府宇治市出身。アクセスの良さ、子育て環境の良さ、土地の広さなどが決め手となり宇治田原町へ移住。
2018年に、宇治田原町の「空家バンク」を利用し引っ越してきた中山さん家族。そのきっかけや、実際に宇治田原町に住んでみた感想を、ご主人の幸季さんに伺いました。
「私たち夫婦がそれぞれ京都・宇治市と奈良・生駒市出身だったため、その周辺に引っ越したいと考えていたのがきっかけです。その中でも宇治田原町に決めたのは、私たちの地元のちょうど中間地点にある、アクセスがよい、子どもが走り回れるくらい広い家があるという条件が合致したからです」
では、実際に移住してどんな感想を抱いたのでしょうか?
「宇治田原町は移住定住への支援が進んでいて、家の改装や起業に対しても手厚くサポートしてくれたので、非常にありがたかったですね。神戸や名古屋にも2時間もあれば行けたり、覚えてしまえば高速道路にもここからすぐ乗れたりするので、ドライブが好きな方なら便利な場所だと思います。あとは、自分たちの畑があるので、野菜をつくるのも今の楽しみです。現在は、ガラス材料の販売のかたわら、休日には家の床や壁を自分でペンキで塗るなど、仕事とプライベートをうまく両立しながら暮らしています」
Profile/若林さん一家
2017年にお隣の宇治市から移住。宇治田原の自然を生かした、自然のなかで子どもを育む「里山保育やまぼうし」を運営。
田舎暮らしへの憧れから、宇治田原町に2017年に移住した若林さん家族。3人の娘さんと家族5人で、町内に暮らしてみた感想を伺いました。
「住んでみて意外だったのは、アクセスのよさですね。京都市内は1時間弱で、故郷の岐阜にも2時間もあれば行けます。それから、周囲の方々が優しくて。今の家も人づてに紹介してもらったので、そういう部分でも人のご縁を感じますね」
また、移住して1年後には、「里山保育やまぼうし」を開園した若林さん。
「宇治田原町の豊かな自然の中で、のびのびと子どもたちと遊ばせてもらっています。近所の方には山を貸していただいて、柿や栗、梅、たけのこなどを子どもたちや妻と一緒に採らせてもらえるのも良い体験です。旬のものを自分たちで採って食べられるというのは、すごく贅沢なことだなと感じています。山の恵みをたくさんいただいて、自然にも、山を貸していただいている方にも、本当に感謝しています」