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お土産にも粋を

未来に紡がれる伝統工芸品を巡る
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未来に紡がれる

伝統工芸品を巡る

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現代のライフスタイルにあわせて、進化していくメイド・イン・トウキョウ。東京観光のお土産には、そんな歴史と“粋”がつまったモノがおすすめ。こちらでは伝統工芸を体験できるスポットを厳選。せっかくならば、 “語れるエピソード”も添えてお土産を渡してみませんか?

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紅 伊勢半本店

べに 伊勢半本店

それぞれの唇にあった紅色を発色させ、
多様性のある美しさを表現
ハレの日を彩る縁起物 「紅」

紅とは紅花から抽出される⾚⾊⾊素のこと。現在では口紅で使用されるイメージが強い紅ですが、江戸時代には、着物の染料、浮世絵版画の絵具、食紅にも使われていました。日本において赤は太陽や炎、血の色を連想させる生命の象徴の色、そして魔除けの色とされていたため、出産、婚礼、還暦などハレの日を彩る化粧料や食用の着色料として、紅はなくてはならない存在だったのです。その伝統を受け継ぐ唯一の紅屋となったのが、江戸時代文政8年(1825年)創業の「伊勢半本店」。

紅 伊勢半本店
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紅 伊勢半本店

江戸時代から変わらぬ製法で作り続けるのが「小町紅」です。有田焼などの磁器のおちょこに紅を塗り乾燥させると、不思議なことに玉虫色に輝きます。これを水につけた筆でとると鮮やかな赤に発色するのです。口紅としてだけではなく、チークやアイシャドウとしても使用できる紅。現代では結婚や七五三など、特別な日を彩る贈り物として人気です。

紅 伊勢半本店
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紅 伊勢半本店

「伊勢半本店」は紅の文化を知ることができる「紅ミュージアム」を運営しており、その館内ではいつでも「小町紅のお試しづけ」を無料で行っています。塗るとそれぞれの唇や肌にあわせて、ピンクがかったりオレンジがかったり違った色あいを見せる紅は、多様性を体現しているよう。紅が教えてくれる、あなたらしい美しさをぜひ体験してみてください。

[DATA]
伊勢半本店「紅ミュージアム」
住所/港区南青山6-6-20 K's南青山ビル1F
電話/03-5467-3735
営業時間/10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日/日曜日・月曜日・創業記念日(7月7日)・年末年始
入館料/無料

小町紅のお試しづけ…予約不要、無料

紅 伊勢半本店
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七宝 坂森七宝工芸店

七宝しっぽう 坂森七宝工芸店

七つの宝石のように
100年あせない色彩の美「七宝」

七宝は、金、銀、銅などの基板の上に、ガラス質の釉薬をのせて、800度前後で焼成した工芸品。その歴史は古く、世界最古の七宝は紀元前の古代エジプトで発祥しています。その後、欧州・中国を通して日本に伝来。金、銀、瑠璃(るり)など仏教典における七つの宝石にも匹敵する美しさにたとえられ、「七宝」と呼ばれるようになりました。その後日本の七宝が世界からも高く評価され始めたのは明治の頃。それまで泥七宝と呼ばれる光沢のないものが一般的でしたが、日本で透明度の高い釉薬が作られ、今のように光沢感のある七宝が発達しました。その七宝の伝統を東京で守り続けるのが、創業70年を超える「坂森七宝工芸店」。

紅 伊勢半本店
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七宝 坂森七宝工芸店

七宝の特徴はガラス質の釉薬を使用しているため、100年経っても色があせないこと。また300色近い釉薬を用いることで、繊細な色彩を表現することもできます。「坂森七宝工芸店」では、ペンダントやバックチェーンなどの工芸作品の販売だけでなく、修復、材料の販売、教室や体験などを行い、七宝に親しむ機会を幅広く提供しています。二代目の店主であり、東京都伝統工芸士の坂森登さんがこだわるのは、釉薬を盛ったあとに電気炉で焼成する工程で一色の色をどう美しくだすか。焼成時間が1分から1分半と短いため、焼成の工程では電気炉の窓からいっときも目を離さず、一番美しく輝く瞬間を逃しません。

紅 伊勢半本店
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七宝 坂森七宝工芸店

「坂森七宝工芸店」で体験できるのは、ペンダントやキーホルダーに七宝を施す2時間のコース。七宝体験の特徴は、焼成時間が短いため、焼きあがった作品をその日に持ち帰れること。坂森さんのサポートで焼成工程にも失敗はなく、初めての方でもきれいな発色の作品を作ることができます。100年続く色彩の美しさを、作り出してみませんか。

[DATA]
坂森七宝工芸店
住所/台東区元浅草1-2-1
電話/03-3844-8251
営業時間/月曜日~金曜日 10:00~17:00(12:00~13:00休み)/火曜日 10:00~21:00(12:00~13:00、17:00~18:00休み)/第2.3.4土曜日 13:00~17:00
定休日/日曜日、祝日、第1.5土曜日
一般体験教室…2,200円~(一品)・要予約

紅 伊勢半本店
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組紐 龍工房

組紐くみひも 龍工房

実用からアートまで。
江戸の粋を東京に結び、つなぐ「組紐」

組紐の歴史は古く、日本に伝わったのはおよそ1400年前の飛鳥時代。3本以上の繊維を組んで作るひもを「組紐」と呼び、茶道具を結ぶひも、甲冑のひもなど時代にあわせて実用の面から発展していきました。使いやすさを追求していくなかで御岳組、唐組など様々な柄や形状の組が発展し、現代ではその種類は300を超えます。丸台、綾竹台、角台などの組み台を使って組んでいくのが一般的になったのは、江戸後期。より複雑な柄の表現が可能になりました。その組紐を現在に引き継ぐのが、創業132年目の「龍工房」。

組紐 龍工房
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組紐 龍工房

現在は現代の名工・福田隆さんと息子・福田隆太さんが中心となっています。「龍工房」は絹糸の染色、デザイン、組みまで一貫して手がける数少ない工房として帯締・帯揚作りを担い、その高い品質で皇室、歌舞伎界からも絶大な信頼を得ています。また現代では和装小物にとどまらず、熟練の職人技で明かりを灯すものとして昇華させた、組紐の照明「STUDIO ROW MUSUBI」などをはじめ、椅子や傘、ステーショナリーなどの分野にも進出し、高い評価を得ています。さらに近年では組紐の「結ぶ」、「つなぐ」、「絆」といったストーリー性やアート性にも注目が集まっており、フランス老舗メゾン店舗ディスプレイや、映画「君の名は。」に登場する組紐を再現した公式グッズを担当したことでも話題になりました。

組紐 龍工房

「STUDIO ROW MUSUBI」

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組紐 龍工房

そんな「龍工房」では、2つの体験コースが用意されています。「龍工房」オリジナルの草木染め「茜(あかね)」「竹」「紫根(しこん)」などの絹糸から好きな色を選び、ミニ丸台を使ってストラップやブレスレットを仕上げる「ミニ丸台で組む組紐体験」コースと、指を使った昔ながらの組紐でブレスレットを仕上げる「古式ゆかしき指組紐体験」コース。丸台の天板は「鏡」と呼ばれ、組んでいる職人の心情や思いが組紐にあらわれるといわれているそうで、同じ糸を使っても仕上がりは十人十色。あなただけの思いを、組紐に込めてみませんか。

[DATA]
龍工房
住所/中央区日本橋富沢町4-11
電話/03-3664-2031
ミニ丸台で組む組紐体験…4,500円/古式ゆかしき指組紐体験…3,000円 要予約
※工房での体験は感染症対策のため現在休止中。2022年以降再開予定。出張体験は受付中。

組紐 龍工房
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取材・撮影協力

東京都産業労働局

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編集長

播磨雄介

編集

阿部大亮

アドバタイジング

典略太輔

デザイナー

松田洋(ヒストリアル)

HTMLコーダー

山本泰成(ドゥ・ビィ)

発行人

井上秀嗣

発行元

株式会社ブランジスタメディア

東京都渋谷区桜丘町20番4号 ネクシィーズスクエアビル

江戸から受け継がれる食文化 100年続く東京の味

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