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美村さんが語る、東京

美村里江
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女優・美村里江さんは自然豊かな埼玉県北部に生まれ育ち、幼い頃に東京を訪れたときには人の多さに驚いて、別世界だと感じたそう。しかしときを経て、美村さんにとって東京はすっかり自分の住むまち、仕事をするまちに。そんな美村さんに東京のスポットをまわっていただきました。そこで見えてきたのは、知っているようで知らない。近いようで遠い、そんな東京の姿だったといいます。美村さんが思う「東京」とは?

写真/鬼澤礼門 スタイリング/松本人美 ヘアメイク/小森真樹(337inc.)
文/上野郁美(effect)

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Special Interview 美村里江
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-今回、東京のスポットを回っていただきましたが、どうでしたか?

東京というまちの、知らなかった表情をたくさん見ることができた旅でしたね。移動中の車内から外を眺めていたのですが、昭和記念公園から豊洲まで移動する1時間半のなかでも、自然豊かな場所、住宅街、そしてビル群とどんどん表情が変わっていきました。東京で仕事をしているとどうしても、人が集まり経済が大きく動いている高エネルギーな部分にばかり目がいってしまうのですが、昭和記念公園や豊洲ぐるりパークなど豊かな自然に触れることで、東京の懐の広さに驚かされましたね。とくに豊洲ぐるりパークでは、海釣りをされている方を見て、こんな穴場がここにあった!とうれしくて(笑)。夫婦で釣りが趣味なので、いつかふたりで来てみたいですね。

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Special Interview 美村里江
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-夜景がみえるスポットも回っていただきましたが、美村さんが好きな東京の夜景を教えてください。

やっぱり東京タワーですね。東京に出てきたばかりのときは「私は今、東京にいるんだ」と思うような高揚感のある場所だったんですが、長年住み続けたことによって、印象が変わりました。たとえば高速道路を使ってロケ先から帰ってきたときに、ビルの隙間からあのオレンジがかった朱色の東京タワーが見えると、「ただいま。今日も一日お疲れ様」と心のなかで思わずつぶやきたくなるような、ほっとした気持ちになるんです。それに東京タワーができてから今まで、多くの人が見上げて、風情を楽しんで、愛してきた、その思いやエネルギーまで、自分に伝わってくるような気がして、いい気持ちになるんですよね。SHIBUYA SKYでは東京タワーがくっきり見えてうれしかったです。

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Special Interview 美村里江
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-美村さんは昨年歌集を発売され、精力的に短歌作りもされていますが、まちや人々の生活から発想されることもありますか?

短歌作りを始めて発見したことは、私は景色よりも、人を観て心を動かされることが多いんだな、ということでした。釣りが趣味ということもあって、短歌で自分が表現したいのは草木花、春夏秋冬というような自然に関係するものだと思っていたんです。でも今日のように移動中の車で窓を開けて外の景色を見ていると、車が止まったときに学校帰りの子ども達の笑い声や、ご近所さん同士のあいさつが聞こえることがあって、そういうものに心がピンと反応します。そんな人の声や、表情からインスピレーションを受けて短歌を作ることが多いですね。東京はたくさんの人がいて人間観察にはもってこいの場所。ここ以上にベストな環境はないなと感じます。

Special Interview 美村里江
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Special Interview 美村里江
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-コロナ禍によって旅のスタイルも変容しています。美村さんご自身の旅のスタイルはどう変わりましたか?

コロナ禍前までは、旅に必要なのは距離の遠さだと思っていたんです。遠ければ遠いほど、非日常空間に行けてリフレッシュできるというか。でも今感じているのは、心が求めている旅は、距離に関係なくどこにでもあるということです。たとえば普段と違う本屋に立ち寄ってみたり、いつもと違う帰り道を歩いてみたり、一回も食べたことがない近所のお店でテイクアウトしてみたり。そんな小さな非日常でも人間の心は動くんだってことを発見して、それがすごくうれしかったですね。近いようで遠くて、ひとつひとつが深い。東京の魅力は自分次第で、いろんな旅ができるんだと気づかされました。

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美村里江
美村里江
Profile

1984年、埼玉県生まれ。2003年、月9のドラマ『ビギナー』(フジ系)の主役として鮮烈なデビューを果たす。以後、『斎藤さん』(日本テレビ系)、連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(NHK総合)、大河ドラマ『西郷どん』『青天を衝け』(NHK総合)など、多くのドラマや映画、舞台、CMで活躍。書評やエッセーなどの執筆活動も行う文筆家としても知られ、複数の連載を抱えるほか、2020年4月には『たん・たんか・たん―美村里江歌集』(青土社)を上梓。

衣装協力

ワンピース(iNtimite | ANTHEMICK 03-6801-6096)、ジャケット、パンツ(MIHOKO SAITO |1/2 Un-Demi 03-5768-6136)、ネックレス、イヤリング、ブレスレット、リング(VATSURICA | VATSURICA 06-6536-8117)、ショルダーバック(one sea|onesea 080-4494-0315)、トレンチコート(mite| https://www.mite.co.jp)、ネックレス(ジュエリー工房Orefice|03-6721-0457)

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