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江戸から受け継がれる粋で美味しい食文化

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江戸から受け継がれる粋で美味しい食文化
江戸から受け継がれる粋で美味しい食文化

100年続く

東京の味

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創業100年以上の企業が世界最多の都市、東京都。今回は都内3000社以上の老舗から、とくに食文化に大きな影響を与えた3つのお店をご紹介。100年続く味には、やっぱり理由がありました。

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百年之業に見惚れつつ

焼き立てでいただく江戸の菓子

榮太樓總本鋪 日本橋本店
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榮太樓總本鋪 日本橋本店

創業は1818年(文政元年)ですが、屋号の由来は3代目、細田安兵衛。幼名を栄太郎と言い、幼い頃から日本橋の屋台で金鍔(きんつば)づくりの技を披露し、江戸中の評判を集めました。現在、実演コーナーで腕を振るうのは、この道45年、16歳から和菓子づくりを続ける青木さん。一級 菓子技能士・「選 和菓子職認定」を持つ名工です。「受け継がれてきた技にプライドや責任感を持つだけでなく、お客さまにご披露することも大切だと思っています」。

榮太樓總本鋪 日本橋本店
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榮太樓總本鋪 日本橋本店

十勝産エリモ小豆を使用した自家製餡を、金箔のように薄く伸ばした生地で包む、青木さんの神業を拝めるのもこの場所だけ。「ヘラを動かす回数は極力少なく、手のなかで1回りさせれば包み終えますよ」。この風味や食感を活かす技術は非常に高度。胡麻油香る、焼き立てホカホカの金鍔は、本店だけのお楽しみ。

160年前頃から続く超ロングセラー商品、銘菓「梅ぼ志飴」も食べておきたい一品。モットーは世界最高品質の飴づくり。無香料かつ無着色、国産果物の飴など、現在も画期的な商品を生み出し続けています。

榮太樓總本鋪 日本橋本店

江戸菓子 名代 金鍔 292円

小缶 梅ぼ志飴 432円

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榮太樓總本鋪 日本橋本店

さまざまなエリアに分かれている日本橋本店。生菓子ゾーンでは、青木さんの実演のほか、包み立ての「黒豆大福」の味も楽しめます。お土産選びには代表的なお菓子をパッケージで扱う進物コーナーが最適。さらに「榮太樓あんみつパフェ」といったカジュアルなメニューが揃う和菓子カフェ『Nihonbashi E-Chaya』も併設されており、時代を超えて愛される多彩な東京名物を満喫できます。

[DATA]
榮太樓總本鋪 日本橋本店
住所/中央区日本橋 1-2-5
電話/03-3271-7785
時間/10:00~18:00、日曜日・祝日定休

榮太樓總本鋪 日本橋本店

ポケット缶 果汁飴各種
357円

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居酒屋のルーツここにあり!

江戸の酒文化のパイオニア的存在

榮太樓總本鋪 日本橋本店
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株式会社 豊島屋本店

400年以上続く酒屋で、現当主の吉村俊之さんは16代目。「初代の豊島屋十右衛門が、上方(近畿地方)から仕入れた酒の販売をはじめたのは1596年(慶長元年)。つまみとして豆腐田楽なども取り扱ったそうです。そこから、常連客が店頭に居着くようになり、それが居酒屋のルーツになったと言われています」。

十右衛門は、雛祭り向けに甘い白酒も売り出したそう。「それまで女性の飲酒は忌避されていたようですが『雛祭りのときぐらいは良いじゃないか』と大流行。200年ほど前の観光案内『江戸名所図会』には、女性へのプレゼントのため、白酒を求めて早朝から殺到する男性の姿が描かれています」。

株式会社 豊島屋本店

江戸の草分 豊島屋の白酒(180ml)660円

お店に飾られている江戸名所図会

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株式会社 豊島屋本店

明治中期になると酒づくりも開始。「お酒の銘柄は、明治天皇と皇后の結婚25周年、銀婚式を祝福して『金婚』と命名しました。現在では、明治神宮や神田明神に唯一の御神酒として納めています。ほかにも創業者の名前を付けた純米酒『十右衛門』、東村山の井戸水、八王子産キヌヒカリ、江戸酵母を使用した純東京産の酒『江戸酒王子』などが人気の銘柄です」。

株式会社 豊島屋本店

左から、金婚 上撰(300ml)407円
金婚 純米無濾過原酒 十右衛門(720ml)1,650円
金婚 純米吟醸 江戸酒王子(720ml)2,530円

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株式会社 豊島屋本店

30種類ほどの自社銘柄の酒を中心に、味醂や醤油の小売を行う豊島屋本店。2020年には「江戸東京モダン」をコンセプトに、立ち飲み居酒屋『豊島屋酒店』もオープンしています。神田で100年以上続く老舗豆腐屋『越後屋』の木綿豆腐や、創業300 年以上を誇る『ちくま味噌』の江戸甘味噌など、つまみの素材まで厳選。江戸の文化に思いを馳せつつ、老舗の味が織りなすハーモニーを楽しみましょう。

[DATA]
豊島屋本店(小売専門店)
住所/千代田区神田猿楽町1-5-1
電話/03-3293-9111
時間/12:00~17:00、土曜日(不定休あり)・日曜日・祝日定休

豊島屋酒店(立ち飲み居酒屋)
住所/千代田区神田錦町2-2-1 KANDA SQUARE 1階
電話/03-6273-7120
時間/11:00~23:00(土曜日12:00~21:00)、日曜日・祝日定休

株式会社 豊島屋本店

名物 田楽 3種盛り合わせ
1,000円

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江戸から現在まで変わらず最高峰

高級フルーツの代名詞

日本橋 千疋屋総本店
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日本橋 千疋屋総本店

「元々、千疋村(現在の埼玉県越谷市)に槍術道場を開いていた初代が、村の農作物を船便で運び、日本橋周辺で売りはじめたのが1834年です。高級な果物を扱うようになったのは2代目からでした。近所に住んでいた西郷隆盛さまもご贔屓にしてくださり、よくスイカを買っていたそうです」。と語るのは、常務取締役で商品の企画・開発を担当する大島有志生さん。

明治元年には、フルーツパーラーの前身である「果物食堂」を創業。フルーツサンドイッチなど、当時はまだ珍しかったメニューも売り出しました。「大正時代にはマスクメロンの温室栽培などにも取り組んだそうです」。挑戦をしながら、100年以上も高級果物の象徴であり続けています。

日本橋 千疋屋総本店

マスクメロン16,200円〜

フルーツサンドイッチ(イートイン)1,485円

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日本橋 千疋屋総本店

大島さんが取締役に就任した20年前から、新たなブランド戦略も開始。「数百円で購入できるような商品開発に力を入れました。見てください、この濃厚な色。果汁にすると100%を超えるほどです。ジャムは無添加にこだわるなど、手間暇をかけて主役である果物の魅力を引き出しています」。その取組みでより幅広い世代から支持を集めることになり、名声は変わらず高まり続けています。

日本橋 千疋屋総本店

フルーツポンチ(プレーン)
1瓶864円

各種グロッサリー商品

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日本橋 千疋屋総本店

ミュージアムに見立てて最上級の果物を陳列している『メインストア』。ゼリー、ジュース、ジャムなどの手頃な価格の商品も豊富です。フルーツサンドイッチや千疋屋スペシャルパフェといった名物スイーツを味わうなら2階『フルーツパーラー』へ。ほかにもティータイムに丁度いい『カフェディフェスタ』、シャンデリアが煌めくレストラン『デーメテール』と、多彩なシーンに合わせた空間を用意しているのも、幅広い世代から支持を集める理由です。

[DATA]
千疋屋総本店 日本橋本店
住所/中央区日本橋室町2-1-2 日本橋三井タワー1〜2階
電話/03-3241-0877(メインストア、カフェディフェスタ)、03-3241-1630(フルーツパーラー、デーメテール)
時間/10:00〜18:00(メインストア、カフェディフェスタ)、11:00~21:00(フルーツパーラー)、11:00~14:00、17:30〜21:00(デーメテール)

日本橋 千疋屋総本店

美村里江さんが語る、東京

お土産にも粋を。未来に紡がれる伝統工芸品を巡る

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