


――これまで鹿児島に来たことはありますか?
はい。4~5回は来ています。でもいつも鹿児島空港の近くばかりで、薩摩川内市は初めて。どういう特産物や観光スポットがあるかは知らなかったので、東京では体験できないことができたらいいなと思っていました。
――実際に薩摩川内市を巡って、何が印象的でしたか?
「S CUBE HOTEL by SHIROYAMA」 の「Casual French
CUBE」で金柑エールをいただいたんですけど、薩摩川内市は金柑が有名なんですね。鹿児島といえば焼酎のイメージが強かったけど、ブルワリーもあると知りました。金柑エールはコクがあってのどごしがよく、金柑の香りがほんのり。生ビールとはまた違う味わいでした。金柑をハウス栽培している「松田農場」にも行きましたね。金柑は好きでスーパーでよく買いますが、木に実っているのを実際に見たのは初めて。撮影のため、特別に金柑の収穫を体験させてもらいましたが、もいだ瞬間、金柑の香りがして。もぎたて、おいしかったです。
――ほかにも地元の名産品もたくさん食べていただきました。
私の旅の目的は、“ご飯”なことが多いんです。そこでしか食べられないものをちゃんと味わいたいなって思う。「薩摩海食堂」で食べた海鮮丼、おいしかった~。港にあるから新鮮だし、見た目もきれいでした。名産品のキビナゴは、加工品を食べたことはありましたが、生で食べたのは初めて。お刺身でいただけるなんて産地ならではですね。
お魚が大好きなんですが、生のお魚を家で食べる機会があまりないので、外食のときは、お魚が食べたくなるんです。だから、お寿司もいただきました! 鹿児島の甘いお醤油も好きです。東京にないものをたくさんいただくことができました。
――港からは甑島に向かう船が出ています。船旅をしたことは?
海外旅行で船に乗ったことはあるかもしれないけど、本格的な船旅はないです。フェリーといえば、沖縄に住むおばあちゃんの家に行くときに乗る交通手段という感覚です。でも船旅っていいですね。空の旅とも違う非日常感がありそう。船って船内がレトロでおしゃれなイメージなので、船旅にも行ってみたいな。
――2022年は初監督作品がWOWOWで配信されますね。監督目線で見て、いいなと思った場所はありましたか?
藺牟田池は霧が出ていたのもあって、幻想的で素敵でした。晴れているとまた雰囲気違うんでしょうね。時代劇をやるなら、甲冑工房丸武もいいですよね。あんなたくさんの甲冑が並んでいる様子は圧巻! まるでアート作品みたいでした。衣装って、演じる側にとっては役に近づけてくれる重要な要素というか、味方になってくれるものというか。衣装に後押しされることもあるから、武将の役をしたことがある俳優さんは、あそこの甲冑に助けられたんじゃないかと思います。
日本は撮りたい作品によって場所を選べるのがいいところだと思うんです。東京の町並みと地方の町並みってぜんぜん違う。仕事であちこち行かせてもらいますが、いつも日本っていろんな場所があるなって感じています。
――旅行にはどれくらいのペースで出かけますか?
もう時間さえあれば行きたいですね。アメリカはニューヨークもロスもラスベガスも行ったし、ヨーロッパも行きました。休みが3日あればアジア、台湾、韓国、5日あるならタイ、バリへ。宿や飛行機のチケットの手配は得意なので、自分であれこれ調べて準備します。
――どんな旅のスタイルが好きですか?
目的を決めていろいろ動き回るというより、行きたいホテルやレストランを目当てに出かけ、ホテルステイを楽しむことが多いです。今はホテル内にいろんなアクティビティがあって、同じ場所で旅が完結できたりしますから。旅行中はなるべくせかせかしたくないんです。泊まる場所とレストランだけ決めて、あとは何もしない。過去には1日中ホテルで本を読んでいることもありました。一時期、マイルを貯めるのが趣味でしたね(笑)。
――コロナ禍の前と現在、旅に関する考え方は変わりましたか?
海外に行きにくくなったぶん、国内に目が向くようになりました。成人してすぐは自分の行動範囲が広がったことを確かめたくて、海外にばっかり目を向けていたけど、最近は自分が住む東京の公園に出かけるだけでも気分転換になったり、のんびりできたりするんだと気付きました。最初の緊急事態宣言のときに、最初に削がれていくのがエンターテイメントや旅行なんだなと感じて悲しかったけど、めちゃくちゃ健康に気遣うようになったので、それは良い変化かも。世界に緊迫感があったからこそ、自分が家にいるときは、ゆったり過ごそうと考えるようになりました。それと同時に、旅行って私にとって必要不可欠なんだと実感。旅行=移動するのが、私にとって大事なんだなって思いました。
――旅好きの玉城さん、旅を楽しむコツを教えてください。
天気ってどうしても事前にはわからない。天気のせいで予定していたことができないなんてハプニングを経験した人もいると思います。でも期待していた天気じゃないからって、楽しみにしていた気持ちが半減するのはもったいない。晴れの日なら晴れの日、雨の日なら雨の日しか見れない景色があるって、気持ちをプラスに変えれば、いい旅になるんじゃないかな。
1997年10月8日沖縄生まれ。講談社主催の「ミスiD2013」で初代グランプリに輝き、14歳で講談社「ViVi」の最年少専属モデルとなる。2014年、TBSドラマNEO「ダークシステム恋の王座決定戦」(犬童一心監督)のヒロインで女優デビュー。2015年、SABU監督「天の茶助」でスクリーンデビューを飾る。次々と話題作に出演し、2019年は「Dinner」(蜷川実花監督)・「惡の華」(井口昇監督)で第44回報知映画賞新人賞受賞。(2020年はNTV「ZIP!」4月金曜ゲストパーソナリティに)2021年はデビュー10周年を記念した写真集「世界」の発売。撮影は蜷川実花。WOWOWの企画「アクターズ・ショート・フィルム」の第2弾では監督に初挑戦した。配信は2022年。
2022年1月7日~は連続ドラマ「鉄オタ道子、2万キロ」(テレビ東京ほか)で主演を務める。
衣装協力
1日目/コート37,400円(アダム エ ロペ/ジュンカスタマーセンター 0120-298-133)、ワンピース15,400円(アダム エ ロペ/ジュンカスタマーセンター
0120-298-133)、バッグ38,500円(マヌエラ/アイネックス 03-5728-1190)、サイドゴアブーツ20,900円(ジェーヴィーエーエム フォー アダム エ ロペ/ジュンカスタマーセンター
0120-298-133)
2日目/コート52,800円(ルシェルブルー/ルシェルブルー総合カスタマーサービス 03-3404-5370)、中に着たニット16,500円(アダム エ ロペ/ジュンカスタマーセンター
0120-298-133)、デニム14,080円(ローラス/ジュンカスタマーセンター 0120-298-133)、ブーツ16,500円(アダム エ ロペ/ジュンカスタマーセンター
0120-298-133)、バッグスタイリスト私物