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大崎町中央公民館郷土資料展示室に残る資料によると、大崎町では江戸時代から牛と馬が田畑を耕すために町民の暮らしに欠かせない存在だったとか。その流れで畜産業が発展し、生まれたブランド牛「大崎牛」。町が誇る極上の逸品を味わってみませんか。

畜産業には種牛の精子を母牛に受精させて出産し、子牛として育てる“繁殖”と、市場で購入した子牛を育てる“肥育”に分かれています。大崎町では繁殖を担う農家が多く、そのなかのひとつが「羽子田人工授精所」。立派な種牛を育て、その精子を採取して全国の繁殖農家に販売しています。羽子田社長は「肉牛の人工授精から繁殖、肥育まですべてを大崎町で行える、土地の利を活かしたブランド和牛を育てたい」と奮闘。繁殖と肥育を一貫して行う前田畜産と共に大崎牛を生み出しました。

ふるさと納税の返礼品としても人気の大崎牛サーロインステーキ

コンセプトは「大崎町で生まれ育った牛」。そのため大崎牛は、三代祖、つまり曾祖父にあたる種牛までが、大崎町唯一である羽子田さんの人工授精所で生まれ育った種牛であることを「大崎町生まれ」の条件にしています。地域の名前がついた和牛は多くありますが、実は子牛を他エリアから買い、肥育だけをその地域で行っているケースがほとんど。有名なブランド牛のいくつかの種牛が、羽子田さんの人工授精所=大崎町生まれだということはあまり知られてはいません。

繁殖180頭、肥育200頭、子牛80頭を育てる前田畜産。
親子2世代で大崎牛ブランドを守っている

大崎牛のように種牛までも同じ地域で育てているのはとてもめずらしいケース。ですが種牛から大崎町産という価値は評価されず、鹿児島県産のブランド「鹿児島黒牛」とひとくくりにされてしまっているのが現状です。大崎町の気候風土がDNAにまで刻まれている大崎牛。きめ細やかな肉質にほどよい霜降り、和牛らしい旨みが堪能できます。ぜひ味わってみてください。

焼き肉やステーキで味わえば、ほどよい脂がじゅわっと口に広がる

2020年11月8日、大崎牛を中心に大崎町の特産品を使った料理教室が開催されました。参加者の多くは主婦の方。調理が難しくふだんは敬遠されがちな塊肉の調理方法を学びました。今後はふるさと納税の返礼品として「大野シェフによるオンライン料理教室 大崎牛セット(仮)」を用意し、2021年2月・3月に3〜4回(開催日時未定、定員12名〜16名)で行う予定。オンライン環境があれば、大崎町の住民以外でも参加可能。

Profile/大野尚斗さん(料理人)
高校卒業後、福岡のフランス料理店にて修業を開始。その後世界を渡り歩きながら有名店での経験を積み、帰国後は代官山の「レクテ」(ミシュラン一つ星)や赤坂の会員制レストランにてシェフを務めた。

オオサキビトの“町自慢”~町のいいとこ、こんなとこ~

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