四方をなだらかな山々に囲まれた鹿児島県伊佐市は、水田が広がる水郷の町。どこか懐かしさを覚える田園風景やこの土地ならではの食文化、そして温泉が訪れる人々の心を癒やしてくれます。鹿児島県出身の女優・上白石萌歌さんと、伊佐市の魅力を発見する旅へ。
写真/齋藤 弦(ACSYU) 文/若宮早希 プラン作成/甲斐やよい
※新型コロナウィルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。
最新の公式情報をご確認ください。
四方をなだらかな山々に囲まれた鹿児島県伊佐市は、水田が広がる水郷の町。どこか懐かしさを覚える田園風景やこの土地ならではの食文化、そして温泉が訪れる人々の心を癒やしてくれます。鹿児島県出身の女優・上白石萌歌さんと、伊佐市の魅力を発見する旅へ。
写真/齋藤 弦(ACSYU) 文/若宮早希 プラン作成/甲斐やよい
※新型コロナウィルスの影響により、施設の営業状況が変更になっている場合があります。
最新の公式情報をご確認ください。
放牧場を望む開放的な丘の上のログハウスで、牧場自慢のかごしま黒豚を堪能することができます。揚げたてのとんかつをはじめ、シェフの沖田さんが「黒豚のおいしさを余すことなく味わってほしい」と用意する黒豚料理の数々は絶品尽くし。ランチの「伊佐米膳」は、旬の野菜やお肉を使った9品の前菜に、黒豚のとんかつや塩焼きステーキなど8種類から選べるメイン料理、炊きたての伊佐産ヒノヒカリ、豚汁、デザートなどボリューム満点です。
[DATA]
住所/伊佐市大口田代1558-66
電話/0995-28-2098
時間/11:30~15:00、18:00~22:00
定休日/不定休
黒豚と伊佐米を堪能できる
伊佐米膳2,
300円
(予約制・限定10食)
「もう普通のとんかつには戻れない!」と感動しきりの上白石さん
曽木の滝の1.5km下流に、明治42(1909)年に建設された発電所が残されています。牛尾大口金山に電力を供給するために造られ、当時国内最大級の出力を誇ったと言います。レンガ造りの建物はヨーロッパの古城のような佇まいで、まるでそこだけ時が止まったよう。ダム湖の中にあるため、水量によって建物の一部が水に浸かり、その時々により異なる表情を見せます。洪水に備えて水位を下げる5~9月は、展望所から建物の全貌を見ることができます。
[DATA]
住所/伊佐市大口曽木
電話/0995-29-4113(伊佐市役所地域振興課)
時間/見学自由
明治期の土木遺産として国指定登録有形文化財に指定されている
幅210m、高さ12mという大迫力の「曽木の滝」は、なんと滝幅日本一。そのダイナミックな景観から、東洋のナイアガラと呼ばれています。滝の周辺は自然公園になっており、秋は木々が色づき絶景に。公園内には、縁結びや安産の神様を祀る「清水神社」や、かつて手作業で掘られたという水力発電用のトンネル、薬草茶などを販売する「野草薬草館」が点在しています。のんびりと散策が楽しめる憩いの場所として愛されています。
[DATA]
住所/伊佐市大口宮人628-41
電話/0995-28-2600(曽木の滝観光案内所)
時間/見学自由
ガイドの坂元さんに案内され、
「間近で見ると、滝の音がすごい!」
「野草薬草館」では野草・薬草の効能を紹介。薬草茶の試飲もできる
金鉱山から湧出する源泉を引いた、湯之尾温泉街にある和風旅館。穏やかな川内川を望む和室のほか、囲炉裏が付いた離れの客室などでゆったりと過ごすことができます。温泉は、総檜造りの内湯に加え、星空を眺められる露天風呂で。お食事は、囲炉裏端で炭火焼きを中心とした郷土料理を楽しめます。金山ねぎや原木しいたけなど、伊佐市ならではの食材も。
[DATA]
住所/伊佐市菱刈川北2280-14
電話/0995-26-1141
料金/1泊2食付8,
800円~、離れ1万3,
200円~ ※2名宿泊の場合の1名料金(消費税・サービス料込)
国産黒毛和牛や川魚を囲炉裏で
炭火焼きにしていただく夕食。
離れの客室は部屋食が可能
初めて来た場所だけど、
なんだか懐かしい
伊佐市の最北地にあたる布計地区に残された、木造の小学校跡。布計鉱山が閉鎖されたことをきっかけに、昭和54(1979)年に廃校し、現在は映画のロケ地や地域のイベント会場として使われています。校舎内には子どもたちが使った木の机やイス、ピアノがあり、当時の雰囲気をそのまま残したノスタルジックな写真スポットとして注目を集めています。校舎脇を流れる山野川は、隠れた絶景ポイントとして知られています。一般客も見学可能。
[DATA]
住所/伊佐市大口山野3195-1
電話/0995-29-4113(伊佐市役所地域振興課)
※見学の際は、校舎の鍵を貸し出し。伊佐市役所地域振興課へ問い合わせを
平成22(2010)年に改修工事が行われ、現在に至る
市内中心部より標高が高い布計地区。
「風が気持ちいい~」
「十曽青少年旅行村」は、周囲約4kmの人工池・十曽池に隣接するキャンプ場。伊佐ヒノキの木造コテージやバンガローが点在し、自然あふれるアウトドアスポットとして人気です。「わらの家」では、生地作りからトッピング、石窯で焼くというピザ作りの工程を、石窯マイスターに教えてもらいながら体験できます。約500℃の高温で焼き上げた、できたてのピザは格別。体験の所要時間は旅のプランに合わせて相談できます(~4時間、事前予約が必要)。
[DATA]
住所/伊佐市大口小木原688
電話/0995-29-4113(伊佐市役所地域振興課)
※ピザ作り体験はメールで問い合わせを(伊佐石窯マイスター協会 ieoma_officer@googlegroups.com)
ピザ作りの体験料は1名800円(12名以下の場合1グループ一律1万円)
「オーブンで作るのとは、香りが全然違う!」
昭和63(1988)年に廃線になった、旧山野線菱刈駅跡地にあるお店。広大な水田を望む真っ赤なコンテナで、伊佐米のライスバーガーや有機コーヒーなど、ランチ&カフェメニューを提供しています。伊佐米を麦芽で糖化させたシロップ「米飴」や、伊佐市で作られる「食養番茶」といったグルメ土産も販売。敷地内にあるもうひとつのコンテナには、伊佐市在住のクリエイターが手がける陶器やアクセサリー、Tシャツが並んでいます。
[DATA]
住所/伊佐市菱刈前目675-2
電話/070-4753-6921
時間/11:30~14:00(LO13:30)
定休日/火曜
「これほしい!」と上白石さんもお土産をゲット
伊佐産のブルーベリーなど
季節のフルーツを使った
スムージー550円
伊佐米のアクセサリーに、
バッジ、Tシャツ…
かわいいお土産が見つかった。
旅の思い出も見ぃつけた
室町・桃山様式に琉球の建築様式が融合した美しい朱色の社殿は、国指定重要文化財に指定されています。昭和29(1954)年の復元補修の際に、「住職がケチで一度も焼酎を飲ませてくれない」と永禄2(1559)年の日付が入った大工の落書きが発見され、焼酎という言葉が確認された日本最古の資料となっています。そのことから伊佐市は「焼酎発祥の地」と呼ばれるようになり、郡山八幡神社はユニークな逸話が残る「焼酎神社」として親しまれています。
[DATA]
住所/伊佐市大口大田1549
電話/0995-29-4113(伊佐市役所地域振興課)
時間/参拝自由
境内では御朱印を頂くこともできる
文化財の本殿は、柱の精巧な彫刻が見どころ