和歌山県の中部に位置する広川町。春には約1,000本のソメイヨシノが咲き、初夏にはホタルが姿を見せる豊かな自然が魅力です。また2018年には防災遺産「百世の安堵」が日本遺産に認定されるなど、観光地としても注目されています。ここでは、防災のシンボルとなるお祭りから、自然を生かした体験まで幅広い魅力をもつ広川町のさらなる楽しみ方に迫ります!
文/松澤都呼
和歌山県の中部に位置する広川町。春には約1,000本のソメイヨシノが咲き、初夏にはホタルが姿を見せる豊かな自然が魅力です。また2018年には防災遺産「百世の安堵」が日本遺産に認定されるなど、観光地としても注目されています。ここでは、防災のシンボルとなるお祭りから、自然を生かした体験まで幅広い魅力をもつ広川町のさらなる楽しみ方に迫ります!
文/松澤都呼
たいまつを手に「稲むらの火広場」から廣八幡宮までの道を照らし歩く祭。1854年の安政南海地震による津波災害が村を襲ったときの逸話が開催のきっかけ。村の郷士、濱口梧陵(はまぐちごりょう)さんが、田んぼにあった稲むらに火をつけ、高台のある廣八幡宮へ村人たちを避難させ救ったそう。その活躍をたたえ、防災意識の高揚やまちづくりに発展するようにと毎年10月下旬に開催されています。
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開催時期/毎年10月第3土曜日開催
(広川町役場前 稲むらの火広場~廣八幡宮)
広川町内に残る熊野古道。津兼王子・河瀬王子・馬留王子といった王子社跡が残ります。中でも日高町との境にある鹿ヶ瀬峠の急斜面は熊野古道の難所の一つ。周辺には500m続く、熊野古道紀伊路に現存する最長の石畳道もあります。大樹などの自然を満喫しながら、大勢の参詣者が踏みしめたであろう道を、当時の情景に思いを馳せながら歩いてみませんか?
農家民泊施設を利用し、一年を通じて野菜の収穫、米づくり、蕎麦打ちや一棟貸しBBQなどを体験できます。地元の人と触れ合いながら、広川町ならではの食を体験し、伝統を深く知れる貴重な旅体験。四季折々に姿を変える自然を五感で堪能し、滞在型で旅行をするスタイルは、より広川町を満喫できること請け合い。新しい発見や価値観に出会う旅が待っているかも。
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住所/和歌山県有田郡広川町下津木1261
電話/090-9624-9530
※蕎麦打ち体験、一棟貸しBBQは日帰りでも利用可能
シロウオ漁が行われるのは春先、湯浅町と広川町の間を流れる広川の河口付近。透き通った体のシロウオは江戸時代から続く伝統的漁法、四つ手網(よつであみ)ですくいとられ、炊き込みご飯や踊り食いなどが楽しめます。漁体験にあわせて地元特産品の販売もある「シロウオ漁体験ふれあいイベント」も開催されるので、春をたっぷり体感できます。
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開催時期/3月中旬から末頃の土曜日・日曜日