伊豆半島・東海岸沿いを密避けドライブ! めっちゃ爽快、めっちゃ美味
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なにやら身動き取りづらくなりましたねぇ。まぁ、じたばたしても仕方ない。この1年でいろんな社会の概念が変わってきたし、ドーンと構えて深呼吸からはじめましょ(投げやり?)。ただ、つくづく変わらないなぁと思い知らされたこともあります。それは、個人が幸せを感じるシステムでした。
「自分が”幸せ”と感じることが幸せ」
これだけは永遠です。社会がどう変化しても、自分の幸せ感度を高められるのは自分だけなんですね。そしたらほら、元気だして心にいい風吹かせましょ! 人のいない海とか、頼もしい景観の中に身を置けばホッとするし、行けなければこの記事と動画で、行ったつもりになって気分上げていきましょ。では、真冬の伊豆半島ドライブに行ってらっしゃい。
伊豆から伊豆大島が見えた! 離島がこんなに近いとは
ある冬の日、伊東の方から伊豆半島の東海岸沿いを下っていくと、大川海岸あたりで車窓の景色にびっくり! これは車を停めないとなりませぬ。
伊豆大島がくっきり見えます! 関東人なので、伊豆半島はどちらかというと身近で何度か来たことありますが、伊豆大島が見えると気づいたのはこのときが初めて(笑)。単純に自分が伊豆大島に行った後だったからでしょうけど、それにしても驚きました。なんとなく「離島」ってだけで遠くに感じていたので。こんなに近いんですね。そりゃあ、いくら品川ナンバーの車が走っているからといって、東京大島ではなく伊豆大島と名がつくよねと納得。
この海岸、丸々した岩や石がごろごろしているんです。なんだかかわいらしいなぁ。そしてなにより海がきれいでしょ! こんなに透き通っているとは。正直、東京から車で簡単に行ける海に透明度など求めていなかったので、これにも改めてびっくりです。その気になれば、あっという間にいい景色に飛び込めるものなんですね。
さっむい夕焼けは、瞑想的効果あり? 伊豆半島の先っぽ下田で全集中
のんびり出発してあちこち寄り道しながらドライブしていたら、あっという間に太陽が落っこちてきて焦っちゃいましたよ。そうでした、冬の夜は気が早いんでした。ドライブの時間配分はそれなりに気をつかわないといけませんね。
そんなわけで安全運転で大急ぎ、下田へ向かいました。ペリー来航で有名な伊豆半島南東の先っちょに位置する町です。
下田福浦堤防あたりにやってきました。基本東向きの伊豆半島東側地域の中でも、ここはちょっと突き出た地形で西向きに空を望めるのです。
海際の高い堤防に座って太陽を見送りましたよ。さっむい! でも、あまりの雄大さ、美しさ、そして人気のないポツンと感で、すっかり夕陽に心が吸い取られてしまった感覚です。今この瞬間、目の前の優美な出来事のみに、すごい勢いで全集中。自分が寒いことすら忘れちゃう。瞑想に近いような、ものすごい没頭感があってどんどん心がスッキリしてくるんです。まぁ、夕焼けが終わった途端「ぎゃー」と叫びながら車に猛ダッシュで戻りましたけどね。
漁獲量日本一! 下田の金目鯛で一杯いかが
下田で一杯やるなら、いや一杯やらずとも、金目鯛は食べないと。なんてったって、下田港は金目鯛の漁獲量日本一なんですから。こちらのお刺身は居酒屋「なかなか」さんでいただいた金目鯛です。もっちりしっとりした食感が、ほんのり甘い脂が! 口の中が幸せすぎてどうしよう……うーん、身悶えました。
今は夜呑みは残念ながらしづらい時もあるかと思いますが、伊豆に来たからには海鮮はぜひ食べていただきたいところです。
■なかなか
住所:静岡県下田市1-13-8
居酒屋さんが難しければ、ランチの海鮮丼はいかがでしょうか? あちこちのお店で提供されていますよ。
下田漁港であがった金目鯛はもちろん、その他新鮮なお魚たちがわんさと盛られた海鮮丼には世界観がありますね。下田の豊かでおいしい海が背景に見えてきそう。なんならこれだけのために日帰りドライブに来てもいいくらいです。
朝焼けに浮かびあがったのは、海の上のピラミッド!?
日の出は下田の須崎で迎えました。
なにこの三角、ピラミッド!? ていういか、あの真っ直ぐラインは水平線のはずですが……じゃあ海に浮かぶピラミッド!? いえいえ、あれは利島(としま)という伊豆七島の一つです。島のほとんどが宮塚山で構成されているから、こんな正しい山型のシルエットになるんですって。
それにしても渋い。花札にでもありそうな風情ですね。うっとり見惚れるいい朝でした。
冬の白浜漁港の寒々しさに万歳! 夏より高まるストーリー性
まだ太陽が東の空にある時間、下田の白浜漁港に来てみました。防波堤の裏にはこんなかっこいい岩場があって、階段で降りられるようになっています。でも寒すぎて、夏のようには海に親近感を感じられません、ある意味当然ですけどね。
なんなら波に「やめて、こないで、近づかないで〜」敵対心を燃やしつつ恐る恐る岩の先まで行ってみました。すると、あれまーなんて爽快! 青くて透明で、いかにも冷たすぎる海に取り囲まれる気分たら。ちょっと歩いてきただけなのに達成感がものすごく、おかげで取り巻く全てが妙に美しく感じられて(笑)。勇気をふりしぼって冒険物語でも紡いだ気分にすらなっちゃいましたよ、冬はなんてお得なんでしょうか。
田舎といっても密ですね。配色で気分が上がるベロバ海岸
さて、あちこち立ち寄りながら、下田から北上して帰路につきます。夕暮れ前には河津町のベロバ海岸にやってきました。伊豆の山々を空から見下ろすと凸凹とシワが寄っているように見えますね。まるで犬のパグみたいだなぁ。とたんに雄大な山々にかわいらしさを感じるのでした。
防波堤の先に立って「グリコ」!
黄色やかろうじて緑の木々、赤い屋根の家々、そして青い海。空気はこんなに冷たいのに、配色はホットで気分が上がっちゃいます。それにしても海沿ギリギリまで民家がみっちり。田舎と言っても一味違う風情だなぁと、ここが東京日帰り圏であることを思い知らされます。
沈みかけた太陽がわたしのお腹に直撃! 後光というより腹光をあびて、マリア様のごとく受胎告知でも受けた風ですよ(笑)。それか、腸活大成功で腸が輝き出したか。
稲取に到着。 いよいよ沈むよ〜濃密なオレンジをドローンで捉える!
到着した時、すでに太陽が山に隠れてしまったことを知り、ベロバ海岸で見送ればよかったと一瞬悔しくなりました。でも、ドローンで山を見下ろす角度まで上昇したので、動画では太陽が昇ってきたでしょう。リアル「時を戻そう」をやってのけましたよ(笑)。
でも、こんな棒状の山の連なりなら、テコの原理を使って本当に太陽を空に押し戻せそうですね。
とうとう本当に太陽が沈み、稲取の空をぐるり眺め回すと、海の向こうに紫に染まった伊豆大島が見えました。突き出した稲取岬と大島が向き合ってお話してるみたいです。土地にも生命を感じるような、すてきな風景に出会えました。
伊豆の冬、体験した夕焼けは濃密なオレンジでした。もちろん毎日ではないでしょうけど、前日の下田でもそうだったので、この辺りは曇らなければこんな色に仕上がることが多いのでしょうか。波はザッパンと激しくてドキッとします。でもこんな温かな色の空の下では、不思議と怖く感じなかったんです。空に盛大にホッとしているからかなぁ、なかなかの効果ですね。こんな「ホッ」と癒しの効能をたくさん取り入れたら、ホッとするのがどんどん得意になって、ホッとしている状態が基本にすらなれそうです。ぜひまた、何度でも、取り入れに来たいなぁとつくづく思います。
いかがでしたでしょうか? 寒い冬、コロナな冬ではありますが「幸せは自分が感じるもの」だもの! 少しでもいい気分を取り入れる気持ちを保ち育てたいですね。