脳内をハッピーに。超穴場マラパスクア島で絶景に埋もれる旅&驚異の虹動画
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何かと窮屈な今日この頃、ハッピーな気持ちを生み出すのは「自分」でしかあり得ないことを痛感します。想像力と創造力をフル稼働させて、なんならコロナ前よりニコニコできちゃったならあっぱれですね。今回は、アフターコロナの旅を想像してワクワクしていただきましょう。フィリピンの穴場、マラパスクア島の絶景とここならではのホテルを、驚きの虹動画と共にご紹介いたします。そもそも海外旅行なんて数年越しに叶えることだったりもするし、未来に期待して備えてニコニコしましょ。
セブ島から約5時半。驚きの人口を予想して
マラパスクア島はセブ島の北に浮かぶ小さな島で、セブのノースバスターミナルからマヤ港までバスで5時間ほど、そこからボートに30分ほど乗れば到着します。上の写真は北の空から島を眺めた景色ですが、この右奥、南西方向に見える島陰がセブ島です。セブ島の面積が4468平方kmに対して、この島なんと2.5平方kmほど、ちっさ! さらに驚くのは人口で7,000人と聞きますが、そんなことって可能なのでしょうか。写真の通り北部はほぼジャングルです。5年ほど前まで電気もまともに通っていなかったそうですよ。ただ、南部のごちゃっとしたエリアは土のガタボコ道がウネウネしてるだけなのに確かに暮らしの息吹を濃密に感じるんです。ちなみに日本で同じサイズ感の島を探すと、宮古島の北に浮かぶ池間島があり、面積は2.83平方kmと同等ですが、人口は600人ほどです。マラパスクア島、やるな。
とはいえこれは島の豆知識、観光的には問題ありません。ホテルやレストランの多くは南部のビーチ沿いにあるし、北部に泊まるなら何にもないから必然的にホテル内で全て済ませることになります。遊び場は海のみだし、島内移動は主に白砂ビーチを歩くことで完結するのでご安心を。わたしは何度か島内で宿を変えました。中でもマラパスクアならではのよさを享受した北部と南部の宿もご紹介いたします。
超絶オンザビーチ! 扉を開けたら波打ち際の小屋宿
島の北東部では「Malapascua Thresher Cove Dive Resort(マラパスクア スレッシャー コーブ ダイブ リゾート)」に泊まりました。
ちっさ(笑)。オンザビーチのほとんど小屋の一室です。中にはベッドと、スーツケースを開けるとキュウキュウのスペースがあるのみ。ビーチの奥にはホテル本体の敷地があって、そちらは日本人感覚で想像しやすい立派な作りのコテージがありますよ。それでもこの小屋のような部屋を予約したのは、ホテル内地図を確認して、とにかく海に近かったから。そしていざやってくると笑っちゃうほど波打ち際、大当たり万歳(笑)。お値段は予約サイトのアゴダを利用して1泊1,500円ほどでした。やすっ。
素晴らしい体験でした。ビーチのココヤシにハンモックをつけて眠るくらいの親近感で海と一体化する時間です。壁が薄いから部屋のBGMは波のリズム、自分の鼓動と共鳴して波音が体の成分になったと思えるくらい。そして朝でも夜でも、海に行きたいと思った瞬間扉を開ければリアルに海、はいどうぞー! この扉は「どこでもドア」並にスペシャルで、ドアノブに手をかければワクワクが増幅するのでした。
とにかく朝がすばらしい! 真正面から太陽と向き合う
このリアルオンザビーチ小屋が真の力を発揮するのは朝です。宿のビーチはガツンと真東を向き、しかもわたしの泊まったほぼ小屋部屋は、朝日の敵・睡魔を乗り越える超有効な手段「移動ゼロ」という画期的な立地です。そりゃあ、暗いうちから世界の変化を観察できますってば。
これでもかというほど太陽と真正面から向き合って、気分はほとんどサシトーク。太陽が低い位置にある時ならではの感覚ですよね。毎日毎日実直に何億年もさぼらず、しかも情熱的にルーティーンの「日の出」行事をこなす太陽と見つめ合うと、自分も自分の道をまっすぐにがんばれる気がしてきましてねぇ。
ちなみに、この写真はドローンを地面に置いて撮っています。太陽を迫力サイズで、自分と組み合わせて撮れるから、あなたもカメラを地面に置いて試してくださいね。何度もポーズを微調整してかっこいい角度を切り取ってください。
ドローンで抜けがけ! 島越しの夕焼けもかっこいい
このホテルは島北部のジャングルの中にあって、島内での移動手段はほぼないため、船で出かける以外は基本敷地内で過ごすことになります。とするとばっちり東向きのここでは肉眼での太陽のお見送りはかなわず。ま、二兎追うものはなんちゃらといいますからね。東の空の夕日の照り返しによって染まった空は、いつだって西よりやわらかい色になるのでぜひお見逃しなく。ほんわりタイムをご堪能ください。かく言うわたしは抜けがけ、ドローンでお見送りしました。島越しに太陽を見るのは宇宙的でかっこいい〜!
部屋のバルコニーから海に沈む太陽を堪能。1ヶ月籠れるホテル
南部のお気に入りはここ「Blue Corals Beach Resorts(ブルー コラルズ ビーチ リゾート)」。
島の南西の角、少々海に突き出る立地なので、東サイドの部屋からは朝日を、西サイドからは夕日をばっちり堪能できるんです。わたしが泊まったこの部屋は西側。ベランダも室内も広々していて住み心地も抜群、ここなら1ヶ月くらい篭れるなぁ。
公共のテラスも最高で、チョンと突き出しているから朝日夕日どっちの光も浴びられます。それにしても見下ろすほどに楽しい色の世界観。夢の国に来ちゃった気分ですよ〜。
料金はアゴダを通して1泊2,800円ほどでした。ちなみに普段は、他にも有名な予約サイト、例えばブッキングドットコムなども使っています。どうやら土地によって得意不得意があるようなので、比較して安い方を利用するんです。
南部の朝も燃え上がるほどの赤。朝焼けの狙いめはいつ?
ここでの朝も最高でした。これは日の出の30分前。特に湿気の多い土地では、早い時間に赤のピークを迎えることも多いから、日の出の40分前には現場で飛ばせる態勢をとっています。
太陽が昇ってまだ低い時間、ビーチを変えて光を浴びます。斜めの光の威力は抜群! それに太陽と自分が一緒に画角に入れるのはこのときだけお楽しみ。朝のスペシャルな撮影タイムは日の出の前後40分間くらいずっと考えながら撮りまくっています。
ちなみに同じ場所での昼間の撮影では、こんな風に撮りました。どちらも好きな作品ですが、見え方も雰囲気も違いますよね。同じ場所でも、時間と視角、天気の組み合わせによって世界観は変わります。可能性無限大すぎ! ついでに、世の中なんでもそうだよなってワクワクするのです。
恍惚の極み! 一生もののど迫力の虹体験をご一緒に
まずはこちらをご覧ください。
BGM:MusMus
ダイナミックすぎる虹カーテン! 海からズドンと骨太に立ち上がっています。人生でこんな虹に出会えることが一度でもあるって最高に幸せだし、それを空撮できたなんて神さまいい人ありがとう! 世界って驚きで満ちていますね。想像をぐんと超えてくるんですから。わたしたちはもっと大胆に想像力を働かせてもいいのかもしれません。そしてそれをモノにする創造力を発動させるべきなのかもしれません。このワクワク感が、リアリティとともに伝わりますように。
ところで、世にも珍しいあの虹の出現の2時間前、ヘンテコな雲を見たのです。んん? 漫画みたい。セブ島から突き刺さって見えていますよ。でも誰も反応しておらず、無関心なのかいつものことなのかわからないまま、魚を釣っている地元キッズと戯れていました。
空き瓶に糸を巻きつけ、糸の先に太い錆びた釘をしばりつけ、そこにニョロっとした虫を刺して……クリエイティブな兵器でたくさん釣っています、名人!
男子が釣りあげた魚を並べて数えて管理しているのは女子たち。なんだか世の男女っぽさそのままなのが面白いし微笑ましいです。石垣島でよく見るコトヒキなんかも釣れていますよ。国は違っても、海はつながっているのですねぇ。
雲も気になるけど、魚釣りの面白さも子供のかわいさもなかなかでしょ。そのうちすっかり雲のことは忘れていました。でも今は、あの雲は伏線だったと思っているのです。
そして夕暮れ時。やっばいヤツきました。ちなみ浜の端に見えているのが泊まっていた「Blue Corals Beach Resorts」です。
夕暮れ時なので、どうしても西ばっかり見がちです。でも、あまりに西を向いた時の画角の端に威力があるから、ぐるりと東へ振り向くと……。
雲から何かが降りてきています!! 神様降臨、もしくはUFOから宇宙人が降りてくるシーンじゃないですかアレ!? それに雲の色使いもなかなかどうして珍しい、まるでアイスの小豆バー。
興奮気味にもっとぐるり、北方面へ目線をずらすと……びっくり!からの恍惚。開いた口が本気の本気でふさがらない、息するのも忘れそうです。気づくと周りもざわつきはじめていました。同じくどこか恍惚とした表情で北へ向かって小走り、時折止まってシャッターを切ります。国籍の違うみんなが、同じひとつの現象のとりこになって「夢見心地」を共有しているのです。なんてすてきな空間でしょう。
虹の耐久時間は20分前後だったと思います。空の色はさらに変化し、雨が降ってきてみんな散り散り。わたしはひとり撮り続けたのでした。
マラパスクア島、昼間の海の美しさはもちろんですが、何より、朝夕に太陽と向き合える浜の多さは宝です。何度も夢見心地な空の下、太陽を出迎えて見送りました。そのたび心は空っぽに、スースー風を通して心機一転の連続です。そんなすてきなこと、未来に体験しましょ。今想像して気持ちゆるめましょ。世界中が厄介な今、生き抜く道はいかに脳内をハッピーに仕立てるかだと思っています。