オンライン飲みのお供にもどうぞ。おうちでおこもりビール旅が最強
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こんにちは! “ビールおねえさん”こと古賀麻里沙です。
突然ですが皆さん、「家飲み」充実してますか? 色んな土地でビールを楽しむのはもちろん、私はお家でビールを楽しむのも大好きなんです。ということで第5回目のビール旅は、外に出なくても旅気分を味わえる「おうちでおこもりビール旅」! アンテナショップやお取り寄せで、美味しい物を集めました♪
ビールは春限定のものやフルーティーなものを中心に紹介します。心が軽やかになるラインナップです^^
青いビールで乾杯!?
まずは北海道へ脳内トリップ! 一風変わったビールを見つけましたよ。
な、な、なんと!! 真っ青なビール! これは珍しいですね。流氷をイメージした美しい青のビール、その名も「流氷ドラフト」。ラベルデザインもなかなかの迫力です。仕込み用の水に、網走の流氷を使っているんだそう。柑橘系の香りが爽やかに広がり、とっても軽やかな口当たりです。苦味は控えめでさっぱりとしたのどごしなので、一杯目にぴったり。
おつまみには、イカの中に半熟玉子が丸々1個入っている「いかたまらん」をチョイス。コリコリとしたイカの食感にプルプルの白身、とろりととろける半熟の黄身……噛むと旨味がどんどん広がります。イカと濃厚な黄身の素敵な出合い、最高です。ネーミング通り、“たまら~ん”味わい!
続いて、2杯目に選んだのはこちら
小樽のクラフトビール「天使の雫」と味付けラム肉。麦芽とぶどう果汁を同時に発酵した、ワインとビールのハイブリットなお酒です。第一印象はまるでスパークリングワイン! 爽やかな口当たりで、甘酸っぱいぶどうの果実感が広がります。その後に麦芽の香ばしさがほのかに感じられ、ビールらしい味わいがやってきます。苦味はほとんどなくてさっぱりと飲みやすいですよ。
北海道の大自然を想像しながら頬張るラム肉、美味しい!
キャベツ、もやし、人参にかぼちゃ、たっぷりの野菜の上にラム肉を乗せて焼いたら、ジン、ジン、ジンギスカ~ン♪ の出来上がり。甘めのタレがしっかりと肉に染み込んでいるので、味付けが要らないのが嬉しいです! 弾力のある大きなラム肉にかぶりつき、噛み締めながらビールで流し込む。口の中がさっぱりとしたところでもうひと口。完全に食欲が爆発しました(笑)
ビール豆知識①「大手ビールの誕生」
日本大手のビールの始まりは北海道でした。
大手5社のビールブランドといえばサッポロビール、キリンビール、アサヒビール、サントリー、オリオンビールですが、その中でも一番歴史が古いのはサッポロビールです。1876年に北海道を開拓する手段のひとつとして「開拓使麦酒醸造所」が開業しました。日本人で初めてビールの本場・ドイツで修業をしたという中川清兵衛氏を醸造技師として迎え、本格的なビール造りが始まったんだとか。翌1877年にはサッポロビールが発売され、国営として始まった開拓使麦酒醸造所は後に民営化されて、現在のサッポロビール株式会社へと繋がっていきます。
140年以上も愛され続けている味なんですね。
和歌山名物、みかんのビール
続いての脳内トリップの行き先は和歌山県! 和歌山と聞いて思いつくのは、みかん。ビールとの相性はどうでしょうか?
温州みかんの果汁を使った「みかんエール」。爽やかなラベルデザインに惹かれますね~。まぐろのハムも美味しそうです。
グラスに注ぐと濁りのある白っぽいオレンジ色で、爽やかな柑橘香が鼻腔を心地よくくすぐります。みかんの爽やかな酸味と甘味のバランスが絶妙で、ジューシーな味わい。
おつまみのまぐろハムにはネギとマヨネーズをトッピングしていただきます。見た目はまるでチャーシュー。肉厚で食べ応えがあり、シャキシャキのネギ、マヨネーズのコクとの相性抜群! チャーシューよりもさっぱりと頂けるので、ジンギスカンの後でもペロリと完食してしまいました(笑)
さて、そろそろデザートタイムかな。
ビール豆知識②「ペアリングのコツ」
ビールとフードを合わせるペアリングにはいくつか方法がありますが、その中のひとつに「発祥の国を合わせる」というものがあります。同郷の仲間とウマが合うように、同じ土地の同じ環境で育ったビールとおつまみも地元が同じだと相性がいいのです。ドイツビールにソーセージ、イギリスのビールにはフィッシュ&チップスといった組み合わせは定番です。
今回のテーマでは国はもちろん、さらに都道府県まで合わせているのでより相性がいいのではないでしょうか? ぜひ参考にしてみてくださいね。
神奈川のビールでお花見気分
最後にお花見気分を味わいましょう♪
今年は桜を見に行けなかったという方も多いかもしれませんね。そんな方に特におすすめ! 家でお花見気分を楽しむのにぴったりのビールです。
春限定、桜の花びらを使った「サンクトガーレンさくら」。こちらは神奈川で人気のサンクトガーレンというクラフトビールです。なんと1回の仕込みで60kgもの桜の花と葉を使うんだとか。
甘くて華やかな桜フレーバーに桜餅のような味わいがして、桜の風味がどんどん押し寄せてきます。飲めば飲むほど香りも味わいも色濃く桜を感じられ、桜、桜、桜のオンパレード! 鼻も口も桜満開です! 原材料には酒米も使われていて、ふくよかな甘味も特長です。
いろんな桜ビールを飲みましたが、私が飲んだことのある中ではこれが一番強く桜を感じました。
桜型のプレートに桜のグラス、桜の造花も飾ればより気分が高まりますよ。
甘味のあるビールにはデザートを合わせるのもありです。横浜中華街名物のゴマ団子なんていかがでしょう?
プチプチと弾けるゴマの食感と香ばしい風味が癖になります。もっちりもちもちの団子の中に程よい甘さのあんこがぎっしり。口の中いっぱいにゴマ団子を頬張り、すかさずさくらビールをゴクリ。よく合う~! 完全に花より団子ですね(笑)
ビール豆知識③「地ビールとクラフトビールの違い」
実は日本ではクラフトビールの明確な定義はないのですが、大手以外の小規模で造られるビールのことをクラフトビールと呼んでいることが多いです。地ビールも意味は同じです。
1994年にビールの製造免許に必要な年間最低製造量が2000klから60klまで引き下げられました。そのためビール造りへのハードルが下がり、町おこしなどを目的に小規模の醸造所が数多く生まれたんだそうです。この一連の流れを「地ビール解禁」といいます。当時の地ビールはお土産の域からなかなか出ることがなく、醸造スキルが伴わないまま造って売り出している醸造所も少なくなかったため、地ビール=高くて美味しくない、というイメージがついてしまったんです……。そして地ビールブームは廃れてしまいます。そんな中でももちろん、質の高い美味しいビールを造り続けている醸造所もありました。2000年代になり、アメリカでクラフトビールの人気に火が付いたことをきっかけに、日本の地ビールもクラフトビールと呼ばれるようになって再びブームがやってきました。まさに今、クラフトビールブームの真っただ中なんですよ!
第5弾「おうちでおこもりビール旅」、いかがでしたか?
外に出られなくてひとりで飲むのは寂しいな~という方は、私が最近ハマっている「オンライン飲み会」をおすすめします!! 自宅に居ながら、ビール好きとビデオ通話やテレビ会議などのオンラインツールで集合して画面越しにエア乾杯。飲んでいるビールやおつまみを紹介しあったり、行ってみたい地域や国について情報交換しあったり……これが結構盛り上がるんです。
全国、全世界から集まれるので、普段会えない仲間たちとも楽しい時間を共有できます。さまざまなビール会社やイベント会社でも開催しているので、そこに参加してみるのも楽しいかもしれません。こんな時期だからこそ、自宅で有意義に過ごす時間を探していきたいですね。