とまこさんが滞在した「星のや竹富島」の魅力と撮影こぼれ話
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1月30日に公開した別冊マガジン「HOTEL STYLE BOOK」では、旅作家のとまこさんが「星のや竹富島」に滞在。道中出会う島人たちから食や文化を学びながら、魅力あふれる島食を探る旅を体験してもらいました。本誌では紹介しきれなかった魅力と撮影こぼれ話をご紹介します。
Photo/福井麻衣子
島の文化と風習を取り入れた“4番目の集落”
星のや竹富島の客室はすべて1棟貸し。琉球石灰岩の石垣が目隠しになっているので、周りに気兼ねなく滞在できるのが嬉しいところ。さわさわと揺れる木々の音を聞きながらぼーっとするなんて、最高の贅沢です。スタッフも思わず仕事を忘れて……とはいきませんでしたが、束の間の島人気分をたっぷり味わいました(もっとぼーっとしていたかった!)
敷地内を歩いていると、道がくねくねと曲がっていることに気づきます。実はこれ、まっすぐしか進めないとされる魔物「マジムン」から守るためなのだそう。 ほかにも赤瓦の上には1体ずつ表情の異なる守り神シーサーが配され、路地に敷き詰められた白いサンゴの砂の路地は毎日スタッフが丁寧に掃いているというから驚き。こうして島の文化や習慣を忠実に取り入れているからこそ、到着してすぐに島に溶け込んだような、安心感につつまれるのかもしれません。
島食材の魅力に取りつかれたスタッフさんにも注目
撮影中、ホテル内の畑で芋ほり体験をするシーンもありました。芋以外にもさまざまな作物が植えられていたのですが、南の島特有なのか、どれも生命力にあふれて野性味を感じるものばかり。解説を聞いているだけでもワクワクしてきます。案内してくれたスタッフの小山さんは意外にも東京出身! 自ら配属を希望し、島の食材に魅了されて島の長老に弟子入りしてしまったそう。ただつくるだけでなく、島独自の食材を守る活動にも結び付いているこちらの畑、ぜひ訪れた際にはひとつひとつじっくりと観察してみてください。
島人と神様が自然と共存する日常を垣間見る
今回の撮影でお話を伺った新田荘の初子おばぁは、実は年間20あまりある島の祭礼行事を執り行う「神司(かんつかさ)」のひとり。島に生まれ、島で育ち、さまざまな祭事の際には島人と神との間をとりもつ重要な役割を担う……そんな島の日常に少し触れられるのも、島旅ならではです。お話を聞くだけのはずが、「上がっていく?」のひと言であれよあれよという間に出てくる小鉢の数々。畑で穫れた大根の葉のおひたしに、プリプリのもずく、デザートにパッションフルーツまで(野性味あふれるすっぱさ!最高でした)。スタッフ一同すっかりごちそうになってしまいました。島ならではの温かい交流に心もお腹もわしづかみ。ごちそうさまでした。
島の食材に魅せられたスタッフの小山さんや初子おばぁの興味深いお話はぜひ本編で。
「HOTEL STYLE BOOK」ではさらに詳しい滞在の様子をご紹介しています。
▽「HOTEL STYLE BOOK」はこちらから
https://tabiiro.jp/book/hotelstay/hoshinoresort/vol1/
▽とまこさんの滞在レポートもお見逃しなく!
https://tabiiro.jp/article/344/