[タベサキ Vol.6]
有名人のこだわり語り　“おいしい”話

大倉孝二さんインタビュー

全国

2019.06.26

タベサキ

カレー大好き俳優の大倉孝二さんが語るカレーの魅力

Photo:Kotaro Kikuta、Styleng: JOE(JOE TOKYO)、Hai&Make:Eriko Yamamoto、Text:Yuko Takebayashi（effect）

衣装協力／シャツ 28,000円(NEIGHBORHOOD｜NEIGHBORHOOD HARAJUKU 03-5474-0440)、Tシャツ 7,000円(DELUXE｜03-6805-1661)、パンツ 10,000円(BIG JOHN｜086-477-3800)、その他スタイリスト私物

“立体的”に食べる楽しさが
僕を南インド料理の虜にした

365日食べたいと思うくらいカレーが大好きで、なかでも南インド料理は取りつかれたようにハマり続けていて頻繁に食べています。撮影や稽古の合間によく1人でサクッとランチを食べに行き、夜はなるべく4人くらい人数を集めて、いろんなメニューを楽しむことが多いですね。普段はカレー好きのメンバーで集まって、南インド料理をいただきながらスパイス使いや豆使いについて話しながら盛り上がっていますね。その他には、よく仕事仲間や友人から「おいしいカレーが食べたい」とセッティングを頼まれます。そういう時はやはり満足していただきたいので、必ず行きつけや下調べ済みの店を用意します。あと僕、親しい役者さんに『食べログ』代わりに使われるんですよ（笑）。「今〇〇にいるんだけど、この辺においしいカレーのお店ない? 」と聞かれるので、自分の知る範囲でオススメメニューなど注釈を添えて紹介しています。

僕にとって南インド料理の魅力は、“立体的に”食べられることですね。まずはスパイス料理を1つずつ味わいます。それぞれに酸味、辛味、甘味があり、食感もドロッとしたりカリカリ、パリパリしたりとさまざまで、いろんな刺激が詰まっているんです。次にそれらを少しずつ混ぜながら生まれる味わいを楽しむ。最終的には全部を混ぜ、調和を堪能するんです。このように段階を踏んで奥行きを増していくという奥深さが、僕を虜にした1番のポイントだと思っています。

店を制覇したいのではなく
好きだから食べに行くだけ

仕事で地方に行くときは、事前にカレー店を下調べしていきます。特に大阪は「スパイスカレー」という独自の文化が根付いているから面白い。南インドやスリランカの影響を受けて、たくさんのスパイスが使われているカレーなんです。ラーメン店より店舗数が多いと言われていて、いつもどの店に行こうかと迷ってしまいます。本もたくさん出ているので、劇場入りする前にいつも熟読しています。

こうやって1年中いろいろなお店に足を運びますが、これまでに行った店舗数も覚えていないし、日本中のカレー店を制覇したいとか、そういった達成欲はあまりないんです。ただ単純にカレーを食べたいと思うから行くだけ。おいしいから何度も同じ店に通い、新たな味に出会えるかもしれないから開拓もする。本当に、ただただカレー、特に南インド料理が好きなんです。

でも、実はインドには行ったことがないんです。海外に行ったらよく高熱を出しちゃうし（笑）、インドならどの店でもおいしいとは限らないとも聞きます。であれば、日本にいる腕利きシェフたちの味を楽しめれば十分かなと思っています。東京にも数え切れないくらいお店がありますから、これからもまだまだたくさん楽しめますよ。

Profile

カレー大好き俳優大倉孝二

1974年東京都出身。劇団ナイロン100℃所属。舞台、ドラマ、映画と多方面で活躍し、数多くの作品で存在感のある演技をみせる。4月期ドラマでは、「緊急取調室」、「俺のスカート、どこ行った？」にレギュラー出演。7月からは舞台「美しく青く」、秋には映画「ロマンスドール」、舞台、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ドクター・ホフマンのサナトリウム　～カフカ第4の長編～』（仮）への出演が決定している。無類のカレー好きとして知られ、カレー特集での取材も多数。