これぞまさに食べる旅! 土地ごとの人柄が溢れるカレー
“消えて無くなる思い出よりも、形に残るモノ!”という考えを持つ母の元に育った私は、10代の頃はあまり旅に縁がない人生を送って来ました。
そんな私が20歳の頃バンド活動を始め、遠征ライブで色んな場所に行くようになり、最初はどの土地もほぼ初めてだったので、右を見ても左を見ても新鮮で心踊らせていたのですが、北は北海道から南は福岡まで何度も何度も遠征するうちに、「あれ? このお店、東京にもあるな」、「日本の中心街の街並みってどこも一緒だな」と現実に気づき始めてしまったのです。
それからというもの、遠征に行って土地ごとの名産物を一応……と惰性で食べるものの、「これ、東京の私の行きつけのお店の同じ料理の方が美味しいかもしれない」などと残念な感想を抱いたりするようになりました。
実際、そのくらい東京には美味しいものが溢れてるんですよね。
私は東京という街が結構……かなり好きです。
大抵のものは揃う便利な街です。
だけれど、そんな街に住んでしまっている私でも、旅をすることに意味がある大きな理由がふたつあると気づきました。
ひとつは自然やその土地にしか根付いていない文化に触れること、そしてもうひとつはその土地に住んでいる友人や、別の土地に暮らしている人々と触れ合うことです。
私はここ1年でカレーがすごく好きになって、色んなカレー屋さんに行く機会が増えて気づいたのですが、カレーってそのどちらもを併せ持っている不思議なソウルフードなんです。
カレーと一言に言っても、欧風カレー・スパイスカレー・タイカレー・パキスタンカレー・スープカレーなどなど、「本当に同じカレーという言葉でまとめてしまっていいの!?」と思うくらいすごく色んな種類があって、スパイス選びから工程まで、作り方が本当に数え切れないほど何通りもあるんですよね。
そんなカレーはその土地に根付く文化や、店主それぞれの人柄がたっぷりと溶け込んだ料理だなぁと思うのです。
お店の外観・内装も結構個性的なものが多かったりするし、本当にここまで足を運んだ甲斐があったなって思わせてくれます。
今回大阪遠征で訪問したのは堀江エリアにある「カオス スパイス ダイナー」。
関西出身のカレー好きの友達に教えてもらって足を運びました。
ハーフサイズのカレーの用意があったのと、ターメリックライスが選べるのが嬉しかった!
しっかり辛くって美味しかったです。
大阪は独自のスパイスカレーを作っているお店が特に多いので、スパイスカレーが好きになってから、もっともっと開拓したい土地に変わりました! 次はどこ行こうかな~。