福島県の復興のシンボル! フラで日本に笑顔を届ける常夏の楽園「スパリゾートハワイアンズ」

福島県

2024.02.15

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福島県の復興のシンボル! フラで日本に笑顔を届ける常夏の楽園「スパリゾートハワイアンズ」

親子旅を楽しむ旅色LIKESライターのトシです。今回は、東北復興のシンボルといわれる「スパリゾートハワイアンズ」をご紹介します。常夏の楽園としての表の魅力に加えて、地場産業の衰退や東日本大震災による休館など数々の困難に立ち向かって乗り越えてきた裏側のストーリーにも少しだけ触れてみたいと思います。このようなご時世だからこそ、フラの絆に勇気付けられる方も多いはずです。

目次

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日本初の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」

全天候型ドームで1年中常夏の「ウォーターパーク」

最高の笑顔を届け続けるフラガールショー

ギネスにも認定された世界最大級の露天風呂「江戸情話 与市」

フラ・ミュージアムで学ぶハワイアンズの歴史

ハワイアンズだけじゃない! 海と魚のフードテーマパーク「いわき・ら・ら・ミュウ」

さいごに

日本初の温泉レジャー施設「スパリゾートハワイアンズ」

スパリゾートハワイアンズは、福島県いわき市にある日本初の温泉レジャー施設。いわき湯本温泉の豊富な湯量を活用した6つのテーマパークからなる福島の代表スポットです。その大きさは東京ドーム6個分。

東京都心から車で約2時間半、電車の場合は東京駅から特急ひたちで約2時間、JR常磐線の湯本駅から無料送迎バスで約15分の場所にあります。宿泊者は、東京・埼玉・千葉・神奈川の各地から出ている無料送迎バスでホテルまで直行することもできます。

全天候型ドームで1年中常夏の「ウォーターパーク」

全天候型ドームの中にあるウォーターパークには、ヤシの木などの南国植物が生い茂っており、リゾート感満点です。館内温度は1年中28℃に設定されていて、冬でも快適に過ごすことができます。

アクアリウムのなかにはたくさんの綺麗な魚たちが泳いでいる

日中多くの人で賑わっている流れるプール「フィッシュゴーランド」

ハンバーガー・ピザ・ロコモコなどハワイアンメニューを味わえるフードコート

食後やプールで疲れたら広々とした休憩スペースでひと息(授乳室・おむつ替えスペース完備)

全長50メートルの広々としたメインプールをはじめ、大小さまざまなスライダー、ハワイアンショップ、フードコートなど大人から子どもまで時間を忘れて1日中楽しめる空間になっています。水深10センチメートルのベビープール「天使の水場」はおむつ着用OK。プールデビューにもぴったりです。

なかでもおすすめなのが、日本初の流れるアクアリウムプール「フィッシュゴーランド」。約1,300匹の魚たちが泳ぐ巨大アクアリウムの周りが、大きな流れるプールになっています。流れに身を任せてプールを回遊していると、まるで魚たちと一緒に海中散歩をしているような気持に。大きなサメやエイも泳いでいて子どもたちも食い入るように眺めていました。

最高の笑顔を届け続けるフラガールショー

ハワイアンズで見逃せないのがフラガールによる「ポリネシアンショー」。スパリゾートハワイアンズ付属養成学校「常磐音楽舞踊学院」を卒業したプロのフラガールによるフラダンスは、圧巻の感動ものです。また、心地の良いポリネシアン音楽の生演奏も相まって、ハワイにいるようなリゾート気分に浸ることができます。

大迫力のファイヤーナイフダンスショー

大迫力のファイヤーナイフダンスショー

ポリネシアンショーは毎日昼と夕方と夜に行われており、昼のショーではフラダンスのほかに、炎を使った「ファイヤーナイフダンスショー」が開催されます。子どもたちも「すごい! 」「熱くないのかな⁉ 」と夢中になっていました。

ショーの途中には小学生以下を対象としたフラダンス体験コーナーもあり、希望する子どもたちは舞台にあがってフラガールと一緒に踊ることができます。娘も舞台に上がり、フラダンスの手の動きやその意味を教わりながら、曲に合わせて楽しそうに踊っていました。貴重な体験ができて家族にとってもいい思い出となりました。

昼のショーのみ先着でビーチシアター2F後方にCoCoシートが無料開放されます

昼のショーのみ先着でビーチシアター2F後方にCoCoシートが無料開放されます

●昼のショー「ポリネシアン・サンライトカーニバル」
時間:13:30~14:00

●夕方のショー「ポリネシアン・トワイライトパーティー」
時間:16:00~16:20

●夜のショー「ポリネシアン・グランドステージ」
時間:20:30~21:10
※時期によって2回公演もあり

ギネスにも認定された世界最大級の露天風呂「江戸情話 与市」

「江戸情話 与市」は浴槽面積1,000平方メートルの世界最大級の露天風呂。1998年のギネスワールドレコーズにも認定されました。江戸時代に庶民が使っていた湯屋の風情と温泉の原点でもある露天風呂をたっぷり堪能できる施設です。

突然地の底から湧き出るような太鼓の音が響き渡ったり、プロジェクションマッピングが始まって現実世界と江戸時代が融合した空間に変化したりと、江戸を感じるさまざまな演出があります。普段と一味も二味も違う体験に、いつまでも温泉に浸かっていたくなりました。

懐かしい雰囲気のなかで駄菓子やラムネを買ったり、射的やくじ引きで遊びました

昔ながらの駄菓子屋や土産処が並ぶ館内

館内に建てられた江戸情緒漂う木造建ての食事処「そば処与市」

お蕎麦といわき市名物メヒカリの天ぷら

館内には懐かしい駄菓子やラムネ、小物などが並ぶ土産処があり、買い物や射的なども楽しめます。

●大露天風呂
時間:開館~21:00、宿泊者 7:00~23:00

フラ・ミュージアムで学ぶハワイアンズの歴史

ウォーターパーク2階の「フラ・ミュージアム」では、フラやハワイアンズの歴史を学ぶことができます。1966年に開業したスパリゾートハワイアンズ(創業時「常磐ハワイアンセンター」)は、地域経済を支えた石炭産業の衰退を受け、温泉という地域の資源を活かして新たなレジャー産業を立て上げようと炭鉱跡地に建設された施設です。長年、地域経済の発展に大きな役割を果たしてきました。

常磐ハワイアンセンター開業時のポスター

常磐ハワイアンセンター開業時のポスター

2011年3月には東日本大震災が発生し、全館休館を余儀なくされます。しかし、震災からわずか2カ月後、「フラで日本を元気に笑顔にしたい」という想いから、フラガールが避難所や全国各地を巡って無料公演を行う「全国きずなキャラバン」をスタート。

約半年間かけて26都府県125か所で247回の公演を行い、笑顔と共に「ぜったいに、あきらめない」という強い気持ちを届けて絆を繋いだそうです。自身も辛い状況にあるフラガール達が笑顔で踊り続ける姿に勇気をもらった方も多かったのではないでしょうか。

その後、震災から約1年後の2012年2月にスパリゾートハワイアンズは全館営業再開を果たし、現在も多くの人で賑わっています。

映画『フラガール』で使われた常磐ハワイアンセンターの完成予定模型

当時のチラシには昭和を彩った往年のスター達が

●フラ・ミュージアム
時間:開館~19:00

ハワイアンズだけじゃない! 海と魚のフードテーマパーク「いわき・ら・ら・ミュウ」

「いわき・ら・ら・ミュウ」は、ハワイアンズから車で約30分の距離にある観光物産センターです。「いわきのいいものぜんぶある」がキャッチフレーズで、近くの小名浜港をはじめ全国で水揚げされた新鮮な魚介類やご当地グルメを売店やレストランで楽しめます。

市場のように魚屋がずらりと軒を連ねるエリアでは、港直送の新鮮な魚介類から干物などの加工品が並び、市場感覚で値引き交渉も可能なのだそうです。

新鮮な生牡蠣は買ってその場でいただけます

新鮮な生牡蠣は買ってその場でいただけます

手軽に食べられる浜焼きを買うもよし、自分で選んだ魚介類を隣接したバーベキュー施設でいただくもよし。太平洋を目の前に、潮の香りを感じながら食べる海鮮のおいしさは格別でした。

注文後に焼き上げてもらえる大きくて熱々の「メヒカリ姿せんべい」

いわき発祥「ウニ貝焼き」

小名浜港を周遊する観光遊覧船「サンシャインシーガル」

東日本大震災から復興までの様子をパネルや映像などで見ることができ「ライブいわきミュウじあむ」

◆いわき・ら・ら・ミュウ
住所:福島県いわき市小名浜辰巳町43-1
電話:0246-92-3701
営業時間:9:00~18:00 ※季節・店舗によって異なる
定休日:不定休
料金:無料

「いわき・ら・ら・ミュウ」公式HPはこちら

さいごに

初めて訪れたスパリゾートハワイアンズでは、日常を忘れて家族で常夏の楽園を満喫することができました。それと同時に、地場産業の衰退や震災など数々の困難を乗り越えてきた歴史に触れて、親子で考えさせられる旅になりました。ハワイアンズはまさに復興のシンボルとして多くの人を勇気付ける存在だと思います。みなさんも苦境を乗り越えて笑顔と元気を届け続けるフラガールに会いに足を運んでみてはいかがでしょうか。

◆スパリゾートハワイアンズ
住所:福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
電話:0570-550-550
営業時間:10:00~21:30
定休日:無休 ※メンテナンス休館あり

「スパリゾートハワイアンズ」公式HPはこちら

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#温泉 #福島県 #温泉プール #旅色LIKES #親子旅 #スパリゾートハワイアンズ #復興

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親子旅 トシ

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トシ

東京都在住、2児のパパ。普段は会社員をしながら時間とお金の許す限りまだ小さな子ども達と旅へ。旅先での異文化体験や交流を通じて、旅の醍醐味を味わいながら感性豊かに育てたい私の「親子旅」を紹介します。

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