浅田政志の宿旅

わざわざ泊まりに行きたい宿を訪ねる写真連載。第7回は、昭和38年に建てられた民家をベースにしたホテル。さあ、あの頃に戻ってみませんか?
写真家 浅田政志の宿旅
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Vol.7 「神楽坂レトロなホテル」東京都新宿区

日本人の、正しい冬の過ごし方。
つけっぱなしのテレビ、コタツ、みかん、緑茶、うたた寝。
日本の伝統的な冬ごもりスタイル。
のれんがかかるタイムトンネルの入口
町並みにあわせて、もともとの趣を残した門構え。この先には、古きよき“昭和”が広がります。
万年床ではありません
家具や小物は、歴史ある本物を揃えているものの寝具にはホテルの快適さ。この絶妙な加減が人気の秘密。
時間がゆっくり進むんです
都心とは思えないほど心地よい静寂があります。
縁側に座って物思いに耽る贅沢な時間をぜひ。
「童心にかえる」方法があります
万華鏡、花札、麻雀があればスマホに向き合うよりも面白い時間が過ごせるかもしれません。

神楽坂レトロなホテル

昭和38年に建てられた民家と、その翌年に建てられたアパートをベースにしたホテル。立地のよさもあり、海外旅行客が多く利用しているそうですが、その室内は日本人の心をくすぐります。レトロだけれど、清潔感があって快適な空間を実現するため、相当な吟味を重ねたそう。建物やそこに携わった人々の歴史や思いを大切に生かすことで唯一無二の場所になりました。

住所/東京都新宿区神楽坂4-1-3
URL/https://www.retro-na-hotel.com/

浅田政志
Masashi Asada浅田政志
1979年三重県生まれ。2007年に写真家として独立。2008年、写真集『浅田家』(赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。『浅田家』をもとにした映画『浅田家!』の公開も控えている。著書に、『NEW LIFE』(赤々舎刊)、『家族新聞』(幻冬舎刊)、『家族写真は「」である』(亜紀書房)など。国内外で個展、グループ展を精力的に開催している。